2022年1月20日木曜日

コロナ禍で進化した妙深寺








妙深寺のオンライン寺務所は20204月に開設し、こちらを通じて本日までに2540件の申し込みをいただきました。


設置を決めた私も驚いています。2540件!本当に、ありがたいです。


突如として私たちの生活、社会、ご奉公を襲った新型コロナウイルス感染症。


それぞれのお立場で、生活の変更や変化、お仕事や行事の延期や休止や中止を余儀なくされたり、苦渋の決断、果敢な判断を迫られたりしたことと思います。私たちも同様でした。


どちらにしても逃げることは出来ません。手をこまねいているわけにもいかない。この災厄、危機を真正面から受け止め、乗り越えなくてはならないと思いました。


ロックダウン。自粛生活。出来ていたことが出来なくなる。このコロナ禍で、どのように功徳を積み、罪障を消滅し、現証の御利益を頂戴してゆくか。住職として考え、様々なご奉公を開始しました。


オンライン参詣の充実を期し、古い機材を整え直して朝と夕と夜の動画配信をリニューアル。


デジタルに弱い方々に寂しい想いをさせない。妙深寺として50台のタブレットを契約して無料配布。各教区5台。財源は建財ご有志。僕たちの時代はハードではなくソフトに浄財を使わせていただく。強い確信からスタートしたご奉公。ご高齢の家庭でも一気にDXが進み、現在でも大活躍しています。


YouTubeのチャンネル登録者はすぐに1000名を超え、ロックダウン下でもたくさんの方々が欠かさずお参りしてくださるようになりました。本当にありがたく思っています。


昨年1月からは誕生日の方々に住職からお祝いのビデオメッセージを送るご奉公をスタート。心を近づけたい、少しでも励みになることを願いました。


3分ほどのビデオでは受持教務から事前に近況を聞き、一人ひとりに向けてお話をし、撮影、限定公開で配信。1年間で約1800名という沢山の方々にメッセージを送ることが出来ました。自分でも驚いています。


コロナ禍が終息傾向となり、生活様式が以前と同じようになった時には本当に大変でした。朝参詣終了後、1時間近く部屋にこもって撮影していたのですが、過密なスケジュールが戻ってきて弱りました。でも、継続は力なり。本当に、続けてよかった。1年間、1周することが出来ました。ありがとうございます。


コロナ禍、本当に恐ろしい災害でした。しかし、この大変な中で、僕たちは進化した。退化ではないと確信しています。お寺の教区や部、教養会の隅々までLINEのグループが出来て、コミュニケーションを重ねてくださっています。これほど有難いことはありません。


ラジオの番組もそうですが、老若男女、特にデジタルネイティブの若い方とつながり、み仏の教えについてお話し出来ること、どんどんその輪が広がっていることに感謝です。これからも輪を広げてゆきましょう。


今年は動くお寺、モバイル・テンプルも本格的に始動させます。御本尊さまをお迎えしたら、大々的に広報させていただきます。もう少しお待ちください。


とにかく、やれることはたくさんあります。やらないのは懈怠、感度が鈍い、因循、頑固、意欲がない、と叱られてしまいます。


御教歌

「東京へ 一日でゆかん世の中に 氣車をきらひて歩くのはたれ」十巻抄(二)


最晩年の御歌。汽車が出来たのに歩いて行く頭の固い人は誰だ?と。若い人より時代に、技術革新に敏感。実に「佛立講は開化第一」と謳われた開導聖人らしく進取の気性に富んでおられます。


世の中を、よりよくするために私たちはご奉公させていただいています。


「おのが身を いのる事かと思ひしに 人を助くる それが信心」


因果の道理。走り回る。全国のATMよりも宗教法人は多い。お寺は全国コンビニエンスストアよりも多い。お坊さんは全国の警察官よりも多い。


なんかしないと。しっかりしないと。


雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ


東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクヮヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ


感染症に最大の注意を払いながらも、外に出て、深く息を吸い、気のいい仲間と、明るく、楽しく、大いに笑い、やさしく声をかけ、あたたかく語りかけ、支え合い、励まし合いながら、生きてゆきたいものです。


コロナに負けず、がんばろー!


妙深寺オンライン寺務所

https://myoshinji.jp/s/

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