ブラジルの本門佛立宗は今年100周年を迎える。何度か書いてきたことだが、それは仏教伝来100年を意味する。この大盛儀のために、私も今ブラジルにいる。3月30日の大法要を前にして、本隊到着の1週間前から準備ご奉公をさせていただいている。
今朝、無事にシカゴから到着した。10時間以上のフライト。ロスからシカゴが4時間弱だから、ヘトヘトになる。しかし、機内で日博上人が書かれた「コーヒーの壺」を読み返すと、そこには日颯上人と日博上人がたったお二人で、8日近くもかけて日本からブラジルへ渡航された経緯が書かれている。当時の写真を見ると、飛行機の座席の窓には布のカーテンがかかっている。レトロどころか、大変な乗り心地だったのではないかと心配になる。私たちなどが疲れるとも言っていられないか(汗)。
空港に斉藤御導師や高崎御導師、田尾理事長と御講師方、ご信者方がお迎えに来てくださっていた。大変有難く恐縮した。ご奉公者を出迎えていただくなんて、申し訳ない。一年ぶりの日教寺、本堂、御宝前。無事到着の御礼のお看経。晴天で、盛大に、そして無事に、100周年のご奉公が成就するようにと願うと身が引き締まる。
同行の松本現薫師は、インドやスリランカ、イギリス、イタリアなど、これまでも何度か海外ご奉公を共にしていただいたが、今回ブラジルを訪れるのは初めて。本堂内でご信者皆さんにご挨拶。それにしても、日博上人の孫である二人が、こうして100周年のご奉公をさせていただけるとは夢にも思っていなかった。有難いことだ。
準備ご奉公中の私たちはホテルを使わない。昨年同様、日教寺に宿泊させていただく。そうなると、朝から晩まで日教寺の婦人会のみなさんが食事を作ってくださる。スリランカでもそうだが、これが美味しくて美味しくてたまらない。
そのまま旅装も解くことなく、昼食をいただいた。わざわざ日本食を作ってくださっていた。本当に美味しい。世界各地、何処に行っても食事が美味しい。そう感じることが出来るのもお計らいで、これが違うとなると海外でのご奉公はできない。スリランカでは朝からカレーが出てきても美味しくモリモリ食べれなかったら体力が続かない。ブラジルも同じだ。
昼食後、14時から100周年委員会の会議。明日からが本番だが、今日集まれるメンバーだけ集まって、細かい案件を詰めていく。みんな昨年から引き続いてご奉公に気張ってくれている。3時間ちかく、会議は続く。会議はすべてポルトガル語で行われる。細かな確認事項があると日本語で私に聞いていただく。議論は既に最終の確認事項の段階。細かすぎると思うくらい、詳細にご奉公を練っておられる。有難いことだ。
会議終了後は、また婦人会さん手作りの夕食を、ご奉公者一同でいただいた。ビーフストロガノフをご飯にかけて食べる。それがまた、信じられないくらい美味しかった。長い旅路の後でいただくご供養は、本当に美味しいなぁ。有難い。
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