2018年4月30日月曜日

奇跡の一枚(涙)





























またまた、やってしまいました。


コロンボの空港でスリランカ航空のフライトがディレイ(遅延)。


翌日のバンコクから東京へのフライトに間に合わず、カウンターで新しいフライトを何とか取りましたが、5月1日の6時に羽田に到着するはずが18時の到着へ。


月始総講、教務会、局長室会議に間に合わなくなってしまいました。


日本と連絡を取っていると、待っていたフライトがキャンセルに(涙)。


こうなると、何とかバンコクまでたどり着かなければ次のフライトにも乗れません(汗)。


急いでカウンターに向かうも長蛇の列。


しかも、いつもながら横入りの連続で、気後れしていると永遠に最後尾(涙)。


もはや、帰国できないのではないかと思って愕然としていました。


すると、一緒にネパールにも行ってくれたプンシリさんの義理の娘さんがカウンターの中にいるという情報が入りました。


勇気を出して「マーダヴィさんはいますか?」と声をかけると、目の前におられました。


細かく手配をしてくださり、何とか深夜1時10分のフライトを取ることが出来ました。


そのままさっき変更した東京行きに乗ることが出来ます。ギリギリだけど(汗)。


本当に、申し訳ありません。大切な、5月1日の月始総講を勤めることが出来なくなりました(涙)。


二足のわらじと言いますが、もはや何足履いているのか分からない住所不定の長松清潤。


京都、横浜、長野、スリランカ、ネパール、インド。


3ヶ寺、2別院、3親会場、そして京都佛立ミュージアム。


どうか、どうか、できる限り精一杯ご奉公させていただきますので、お許しくださいませ(涙)。


このまま空港で6時間待ちます(汗)。


今朝は朝参詣に引き続いてご講有巡教・20周年記念式典の会場まで視察と確認に行きました。


引き続き、センターにサマラティッサ師と、彼のメディテイション(瞑想)の師でもあるダンマガベーシ師が来られ、時間の許す限り会談させていただきました。


口唱行と瞑想について。


サマタ、ウィパッサナ、ヴィンニョーナ。


突き詰めると、法華経本門の口唱行の普遍性にたどり着きます。


彼らが伝える「ラーガ(貪欲)」や「無明」について聞いていると、口唱行(チャンティング)がどれだけ深い教理に基づくものか分かるのです。


また、テーラワーダ(上座部)仏教から見た「ヨガ」についても意見交換することが出来ました。


ヒンドゥーから見た「ヨガ」と仏教から見た「ヨガ」とでは大きく異なる面があります。


私たちが『妙講一座』の中で言上する「無著(アサンガ)」や「天親(世親・ヴァスバンドゥ)」は「瑜伽行唯識学派」の巨頭であり、いわゆる「ヨーガ」=「瑜伽(ゆが)」の実践や効果、深層心理学や臨床心理学としか言いようのない深い教理について大系化された方々です。


それをアビダルマ教学の系譜にある上座部の僧侶たちはどう捉えているのか。


本当に興味深い意見交換となりました。


そして、彼らにとっても、法華経本門の、上行所伝の御題目、その口唱行というのは、ここまで広く、深い仏教の系譜を受け継いだ上で確立されているものなのかと、驚愕されるのでした。


こんなことは、全く知らなくてもいいことで、知らないで南無妙法蓮華経とお唱えしているだけで現証の御利益、仏教の説くあらゆる功徳を頂戴できます。


これを「妙不可思議」と言います。


ですから、『妙講一座」では次のようにあります。


「まことに果報を論ずれば、竜樹天親迦葉阿難にも、すぐれたり。是全く経力、仏力の、しからしむる処なり。」


これをお伝えしたくて、お話し合いをしていたのでした。


僕たちが「ボーズヨガ」をしても、なかなかこの深さ、尊さが伝わらないから。


上辺や一部を切り取るのでもなく、遠い遠い道のりを迷いながら歩き、結局ゴールにたどり着けずに途中で終わるのでもないために、こうしたことをお伝えしたくて。


日本、スリランカ、インド、ネパールでご奉公している意味や意義を、私はこのように考えています。


そう思えば、この待ち時間も無駄ではないかしら(涙)。


今日もまたノートがビッシリになりました。


出発前に良潤師とケネカちゃんのご宝前でお看経をさせていただきました。


もう、ケネカのお腹はパンパンで、いつ赤ちゃんが出てきてもおかしくないからねー。


お腹の大きいケネカを入れて、記念写真を撮りました。


撮ってみると、僕のズボンのチャック(ボタン)が少し空いているという奇跡の一枚(笑)。


記念写真なのにー(汗)!


あと5時間だー(笑)。

ウェサックの日曜日










ウェサックの日曜日。


午後から恒例の行事が続きますので、今日は9時半から通常の朝参詣、引き続き法話をさせていただきました。


私からは3つのキーワード

Misunderstanding

Deep meaning

Punishment


身近な体験談を交えて、このキーワードをもとにお話しました。


人生には様々な浮沈がつきものです。いい時も、悪い時はなおさら、多くを学び、たくさんの気づきを得れなければ、翻弄されて終わりです。


無理せず、楽せず、肩を張らず、功徳の道を迷いなく進んでゆけば、必ず現証の御利益にたどり着き、生きて甲斐ある人生となります。


今日はお参詣者全員の前で日本のマミさんというご信者さまからお預かりした手づくりのお土産と、ご有志の言上・贈呈式をさせていただきました。


マミさんはスリランカの団参へお参詣するつもりだったのですが出来なくなり、そのツアー渡航費と同じ金額をご有志くださったのです。


また、良潤師と清嵐師、別院のみんなに、手づくりの品を送ってくださいました。


スリランカHBSにとって大変なお気持ちです。


みんなで感激し、さらに20周年のご奉公に頑張ろうと誓い合いました。


その後、ナヴィン氏とDr.ダメンダ氏がセンターまで来られ、園田さんを囲んで打ち合わせをしました。


午後は全員でシャカ・キングダムへ。


これからウェサックの法要を行います。


熟したココナッツの内側を削って、その果肉を絞ります。


こうしてウェサックに配る特別な飲み物をみんなで作っています。


南無妙法蓮華経ー。


園田さんはそのまま空港へ、私は明日の午前帰国の途につきます。


ありがとうございます。


In many cases, we dont understand Buddha's intent correctly. 

But we still get the benefit from his great compassion.

This is Fine Dharma.

It never wishes your punishment. You are punishing yourself. However, those who have a true faith will not be punished for punishment. 

It will definitely be a benefit.


Namumyohorengekyo,,,


Budusaranai.

2018年4月29日日曜日

アリさんの巣










ゴールとコロンボを往復しています。


昨夜は日本から第0印象さまがホログラムのデモンストレーションに来てくださり、ナヴィン氏の邸宅で上映会が行われました。


今回、シャカ・キングダムで投影する予定でしたが、今年のウェサックは陰陽暦のため特殊な開催となっており、5月末のポヤデーを目指しています。


日本からご出張くださった園田さまには心から感謝ですー。わずかな時間で見事セッティングしてくださいました。


お泊まりは妙深寺のコロンボ別院(笑)。国際的なビジネスマンもスリランカでは別院に泊まってくださり、ありがたいです。


5月のご講有巡教でテープカットをしていただく日本庭園など、いろいろなプロジェクトが重なっています。


昨夜、ナヴィン氏の邸宅を後にして、近所にあるジャニット氏の家にも立ち寄りました。


ジャニット氏は画家として仏丸を含めた印象的な絵画を描き寄贈してくれています。


自宅のリビングにも巨大な絵が飾られていました。


仏丸入り。


アーティストの彼らにとって、この仏丸というものは巨大なインスピレーションをもたらすものだというのです。


スリランカでも、仏丸再発見。


クリエイティビティがあれば、そのロゴがいいものか悪いものかなんて一瞬で分かるものです。


ありがたい。


そう、遠い国でご奉公していると、いろいろと珍しいものを見かけます。


NHKの番組「ワイルドライフ」に出せるのではないかと思うくらい、一生懸命に働いているアリさん。


ご信者さんのお宅の庭で、オレンジの木の上に巣を作っていました。


小さな身体で大きな葉っぱと葉っぱを結びつけ、巣を作っているのですー。


赤い身体をしているので、間違ってぶつかってしまったら、いっぱい落ちて来て、チクチク刺されて痛いかもしれませんねー。


でも、一生懸命に生きていることが分かり、また勉強させていただきましたー。


スリランカに来てからも、時間を見つけて原稿を書き、連絡をし続けています。


5月2日、田上長崎市長がローマ法王に謁見し、元旦に「焼き場に立つ少年」の写真を取り上げた御礼を伝え、被爆地への訪問を依頼されるということです。


これに先だち、米国のオダネル氏のご遺族から、法王がどのような経緯で「焼き場に立つ少年」の写真を見たか説明しておいた方がいいとご連絡をいただきました(汗)。


すでにヨーロッパにおられる市長へ届くように、空港や別院から連絡を取っていました(汗)。


長崎市役所の方々に感謝ですー。


その他、膨大な資料を整え、日本で印刷・発送してもらうこともありました。


とにかく、帰国まで待っていられないので、こちらで資料を作成し、妙深寺で印刷、深夜に郵便局の本局まで行き、出してきてもらいました。


アリさんも力を合わせて働いているので、僕ももっと働くぞー!と思ってます(笑)。


小さな身体で、大きな葉っぱと葉っぱを結びつける。


よろしくお願いしますー!

2018年4月28日土曜日

上座部仏教の伝統


















スリランカで迎える立教開宗記念日。


横浜の妙深寺では壮年会による24時間口唱会&自己ベスト更新一万遍口唱会。


京都佛立ミュージアムでは100万人のクラシックライブ&女龍馬の上演。


スリランカでも765年前のお祖師さま(日蓮聖人)に想いを馳せて、一同で「南無妙法蓮華経」と御題目をお唱えさせていただきました。


これほどまでに全世界でお唱えされているマントラは他にないでしょう。


建長5年(1253)4月28日、お祖師さま(日蓮聖人)が最初にお唱えになった「南無妙法蓮華経」の御題目。


その日から765年の年月が流れて、いまアジア、南北アメリカ、ヨーロッパ各地、アフリカ大陸のあちこちでも、多くの人がこのマントラを異口同音に唱えています。


すごいことです。


そんな僕も、立教開宗から765年目の今日、アジアの片隅、インド洋に浮かぶスリランカで、現地の皆さまと一緒にお唱えさせていただいています。


ありがたいですー。


「日蓮が慈悲広大ならば南無妙法蓮華経は万年の外、未来までもながるべし」


本当に、そのとおりでしたー。


それでも、末法でご奉公することは並大抵では済みません。


「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず。正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか。是れひとへに日蓮が智のかしこきにはあらず、時のしからしむる耳(のみ)。」


朝参詣終了後、今日はゴール親会場に向かいました。


実は、公的な手続きもしっかりさせていただいて、近隣の方とも十分にご挨拶をして進めてきましたが、ある上座部のお寺から役所に連絡があり、対応していたのです。


変な団体じゃないのかなー?という連絡だったようです。


そういう気持ちも、ご意見も、よく分かります。


地元の役所もコロンボの省庁もすでによく理解してくださっているのですが、しっかり顔を見せてご挨拶やご説明させていただきたいと、今日行くことにしました。


コロンボ市内でサラナティッサ師と待ち合わせをして、一緒にゴールまで行きました。


サラナティッサ師は12年前にカタラガマで会い、自ら願い出て御本尊を拝受された方です。


あれから12年、お互いに若かったねーと。


彼は、今やこの地域の名士の一人でもあり、近隣のお寺のご住職や僧侶の方も集まって、本門佛立宗についてお話をしてくださいました。


皆さんにご説明した後、一昨年製作した「ハチドリのひとしずく」のシンハラ語バージョンを観ていただきました。


いつものとおり現地のモニターは突如壊れ、急きょ僕が持っていったパソコンと小型スピーカーが大活躍。


それに見入るお坊さま方(汗)。


もはや、常にトラブルを想定して荷物を持っていってるからねー(笑)。


この他、HDMIケーブルやiPhoneからモニターに出すソケットを隠し持っているのも教務のたしなみ(笑)。


良潤師も隠し持ってますー(笑)。


とにかく、分かっていただくのが大切ですから。


猪獅子武者ではダメ。弱いから言い方が荒くなる、自信がないから目を見てじっくり話しができない、いつまでも丁寧なご奉公が出来ないのです。


それだけのことです。


ゴール親会場を護持くださっているご夫妻がお昼のご供養を用意してくださいました。


上座部の僧侶は12時までに必ず食事を済ませなければなりません(紅茶とケーキ、アイスクリームは除く)。


上座部の伝統的なご供養のスタイルで、ご信者さまが列をなして次々とお皿にご供養を乗せてくださいます。


それを手で「ピッ」と止めるところに歴史や伝統を感じます。


なかなか伝わらないと思うので、ビデオを撮ってみました。


ちょうどスランギさんがお給仕してくれているところでした。


僧侶の食べ終わるのを、本当に皆さんが待ってくださっている、食べ終わるまで全く食べない、何度もお代わりを聞きに来てくださる。これが上座部の伝統なのですよねー。


ゴール親会場から車で2分の伝統的な上座部仏教の寺院。


ご住職が招待してくださったので、少し立ち寄らせていただきました。


お寺の中に茶畑もあり、ウェサックの準備で子供たちが歌っていました。


これでまた一つご奉公の基盤が固くなりました。


いま、少しコロンボ別院に戻り、これからナヴィンさんの邸宅に向かいます。

2018年4月27日金曜日

パラダイムシフト





























昨夜、無事にスリランカまで到着しました。


今朝はラサンギちゃんの26才のお誕生日で、彼女自身がご供養を作り、朝一番から一生懸命に準備をして、頂戴いたしました。


「自分の誕生日にご供養をする」


彼女は去年の日本ツアーで大活躍したランガ君の妹です。


彼女から聞いた英国留学中の信行体験は忘れられません。


御題目のおかげで乗り越えることが出来た、と涙ながらに語っていた彼女です。


今日も写真を撮った後は「では仕事があるから行きますー!」と飛び出してゆきました。


忙しいのに偉いなー。日本人が忘れかけている、功徳を積む生き方を身につけ、実践しています。


本当にありがたいですー。


午前中、コロンボ市内に4エーカー(約5000坪)という広大な地所を持ち、新たに寺院を建設している上座部の僧侶・アトゥラリエ・ラタナ師と会談しました。


彼は上座部の僧侶、この寺院の住職であり、なんと国会議員でもあります。


実にいろいろな方がおられますー。


特に、彼の場合、自然環境を破壊する農薬を使用禁止にするなど、環境問題を解決するために国会議員になったという異色の僧侶です。


そして本当に法律が成立し、スリランカは世界有数の安全な農業国になろうとしています。


地球や人類が直面している問題はタイムリミットが近づいており、パラダイムシフトが不可欠だ。


環境活動家が言う「自然環境の保護」「他者との共生」「大量生産大量消費を見直して新しい価値観に基づく社会を作る」という目標は、その多くが「仏教の説くところ」と一致していることに気付くべきだろう。


つまり、仏教に基づく考え方を発展させてゆけば、地球にも自然にも他者にも自分にも優しい世界を作ることが出来る。


仏教という希望を共有し、濃密な意見交換、貴重な時間となりました。


まだお寺を作り始めて7年。56才。若く見えます。


池もある広大な敷地の中で自らオーガニック植物を栽培し、リトリートのための施設を作り、大きなミーティングホールも建設中。


軍の青年たちがボランティアで植物のプラントを運んでいました。


彼は「上座部にも様々な分野があるが、私は菩薩行について学んできました。寺院の中で修行するよりも、社会の中に出て行って活動することが大切だと思います。」と言っていました。


そして「仏教の本質は所作振る舞いであり、所作振る舞いこそ仏教。」とも言っていました。


私たちのいただいている教えと合致します。


僧侶の中にもいろいろな活動家がいて、勉強になりました。


行きのフライト、窓から見える景色が本当に綺麗でしたー。

幸の湯、常さん、北九州

帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...