2008年11月17日月曜日

こんな御会式はない

 有難い一日、「こんな素晴らしい御会式はない!」と、声高に叫びたくなるようなご奉公だった。
 朝、横浜は雨が降っていた。その降りは本格的なもので、一日中降り続くと思われるくらいの雲の重さ、暗さ、雨の強さだった。
 私は、御会式当日の朝7時半から行われる盛大奉修祈願の口唱会。これは、当日ご奉公していただく方々が各部署に付かれる前に行われる一座。窓の外は雨。傘やカッパを着ながらご奉公になるのだろうなと思いつつ、お看経の後でご挨拶をさせていただいた。「今日は、雨の奉修となりましたが、精一杯ご奉公させていただきましょう」と。今考えると、生ぬるいご挨拶である。
 しかし、妙深寺の柴山局長の挨拶は違った。本当に有難く、感動した。
 「今日は、あいにくの天候となりました。妙深寺にとっては、雨のご奉公は馴れていないかも知れません。しかし、今回の高祖会のテーマは『社会の安穏・人々の平和のために~立正安国~』です。今日、雨ということも『立正安国』とは一筋縄ではいかない、ということを教えていただいているに違いありません。そういう気持ちで、しっかりとご奉公していただきたい」
 私は、本当に感激した。こうしたご挨拶をいただくことが出来るとは、本当に有難い、ご信心の強い、よく御本意を身に体した局長である。そうでなければ、このご挨拶は出きない。石川御導師は、常々「事務局長は毎日毎朝お寺にお参詣できる人でなければならない。一番前でお看経をすることができなければ事務局長に値しない」と言っておられるが、そのとおりである。いくら社会的な地位があるとか、裕福であるとか、頭がいい、事務能力が高いとか、そういう資質を持っていても、それはそれ。本門佛立宗のお寺の事務局長にはなれないのである。
 この柴山局長の挨拶の後、ピタッと雨が止んだ。奉修中、曇天ではあったものの雨が降らずにご奉公できたことは、ここで数日前に書いたが、何よりの教えであり、お折伏であり、御利益であった。「一筋縄ではいかない」ということを教えていただきつつ、御法さまがいつも見守ってくださっていることを実感して、大きなおはからいをいただくことができた。局長のおかげ、ご奉公者ご一同のおかげだと思う。もちろん、御唱導をいただいた石川御導師のお徳をいただいた。また、歴史的な高祖会のご奉公となった。ただ、単純に「晴れてよかった」「御導師のお徳」とは感じ、そう言い合っているようでは末法のご弘通にならないのではないかと思った。教えていただいた。有難かった。
 金曜日から日曜日まで、これほど尊いご奉公となったのは、ご奉公者のおかげである。韓国の方々は、大感激して帰ってくださった。奉修中に、参詣目標を突破したのも、私が住職となってはじめてのことである。第三座の奉修中に、1300名を突破していた。他寺院からのお参詣も、11ヶ寺、80名ちかくに上った。大阪、九州からも、夜行バスを乗り継いでお参詣くださっていた方々がおられた。
 感動の高祖会。こんな御会式はない。金曜日から韓国の方々を羽田までお迎えに行き、そのまま鎌倉のご遺跡巡りにご案内し、夜は会食をし、ご宿泊は19名を妙深寺にお泊まりいただいた。ウォンの下落もあり、高いホテルを使わず、妙深寺のご奉公者で宿泊のご接待、準備、お食事のご用意をすべてしたのである。バスの手配から何から何まで、みんながまごころをこめてご奉公してくださった。昨夜、19時過ぎに羽田から韓国へと帰路につかれたのだが、涙ながらの、感動の別れであったという。
 本当にありがたかった。奉修後、18時から京都・長松寺での御総講のために妙深寺を離れた。心地よい疲れだった。日曜日の夜でお参詣しにくい中だと思うが、長松寺にも他寺院から20名近くのお参詣をいただいた。最近、関西近郊のお寺から足繁くお参詣していただく方々がいる。本当に有難いことだった。

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