昨日の夕食の際、斉藤御導師にひろし君がブラジルに来ることを話すと、心から感激してくれて、そのまま「明日の朝、お参詣者にご披露してくれないか」ということになった。昨日は23時頃まで頑張って眠らずにいてジェットラグを防ごうとしたのだが、やはり3時には目が覚めてしまった。
しばらくして、このブラジル本門佛立宗・中央寺院・サンパウロ・日教寺にお参詣される方々の話し声が聞こえてきて、時間を見計らって本堂へと上がらせていただいた。
昨年の末から、斉藤御導師を先頭にして朝参詣の1時間前に100周年ご奉公の晴天盛大奉修を祈念して特別口唱会を続けておられる。それに続いて朝の一座。多くのお参詣者の御題目口唱と共に、日曜日の朝参詣は清々しく、有難いこと極まりない。
1月はスリランカの人々と、2月はイタリアの方々と、そして3月はブラジルの方々と共に、「南無妙法蓮華経」「ナムミョウホウレンゲキョウ」と声高らかにお唱えできることは、何と尊いことだろう。一天四海皆帰妙法、上行所伝の御題目は、かくも世界中の人々に広がり、共に口唱されている。その「声の響き」「バイブレーション」は御仏の御魂と共鳴して世を利益すること疑いない。背中に口唱の振動を感じながら、感慨深く、日教寺の御本尊を見据えて御題目をお唱えさせていただいた。
斉藤御導師の御法門の中で、私からお教化についてお話をさせていただいた。ブラジル教区として教化誓願の達成に余念がないが、それらは決してノルマなどと捉えてはいけない、随喜心を奮い起こして、他を救うことで自らが救われるという仏教究極のエッセンスを実践してみていただきたい、と。
それを体現している一人として、28日に日教寺を訪れることになったひろし君のことをご紹介した。ご信心をするようになっても、最初の5年間は全く積極的ではなかったのがひろし君だった。それが、グランデ・ファミリアのご奉公、特に吏絵ちゃんのお助行とご祈願をするようになってから何かに気づいてくれた。
「ほとんどの宗教は自分の欲望を満たすために献金や祈りを勧める。しかし、本門佛立宗は最初から『人のために御題目をお唱えせよ』『化他即自行』と、他の人のために祈ることで自分が救われると教える。これこそ真実の仏教だ」
それからの彼は、菩薩行の実践に励んだ。その実践の中で、自分がご信心を勧めた方々、そして自分自身で、数々の現証の御利益を体験・体感することとなった。他の人を思って行動すればするほど、妙不可思議の御利益を感得する。自分の心と生活が豊かになっていく。ご信心、喜び、ご祈願、お教化、御利益、菩薩行の実践と証明。ひろし君の姿は古くから彼を知る教化親の私ですら驚きであり、頭が下がる。
御利益は配達されない。消極的で、受け身の佛立信心などない。積極的に、前向きに、自ら前に進んで信心修行、ご奉公、菩薩行に精進させていただくところに、現証の御利益がある。それを知っていただきたいとお話をさせていただいた。
それにしても、日教寺でご奉公しているディアス師、今回モジからご奉公出向している信徳師たちは立派だ。御宝前のお給仕にしても、御導師へのお給仕にしても、まことに感心する。それに、話題も豊富で、朝食、昼食、夕食と一緒に過ごしていても話題に事欠かない。未来の宗門を担う彼らが頼もしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿