あの、スマトラ沖地震・津波の支援活動では、私たちはいち早く行動を起こした。今、また行動を起こす時が来ていると思う。
スマトラ沖の地震で起きた津波がスリランカを襲い、数万人の命を奪ったのは、私たちがスリランカから帰国したわずか1ヶ月後だった。スリランカで御講にお参詣し、インドではスリランカの人たちとご奉公した。そのスリランカが津波に襲われたと聞いて、居ても立ってもいられなくなった。妙深寺の高島さんはお寺に駆けつけ、福岡御導師にも連絡をとり、支援活動は数日後に広がりを見せた。
津波被害から数日後、福岡御導師はスリランカに行かれ、各地を慰問し、人々を励まし、ご奉公くださった。4月には、福岡御導師や御講師方をはじめ、妙深寺や近隣の佛立寺院から数名の青年たちが、日本にいる私たちからの義援金を手にスリランカへ渡り、各地で支援活動を展開してくださった。義援金が避難民に渡らないことのないように、スリランカでご弘通を展開する佛立宗らしく、手から手に渡る「見える支援活動」だった。
いま、また、その時が来たと思う。何度か紹介してきたが、スリランカの内戦が終結を迎えたと報じられた。そして、いま、苦しみの底にいた人たちが解放され、さらなる助けを求めている。
スリランカのラジャパクサ大統領は19日、議会で「全土がテロから解放された」と述べた。タミル・イーラム解放の虎(LTTE)との間で約25年にわたり続いた内戦の終止符を宣言したのだった。大統領は「自由になったこの国で、皆平等に生きよう」と述べたという。大統領は、タミルとシンハラという人種をを越えて、一つになるべき時であると呼びかけた。
18日、国営テレビはLTTEの指導者・プラバカラン議長の死亡を報じた。しかし、LTTEに近い「タミル・ネット」では、政府軍に殺害されたとするLTTEの指導者・プラバカラン議長が「生存しており無事だ」とする在外幹部の声明を掲載したとのこと。これに対して、軍は直後に議長の遺体の映像を公開した。真相は、まだ分からない点も多いが、LTTEの組織は壊滅的な状態になり、7万人以上が死亡したとされる25年間も続いたスリランカの内戦は、ほぼ終結したと言えるだろう。
美しいスリランカを覆っていた恐ろしい暗雲は、ようやく晴れようとしているのかもしれない。ただ、沖の向こうには、まだ厚い雲がかかったままだ。LTTEはこれまでも洗脳によって兵士を教育し、自爆テロを実行させてきた。民族紛争の根は深い。本当の意味で人種間の問題、歴史を越えるためには、もっと普遍的な何か(それは、法華経本門のブッダの教えであると信じるが)が必要なはずだ。これからも、危険なゲリラが各地に分散し、テロを行う可能性が大いにある。一般的な人の中にも、今回の一連の戦いを、腑に落ちないまま眺め、反発の火種を抱えている人も多いだろう。
それにしても、恐ろしい戦いだった。帝国主義的な植民地支配に端を発し、第二次世界大戦後のアジアの独立と、そこから生まれた反動によって生まれた哀しい戦争とも言える。LTTEは、ラーフル・ガンディーの父、ソニア・ガンディーの夫である、ラジーヴ・ラトナ・ガンディーを女性自爆者によって殺害したとされている。ラジーヴ・ラトナ・ガンディーは、インドの初代首相ジャワハルラール・ネルーの孫に当たる(マハトマ・ガンディーとの血縁はない)。南アジアの歴史が凝縮されているようにも思う。
数万人の人々が「人間の盾」として囚われ、危険な状態にさらされ、実際に傷つき、家族を失い、現在もおぞましい状態にあることは間違いない。彼らの生活、心、あらゆるものを癒やすことが急務だ。
「立正安国論」にある。真に平等で、真に国家の平和や人々の安穏をもたらすために、ブッダが法華経に説かれた教えは欠かせない。そのことを、広く、説くために、私たちはご奉公させていただいてきた。これからも、地道に、スリランカの各地でご奉公を続けていく。そして、今こそ、北部で苦しむ人のために、ご奉公させていただきたい。さらに、偏狭な価値観にとらわれ、怒りを抱える人々のためにも、ご奉公させていただきたいのだ。
ここに、スリランカ内戦難民支援を提唱したい。津波の時と同様、苦しむ人の手に直接届くように、責任を持ってご奉公させていただきたいと思っている。どうか、一人でも多くの方に、ご協力を要請したい。実際に、またスリランカに行き、みなさまの「気持ち」「思い」を、直接お届けしたい。もちろん、「お金」ではなく、「ご信心」をお伝えするために。
どうか、義援金へのご協力を宜しくお願いいたします。ご協力いただける方に、口座番号をお知らせします。三菱東京UFJ銀行 新横浜支店
普通預金 口座番号 0272810
口座名義 HBS NETWORK
普通預金 口座番号 0272810
口座名義 HBS NETWORK
お振り込みいただいた後、またメールにてご連絡をいただけましたら、氏名などを確認させていただいて、ご宝前に言上、ご連絡させていただきます。なにとぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
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