熊本地震で被災された方々の、早期救出、救援、支援を、心から願います。
もはや巨大な地震は世界のどこで起きてもおかしくないようです。
6月7日にはフィリピン・ミンダナオ島でM7.8の大地震、6月24日にはベネズエラでM7.2、39秒後にM7.5、7月17日にはメキシコでM7.3、そして昨日熊本でM7.1(最大震度7)。
ベネズエラでは激しい揺れで多くの建物が倒壊してゆく恐ろしい映像が拡散されました。約5000人の方々が亡くなられたとのことです。
関東、特に首都圏も、決して他人事ではありません。もし、首都圏で同規模の巨大地震が発生したら地獄のような様相に至ることは間違いありません。
先日の副ご住職の御法門で説かれたとおり、人間のあり方がこれほど混乱し、分断と対立を深めているのですから、自然界をはじめ、見えない世界に及ばないわけがありません。
日蓮聖人は世界平和のために提出した書物『立正安国論』に次のようにお諭しです。
「世、皆正に背き、人悉く邪に帰す。故に善神国を捨てゝ去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来り、鬼来り、災難並び起る」
「正しいことを正しく行う」という当たり前のことが捨て去られ、ずる賢く、邪(よこしま)な考え方ややり方に陥ってしまったなら、守護の諸天善神は去り、悪鬼が便りを得てやってくる。並び起こる災難の根底に、人間の心のあり方がある、と説かれています。
同じ『立正安国論』に、次のようなお言葉もあり、とても大切に胸に刻んでいます。
「弟子、一佛の子と生まれ諸経の王に仕う。何ぞ仏法の衰微を見て、心情の哀惜を起こさざらんや。」
現代語訳「私たちは仏の子として生まれ、法華経という諸経の王に仕える身である。それなのに、仏法が衰え、人々が苦しみ、正しい教えが失われていく姿を見て、どうして深い悲しみと惜しむ心が起こらないでいられようか。」
仏法が衰微してゆく、ご弘通が衰退してゆく。それらは弟子たちの心得違い、習い損じ、ご奉公不足によるものと厳しくお折伏くださっています。
「分断や憎悪が広がる社会」「軽薄な死生観」「宗教への無理解」「仏教への誤解」「寺院の衰退」「仏教離れ」を目にして、悲しみ、奮起する心が起こらないようでは弟子ではないとのお戒め。
重ねて、被災された方々の早期救出、救援、支援を、心から願い、どこで起きても不思議ではない時代を自覚し、大災害に備えましょう。



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