まだ京都(汗)。
何とか無事に出発できますように。
京都佛立ミュージアムの運営委員会から始まり、その他にも様々な重要会議が続きます。
ゆっくりミュージアムの館内にいると、あらためて来館者の方々の熱い想いを感じます。
エントランスの映像を、合掌しながら観ておられる方。
ハンカチを持ち、何度も涙を拭きながら写真を見ておられる方。
仏教コーナーで質問をしてくださる方もおられます。
ここ数日、京都にも雪が降り、積雪もありましたが、たくさんの方々がお越しくださっていました。
こんなに雪が降っているのに。
驚きました。
本当に、ありがたいです(涙)。
終戦70年特別展示「トランクの中の日本 戦争、平和、そして仏教」も、残すところ10日間、1月31日までの開催です。
会期中、1月19日現在で7500名(宗内教講は約1600名)を超える方々がお越しくださいました。
終了までに8000名を超えることが予想されています。
本当に、ありがとうございました。
【 ペイフォワード:pay it forward 】
「ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語。または、多数の人物が親切の輪を広げていくための運動のこと。」
全く話は変わるのですが、おトイレの話。
いつだったか、「トイレの神様」という曲が流行りましたが、ステキな曲でしたね。
僕も、トイレで勉強させていただいたことがあります。
昨年、六本木ヒルズの「ROPPONGI HILLS CLUB」という、私などには近づきがたい場所にお招きいただいたことがありました。
政財界の方々がお集まりになっていて、本当に恐縮していました。
その際、大きなお部屋の隣にあるおトイレに行きました。
ピカピカの、落ち着いた、美しいおトイレ。
そこに、一人の若い方が先に入っておられました。
用を済ませて手洗い場まで来て、その方のされていたことに感動したのでした。
そのおトイレは紙タオルだったのですが、自分で手を拭いたあと、使い終わったその紙で、丁寧に洗面台を拭いておられたのです。
皆さんは、すでにそうしておられたかもしれませんが、僕はしたことがなくて、とっても、とっても感動しました。
あの紙を、使い過ぎないようにということは心がけていました。
しかし、あの紙を、使い終わった後で、みんなが使う洗面台の周りを、きれいに拭くことに使うなんて、全く頭が回っていなかった。
僕は、その、洗練された、きっと敏腕な若手経営者で、こうした会に何度も出席されているような方のこの行為に、とても感動しました。
誰に何を言うわけでもなく、わざと見せたわけでもなく、その自然な所作を、僕は後ろから見ていただけです。
でも、もう、これからは、こうした気持ちを持とう、紙タオルで洗面台を拭かせてもらえるようになろうと思ったのです。
事実、その時から、その日から、そうするように心がけるようになりました。
「ペイフォワード」とは少し違うかも知れないけれど、一人のすてきな所作が、次の人に移ってゆくこと。
彼のすてきな行いが、自分に移って、とっても感謝しています。
お話したこともありませんし、もうお顔を覚えていないのですが、本当に感謝です。
京都佛立ミュージアムのおトイレにも、紙タオルが設置されています。
使わせていただくたびに、洗面台をきれいにしようと心がけています。
手を洗うだけではなく、うがいをしたり、食後に歯を磨いたりする場所ですから、汚れも目立ちます。
でも、きれいに使うこと、きれいにすることに、素直に感動して、そんな輪が広がってゆけばいいな、と思いました。
本当に、説教みたいなお話ではなく、感動したので、ちょっとお伝えしました。
さて、明日からネパール。
そんなこと、言っちゃいられないくらいの国ですが、頑張って行ってきます。
佛立仏教徒として、清潔で、勤勉で、品格を大切にすると言われている日本人として、頑張りますー。
世界中、ペイフォワード。
誰かが、すてきな行いを見せてくれるから、それに見習う人が生まれてくる。
僕も、そんな誰かになれたらいいなと思いますし、きっとみんながなれると思います。
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