2019年3月11日月曜日

We are always there where help is needed.
















8年間で一番涙の溢れた法要でした。


風雨が激しく、土砂降りの、横殴りの雨の中の法要となりました。


柴田さん、福田さん、この地で御縁をいただいてきた皆さま、横浜からお参詣してくださった皆さまと共に、心のそこから亡くなられた方々を想い、ご回向させていただきました。


御題目をお唱えしながら、涙が溢れて仕方なくなりました。


ご回向しようとしている方々が直面した、恐ろしい津波、恐ろしい寒さ、冷たさ、痛さ、悲しさ。


この場所に立たないと、分からないと思います。この場所ですから。


ずぶ濡れになり、冷たい水の中で亡くなられたことを思うと、雨に濡れることなど何ともない。むしろこのまま雨の中に飛び出してお看経したい気持ちにもなりました。


本当に、今年も忘れられない3月11日です。


「忘れないで」と、やはりまだ言っておられるのではないかと思いました。


2533名が今も行方不明。15897人の方がお亡くなりになられた日。未曾有の大災害でした。


午後2時46分まで時間があったので、ゆっくり福田さんとお話することが出来ました。


子どもたちの小さな頃の写真も、結婚式の写真も、すべて流されてしまったこと。


3ヶ月はデータを保管する契約のプロバイダ。震災後の大混乱でログインも支払いも出来ず、3ヶ月が過ぎてデータが消去されたこと。


家を流されているのに電話会社や有線から請求書が届いていたこと。携帯電話会社からの最初の請求金額が30万円を超えていたこと。本当に支払ったと聞き、本当に驚きました。


被災した方を守るとか、助けるとか、募金してとか、そういうレベルではない真実が、たくさんあります。こうした企業、どうなってるのでしょう。ここに名前は書きませんが、本当におかしいと思います。


福田さんが仮設住宅に住み始めてから7年半も経っていること。本当に、長い、長い、8年でした。


午後2時46分。この時間を大塔婆の前で迎えたいと思い、福田さんご夫妻と待っていました。神戸から福岡清耀師も駆けつけ、ほんの数人でのお看経、黙祷、お焼香。大塔婆には佐藤さんがお参りしてくださっていました。本当に、ありがたいです。


お衣はダメになりましたが、空調の整った美しい会館やホールや体育館で行う法要よりも、大塔婆前での追悼法要は、僕たちらしい、生きた仏教らしい、亡くなられた方々がお喜びになられる、尊いご回向になったと信じます。


また、教えていただいたように思います。


「当宗は 蓑きて笠着て鍬かたげても~」という御教歌のとおりです。


宮廷仏教は本門佛立宗らしくない。本門八品、プリモーディアル・ブディズムらしくない。形式でもダメ、儀典仏教でもダメ。内向きではダメ、外に出て、ご弘通ご奉公、菩薩行に努める。


これが、本化仏教。本門八品、上行菩薩所伝の仏教の実践です。


「雨ニモマケズ」と「デクノボー」のように。Gore-Texのお衣が欲しいです(涙)。


いま、ラジさんからもメッセージが届き、やりとりをしていました。


ラジさんから「You are  always  there  where  help  is  needed.」というメッセージを受け取り、もう泣いていました。


ありがとうございます。

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