2024年2月29日木曜日

息子が挑戦したこと























ラジオで息子の話をさせていただきました。1年間、かけがえのない挑戦と経験、奇跡のような結果を手にすることが出来ました。


3月初旬、休学期間の最初に前十字靭帯の移植手術。その手術前、ジェットスキーに挑戦することを決意したようです。


リハビリをしながら練習を開始。村尾さんのご自宅に泊めていただきながら修行を重ねました。初レースの猪苗代大会で敗北、泣きに泣いていました。石川県千里浜のレースを経て、蒲郡の最終戦で優勝。


10月には村尾さんの鞄持ちとして渡米。僕も出場できなかったレイクハバスのワールドファイナルに出場。世界チャンプのマーク・ゴメスにマシンを借り、彼の出場枠をもらって走り10位。ラリーもかわいがってくれて、本当にかけがえのない、あり得ない経験を重ねさせていただきました。


数え切れない恩義を、どうやって返してゆけるか、徹底的に考えて、しっかりと実践して欲しい。


すでにニューヨーク大学の強烈なカリキュラムの中で奮闘していると思います。勉学でもレーサーとしての経験を生かし、練習の先にしか運はないと思い、コンセントレーション、ライン取り、そして負けん気、根気、慈悲で、納得がいくまでやり切って欲しい。


皆さまのおかげで、あり得ない、素晴らしい一年を過ごさせていただきました。


ありがとうございます。


2024年2月26日月曜日

再び、人間の大地


すべての人が、程度の差こそあれ、漠然とでも本当の人間になりたいと望んでいる。ただし、気をつけなければいけないのは、その解決法の中には人を欺くものもあると言うことだ。たしかに軍服を着せることによって、人々に生気を取り戻させることができるだろう。皆、戦争賛歌を歌い、戦友とパンを分かち合うに違いない。一つの目的を仲間と共有する喜びを味わって、探しものを見つけ出した気にもなるだろう。だが、結局、人々はパンを与えられる代わりに命を奪われるのだ。


砂漠と化してしまった世界の中で、僕らは仲間を見つけたいと言う渇きに似た欲望に苛まれていた。戦友と分かち合うパンの味に惹かれて、戦争の価値を認めるようになったのもそのためだ。だが、じつは、同じ目的に向かって走るレースに参加し、触れ合う肩の温かみを感じるのに、戦争は必要ない。僕らは戦争にたぶらかされている。憎しみと言う感情が付け加わったところで、レースの興奮がわずかなりとも増すわけではない。


どうして僕らが憎しみあったりするだろう。僕らはこの世界に対して連帯して責任を負っているのだ。僕らは皆、同じ惑星によって運ばれていく仲間であり、同じ船の乗組員なのだ。さまざまな文明がぶつかりあいながら新たな統合を目指すのはいいが、互いにむさぼりあうのはごめんだ。


「人間の大地」サン=テグジュペリ

人を育てるということ






2月21日の横浜ラグーン、無事に放送させていただくことが出来ました。ありがとうございます。


今回は私の祖母、長松小千代との思い出を交えて、人を育てるということについてお話をさせていただきました。


長松小千代は大尊師(長松清風)の御法宅、宥清寺奥之院、由緒寺院 長松寺、麩屋町の御館を護るために生涯を捧げた方で、長松品尾に仕込まれた信念の人でした。


93才で日峰上人をお見送りし、110日後に帰寂しました。日峰上人を最期までお護りしなければ死ねない、死なないと言っておられました。そのとおりになりました。身をもって現証を体現され、一族に伝え遺しました。


当時の僕はジェットスキーのプロになったばかり。スポンサーも決まり、ワールドカップへの出場も控えていた春先、3月5日に大僧正日峰上人が亡くなられました。


当然、長松家の男子として髪の毛を剃り、葬儀に参列させていただきましたが、その後に続く本葬儀はレースのシーズンに入っていて髪の毛を切ることが難しくなってしまいました。スポンサーは新進気鋭の学生プロ、象徴的な若者を期待しているのに、突然ツルツルの坊主頭になったら契約に抵触してしまうのでした。


長松寺の本堂で親族会議。清潤の髪の毛を切る問題。瞑目して話を聞いていました。大切な日峰上人のこと、家族の責任とプロとしての責任の間で身動きが取れなくて、下を向いていました。


すると、コツコツと、奥から杖をつく音が聞こえて、僕の背後に誰かが立ったと思ったら、グッと頭を鷲掴みにされました。小千代お祖母さまでした。


「延博、切らんでええ」


つまらない、くだらない、何のこっちゃ?という話だと思いますが、僕にとってはとても大切な、決して忘れられない瞬間、出来事でした。


髪の毛が4センチくらいになったところで、ワールドカップに出ました。成績はイマイチだったけれど、大学を卒業するまでの期間、さらに、さらに、多くの人と出会い、友情を育み、多くの素晴らしい先輩に恵まれ、今に至ります。


またゆっくりお話をお聞きください。

よろしくお願いいたします。


今回の選曲はボビー・コールドウェルの「What You Won't Do For Love」とスタイリスティックスの「You Make Me Feel Brand New(邦題:誓い)」、ボウズワードは「冗談」でした。


ONAIR DATE 2024/02/21 (Wed)

https://radiko.jp/share/?t=20240221053000&sid=YFM


引き続き皆さまからのお便りをお待ちしています。素朴な疑問、質問、何でも結構です。


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2024年2月25日日曜日

南半球の満月


あっという間に時間が過ぎて、日曜日の朝となりました。


今日、ブラジルでは本門佛立宗ブラジル教区の中央寺院 日教寺の上棟式が行われます。この法要は新たに建設される日教寺の完成(2025年5月予定)前に最も大切な法要です。1週間前の日曜日には旧日教寺の本堂で最後の最後の御会式が勤まりました。


6年前、海外部長に着任した直後に発生した中央寺院 日教寺の移転問題は、ブラジル教講の確固たるご信心と異体同心のご奉公によって、ついにここまで到達しました。


ブラジル教区の歴史の中で極めて大切な時、昨年から私も渡伯する予定でいましたが、ブラジル教区のリクエストで日程が前倒しになり、どうしても妙深寺の春の御会式と重なってしまいました。


新井宗務総長にお出ましいただく大変重要な出張。海外部長としての職責を果たせず申し訳ないことでしたが、一昨年も一緒にブラジルへ出張した福岡清耀師に随行いただくようにお願いしました。清耀師は前回もポルトガル語で御法門をしたり、ポルトガル語の歌を覚えて披露したり、大変な人気があります。今回もここまで見事にご奉公を円成してくださいました。


いずれにしても、この日曜日の上棟式が無事に奉修され、2025年5月のご講有巡教、中央寺院 日教寺の新本堂完成の大法要が成就することを念願します。


一方、私はこのスッポリと空いた数日間、マグマスパジャパンの小泉正太代表にご招待いただき、ニュージーランドに来ています。18才から一緒に時間を過ごしてきた盟友は、この数年の長松を見かねて、声をかけてくれました。


1年半前には腹腔動脈瘤が見つかり、心底心配してくれていました。2024年2月24日は彼の55才の誕生日。1969年生まれ、この世に出てきたのは一週間しか離れていません。


彼は、人を温めて幸せにする。僕は、御仏の教えによって人を幸せにする。


ずっと僕のご奉公を応援し、FMヨコハマ「横浜ラグーン」も彼がスポンサーすると言わなければ始まりませんでした。スタートアップの大切さ。成功事例ではなく、いつも信じてリスクを取ってくれました。


実は、10年前、京都佛立ミュージアムが終戦70年の企画展を模索している時、オノ・ヨーコさんにコンタクトしようと思って彼に紹介された方々がサンマリノの裕子さんだったり、その時その場所におられたのが100万人のクラシックライブの蓑田代表だったり、うかい亭の平林さんだったり、弁護士の河合先生、東横インの西田会長でした。ちょうど10年前です。


ニュージーランドに点在する温浴施設、天然温泉施設、泥風呂などマグマスパ事業の視察に同行し、また体験したことのないことにも挑戦しました。小泉代表には、心から感謝しています。どんどん生きにくくなっている世の中で、友人の存在はかけがえありません。


今生人界、あと何年生きられるか分かりません。少なくとも父は60才の還暦を越えて8ヶ月後に亡くなりました。早かったです。いつも、その計算で自分の人生を考えています。すると、夏はあと5回。春夏秋冬、4回か5回。彫刻刀で、一つ一つを刻み込むように生きなければと思います。


そんなことを確かめる数日をいただきました。命あるかぎり、自分にしか出来ない道を歩み、信じた道を真実に、狂気的な情熱で生き切らなければならないと思っています。世界中、日本中、一人でも多くの人が、幸せに、安全に、生きてゆけるように、その一助となるべく、生きたいです。心に自由を、平穏を、安心を、清々しい夢を、豊かな希望を。


No.1フィッシャーマンの佐藤玄さんにご同行いただき、あり得ない出来事の連続でした。


2024年2月24日、小泉正太の55才の誕生日、満月の輝くニュージーランドで、僕のような素人が、66センチの黄金に輝くブラウントラウトを釣り上げるという奇跡もありました。本当に、これはあり得ないことでした。申し訳ないですが、心から感動しました。


留守中、申し訳ありません。火曜日の朝のフライトで戻ります。南無妙法蓮華経。ありがとうございます。

2024年2月20日火曜日

浜田省吾さん@横浜ラグーン



今週もお知らせが遅くなってしまいました。ロサンゼルスへの出張から、週末の春の御会式まで、無事にご奉公させていただくことが出来ました。本当に、ありがたく思っております。


2月14日、先週の「横浜ラグーン」の朝はロサンゼルスで迎えました。大切なご奉公が続き、あっという間の一週間でした。


今回は浜田省吾さんの「悲しみは雪のように」「愛という名のもとに」を選びました。特に「愛という名のもとに」は青春時代の思い出があります。ボウズワードは「懺悔」でした。


下記、お聴きいただければ幸いです。


ONAIR DATE 2024/02/14 (Wed)

https://radiko.jp/share/?sid=YFM&t=20240214053000


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下記のサイトから直接FMヨコハマに送ることも出来ます。

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横浜ラグーン、今後ともよろしくお願いいたします。


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2024年2月19日月曜日

門祖会を新たな起点として

































春の御会式が、春のような穏やかなお天気に恵まれて、盛大に奉修されました。お参詣、ご奉公いただいた皆さま、本当に、ありがとうございました。


ご唱導いただいたのは西宮 廣宣寺ご高職、弘通部長として宗門弘通の責任者である山内日禮御導師でした。マイクやスピーカーがいらないと思えるほど、大きく、はっきりとした言上、御題目。やっぱり、声の中にご信心と現証がある、ご信心と現証は声によって顕れるものと感激します。


「御利益は信の中にはあるなれど 出るは行の声にあらはる」


「うれしげに唱ふる声のいさましや 本門宗のひとは格別」


「南無妙と唱ふる声が本門の 本尊なりとしるが成仏」


「かしましと不信の耳にひゞくらん 諸仏歓喜の妙法の声」


「国のためわが家のため身のためと なるもみのりの声のひゞきに」


ご宝前に向かって、お手本のような姿勢、お看経の声、丁寧な言上、有難いですー。


「お題目 唱ふる声を惜むなよ」


御法門もモニターを使って丁寧にお説きくださいました。自分だけではダメ、自分のためではなく、他人がいる、他人のために想い、行うからこそ、幸せになれる、御意に叶う。分かっているようで分かっていない、できない、最も大事な教えです。


今こそ、奮い立たなければ。思い返さなければ。


世界各地で人間の邪悪さを象徴する戦争、謀殺が相次いでいます。ガザ南部の病院が機能停止。イスラエルの民よ、因果律を学べ。このままではネタニヤフと共に報いを受けることになります。今の局地的な地獄は未来の全体的な地獄です。他人事にしてはいけない。


他国のみならず、日本でも権力者たちが知恵をしぼってイカサマを考える国であったことが白日の元にさらされました。巨大な疑獄事件です。税金の分配や使い方も無茶苦茶でしたが、集めたお金の管理も無茶苦茶でした。


政権交代のない硬直した政治政策によって経済格差は広がり、富める者はさらに富み、貧困の中にある人たちはずっと抜け出せずに苦しみの淵をさまよっているような世相、誰もが迷いを深めて漂っているように見えます。


新しい時代の生きたお寺。一人ひとりのために、この門祖会を起点に、妙深寺もまた前進します。


お参詣、ご奉公いただいた皆さま、本当に、本当に、ありがとうございました。


ありがとうございます。

幸の湯、常さん、北九州

帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...