12月2日14時から壮年会の住職御講が奉修された。
壮年会というのは、妙深寺の男子信徒の方々で構成される会のこと。今年から新しい会長に野崎さんが就任していただいて、また新たに屈強な方々が役員になってくださり、ご奉公が進められている。その新会長の下、最初の住職御講が今回。忙しい野崎会長をサポートして、みんなでご奉公を分担されていて、内容はとても充実していた。
その住職御講の第一部は、お看経と住職からの御法門。それはともかく、、、、精一杯させていただいた(汗)。ちなみに、壮年会さんは固い、いや真面目と言うべきか。昨日の月始総講のお参詣者は、良い意味で非常に柔らかくて、反応が大きかったが、壮年会さんは「ここだ」と思う部分でも、「シーン」って。とっても緊張した(汗)。だって、子どもの頃からお世話になってきたおじさんやお兄さんばっかりだから。野崎さんだって、私がボーイスカウトに入った頃は横浜35団のボス猿のような存在だったのだから、やりにくい(笑)。
それはともかく。いや~、今回は素敵な企画があった。奥山さんからのご紹介をいただき、そのご尽力が実って、トルン演奏家の小栗久美子さんをお迎えしてミニ・コンサートを行っていただいた。もう、それはそれは素敵な演奏、音色で、本当に大感激。
トルンというのは、ベトナムの楽器。歴史を紐解くと数千年前にまで遡るという。最初は農作業をする人たちが作物を鳥などから守るために自然に発生したらしい。竹を切って筒状にし、音によって鳥たちを追い払っていたのだろうか。それが、少数民族に受け継がれてきて、今世紀に入ってベトナムの都会に出てきた。そこで音楽家たちの目にとまって発展を遂げてきたのだという。
演奏家の小栗久美子先生は、東京外国語大学のベトナム語学科、その後は大学院まで卒業された。元々はマリンバをされていて、その師範として教室もされている。2000年にこのトルンと出会い、ベトナムに1年間留学までして研鑽を重ね、今では日本第一人者となったとのこと。今回、男性信徒に女性まで加わって、興味津々の観客を前に演奏してくださった。
その音色は本当に不思議なもので、なにか「懐かしさ」を感じる。「トルン、トルン、ポロン、ポロン、、、、」と、スーッと心に音が入ってくる。
眼を閉じながら、ゆっくり、ほっこり、まったりとなれる。それでいて、眼を閉じて聞いていると、何とも不思議なことに、目の前に草原を渡る風が感じられたり、木々や枝が風に揺れている風景が見えてきた。え~、なんで!と思った。すると、小栗さんからの説明で、鳥のさえずりや水の音を感じられるはずです、と。確かに、鳥のさえずりや水の流れる音まで聞こえた。すごい、おそるべし、トルン。
それにしても、この小栗久美子先生は、すごい美人でございまして、、、、、。最後に締めくくりの挨拶をしなさいと言われて立ち上がり、演奏についての感想を真面目に述べていたのだが、途中から暴走。「いや~、それにしても先生が素敵すぎて、参りました(笑)。演奏もいいけど、思わず先生の素敵さを見てしまいましたよねー(笑)。なんか、仲間由紀恵さんをもっと綺麗にしたようなんですもん(笑)」って、それが私の締めのご挨拶。御法門よりも盛り上がりました。拍手喝采。きっと、壮年会の方々も同じことを思ってくださっていたのだと思います。
しかし、それにしても、このケルンは一度聞いてみてください。どうしたら聞けるのかな?先生のホームページがあるので、ぜひ訪ねてみてください。「Bamboo Note ♪」っていうタイトルのホームページです。って、ゲゲ、先生のブログを拝見していたら、すでに妙深寺の記事が!しかも、僕の写真まで!やばい、すいません。何だか分からないけれど、謝っとこ。
とにかく、トルンの演奏は一度聴いてみていただきたい。本当に素晴らしいから。つい先週も、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席の来日レセプションで演奏されたと書いてあった。秋篠宮さまや小泉元首相の前で演奏されたというのだから、すごい。そんな方が妙深寺に来て演奏していただけたなんて、大変に光栄。ありがたい。私は、一気に小栗先生の大ファンになりました。
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