横浜では連日教区御講を奉修させていただいております。
3月13日の夜、特別な会場で拝見させていただいた、世界的に活躍されている演出家・小池博史さんの舞台。小池博史 演出・脚本・振付・構成『注文の多い料理店』。素晴らしかったですー。感激しました。
ゲネプロというか、蓑田さまのご配慮により席数25ほどの特別な空間で観せていただいた賢治さんの作品。小池ワールド。すごかった。
白井貴子さんご夫妻、塩澤先生もご一緒くださいました。蓑田さんのご配慮で誕生日前日の次男も観せていただきました。
偶然とは思えない、林風舎、そして賢治さんのご生家、賢治さんのお位牌に手を合わせ、過去帳を拝見し、政次郎さんや清六さんの御遺影を前にした翌日に、小池先生の『注文の多い料理店』を観させていただくとは。
偶然はないと教えていただいているとおり、人智の及ばぬ、意味あることと感得します。
この舞台、小池先生による全く新しいものかと思いきや、それはそれは他の何とも違うのですが、むしろほんとうの『注文の多い料理店』の賢治さんの世界、その意図を、最も鮮明に表現なさっているのではないかと感じました。
セリフの少ない、音楽のような舞台でしたが、だからこそどんな年齢でも、どんな国の人にでも分かる、通じる、そんな舞台。言葉でも、文脈でも、意味でも無い、賢治さん原作の公演。
エスペラント語を学び、言語の壁を越えようとしていた賢治さん、国家の枠、文化や民族、宗教の枠まで超えようとした賢治さんの意図を、小池先生だからこそ表現できるのだと心底感銘を受けました。
賢治さんの作品はアニメーションや映画、舞台の「台詞」では伝わないことが多いのです。だから「小池先生の演出だから伝わるのかもしれない」と思いました。
花巻の和樹さんをはじめ、賢治さんに関係する皆さまに、ご覧いただきたいですー(涙)。
実は、花巻で貴子さんのお話をしていたんです。明日は白井貴子さんもご一緒に「注文の多い料理店」の舞台を拝見するのですー、と。そうしたら和樹さんが貴子さんをご存知であるということをお聞きしました。
そのことを貴子さんとお話しました。貴子さんも賢治さんに興味を持っておられて、わざわざ花巻まで行き、賢治さんの生家で「産湯の井戸」を眺めていたのだそうです。
すると、声をかけられ、お会いしたのが宮澤和樹さんだったと(笑)。すごい。
みんなで「今度、花巻へ一緒に行きましょうー!」と話をしました。
そう、和樹さんにお話を聞いていたのですが、松田龍平さんが井上ひさしさんの『イーハトーボの劇列車』で主演をなさると。
そのインタビュー記事の中で「小学生の頃、賢治の詩『雨ニモマケズ』がとても好きだった」と書かれていました。
「きれいな額に入ったその詩が家にあったんです。それをこっそり自分の部屋に持っていって、飾っていました。」
「ほとんどカタカナで書かれているのも面白かったし、自分を犠牲にしてでも人のために尽くすなんて、すごく素敵だなと思いながらも、なかなかできないことだろうなと感じていた記憶があります。今改めて読むと、まさに宮沢賢治という人を象徴しているような詩だと思いますね。」
素晴らしいインタビュー記事、龍平さんの言葉でした。
https://www.kateigaho.com/love/42635/
額に入れて、家にあったということ。松田優作さんが賢治さんの詩を飾っていたということでしょうか。
本当に、この世の中は不思議です。妙不思議なことばかりです。
次男も大きくなりました。
昨夜は、教区御講、事務局会議の後、遅くなりましたが、小さなケーキでお祝いしました。
1 件のコメント:
ほんとに、大きくなりましたね!
なにか、泣けてきました。
お誕生日オメデトウ!! ガンバレ! デニス君へ
コメントを投稿