「男塾」と題してしまったので、遠慮された女性がいたとしたら申し訳ありません。でも、本当に、貴重な機会になりました。
濱の狂犬と呼ばれている黒石高大さんが、お忙しいスケジュールの中、わざわざ妙深寺に来てくださいました。
いろいろなことで悩む思春期。黒石君のことを尊敬している中学校三年生の男の子との会話がきっかけでした。
黒石君は一度妙深寺に来てくれていました。ひろし君が「この男は素晴らしいものを持っている」と思ってアウトサイダーの大会の会場で声をかけたのがきっかけで、懇意にするようになったと聞いています。その後、「濱の狂犬と呼ばれているなら、濱のライオンに会わないといけない」ということで、妙深寺に連れてきてくれたのでした(汗)。だれがライオンやねん(汗)。
お会いしてお話を聞いてみると、本当に素晴らしい人間性を備えており、男として尊敬できる面がたくさんあって、これから彼のひと言ひと言が、いつかきっと多くの悩める青年たちを救うことになる、と確信しました。いつか、そういう日が来ればいいなと思っていたのです。
先日、中学校三年生で、いろいろなことに迷い悩む中で、うまく学校生活や社会生活が出来ていないと聞き、共通の話題が不思議と黒石君になりました。彼の心に、黒石くんの言葉であれば届くのではないか、と思いました。男には、親の言葉も聞けない時期があります。私も経験があります。親の言葉も、学校の先生や校長先生、保護観察官の先生の言うことも聞けない時期。そんな時、必死に生きている男、筋を通して生きている男、修羅場をくぐり抜け、すべてのことから逃げずに立ち向かって生きている、尊敬すべき男の言葉だけが、届く時があります。
今日が、彼らにとって、そういう、大きな人生のターニングポイントになったなら、本当にうれしい。忙しい中、黒石君は約束を守ってきてくれました。長時間、必死に、苦手なトークを、本当に、少年たちのためにしてくれた。丁寧に、一つ一つの言葉や思いを受け止めて、彼らに応えてくれた。
もう、本当に、有難く、感謝の言葉も見つからない。感謝の言葉、見つからないことばかりです。
私も、本当に、黒石君に感謝です。彼が言うとおり。そう、行儀良くは出来なかった。人と同じことは苦手だった。でも、喧嘩をしても、スポーツをしても、後ろに引く、途中で投げ出すのはイヤだった。口先だけの奴らは格好悪い、弱い奴らが徒党を組むのも格好悪い。信じた道、生きたい道、友人を大切にして、親を大切にして、当たり前のことを当たり前に、真っ直ぐに、生きていく。それが、大事。その根性が、どれだけあるか。勝負。
世の中には、ピアスを開け、墨を入れ、シャブをあおり、徒党を組んで弱い者いじめをして、結局は追い込んでそういう人を殺してしまう若者もいる。それじゃダメなんだ。そういう奴らを何人も見てきて、自分は極道にはならない、だから、中途半端な生き方はしたくないと思って、墨を入れず、生きてきた、と。
本当に、言葉の一つ一つが、勉強になりました。妙深寺は、こうした少年たちと真正面から向き合って、彼らと生きていくことを選びます。彼らの心の中にある抑えられない衝動は、いつか真っ直ぐな情熱に変わるかもしれない。貴重な人生を、若い時の、ほんの一瞬の迷いで台無しにして欲しくない。
私も、ギリギリの人生を生きてきました。だからこそ、これからも黒石君や彼らと同じような筋の通った「男」の方にも来ていただいて、言い表せない衝動と戦っている青年たちや、それに戸惑う親御さんたちと一緒に、御法さまの前で、自分の心を映し出して、真っ直ぐに、筋を立てて、生きてられるように、そんなお手伝いをしていきたいと思います。
ありがとうございます。本当に、黒石君、ありがとうございました。感謝しています。
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