お祖師さまの誕生日はお釈迦さまご入滅の翌日。深い意味があります。また、門祖日隆聖人はお祖師さまがご入滅された翌日の10月14日にお生まれになっています。背筋が寒くなるような有難い符号です。
今朝は本山宥清寺でご降誕をお祝いするお総講が奉修され、末席にてお参詣させていただきました。お祖師さまのお誕生日に参列させていただき、幸せでした。今夜も麩屋町の御総講ではお祝いの甘いおしるこをご供養させていただきます。
先ほど海外の方とのメールでも書いていたのですが、妙不可思議な符号は大切です。たとえば、お祖師さまが名付けられた宗名は2つしかありません。「天台法華宗」と「佛立宗」です。
「然るに日蓮は何の宗の元祖にもあらず、又末葉にもあらず。」
お祖師さまは、そもそも徹頭徹尾、「佛の立てた宗旨を受け継ぐ」という立場でのご奉公です。
「法華宗は釈迦所立の宗なり。其故は已説、今説、当説の中には法華経第一なりと説き給ふ。これ釈迦佛の立て給ふ所の御語なり。故に法華経をば佛立宗と云ひ又は法華宗とも云ふ。又は天台宗とも云ふなり。故に伝教大師の釈に云く「天台所釈の法華宗は釈迦世尊所立の宗」と云へり」
「当に知るべし、今の法華宗とは諸経中王の文に依つて、之を建立す。佛立宗とは釈迦独尊の所立の宗なる故なり」
「天台法華宗は佛立宗と申て佛より立られて候」
「経に云く「於諸経中最在其上」。又云く「法華最第一」。伝教大師の云く「佛立宗」云云」
「佛立宗 世尊法久後要当説真実」
いくら大きい団体でも、いろいろな教義を声高に並べても、まず、名前が違います。
妙不可思議の現証として、お祖師さまの御本意が混濁された時、それを明らかにされた門祖聖人がお出ましになって「法華宗」と名乗られた。そして、その法華宗すら両祖の御本意から外れたら、その後はまるで開導聖人のご出現を待っておられたかのように、約五百年間、誰も使わなかったもう一つの名前「佛立宗」を、開導聖人がお出しになって信行を正してお使いになられました。
もう、これだけで、何の説明もいらないくらい。ありがたいことです。
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