2012年9月17日月曜日

中外日報さま

中外日報さまに新刊書籍のご紹介をいただきました。

広告料をお支払いしているわけでもないのに、取り上げてくださるだけでも本当に有難いです。

http://goo.gl/GoYnR

先日、大阪のご信者さまからお手紙をいただきました。1930年生まれとのことですから82才。時折麩屋町にお参りくださる白髪の素敵な、上品なご婦人です。そのお手紙の内容は拙著についての感想でした。

私の本は、字が小さくて、インクも薄くて(笑)、とっても読みにくいと思うのです。82才の方にお読みいただくには、とても不親切な本です。でも、その方は丁寧に、しっかりと読み込んでくださっていました。

明治維新の裏面史。宗教と思想の狭間にあった権力闘争。平田篤胤のこと。お手紙の中でその方はご自分のことを「軍国少女」だったと書いた上で、戦時中は偉人伝などで平田篤胤のことなどを見聞きしていたが、敗戦後はその他の人の名前は聞いても平田篤胤だけは全く聞かなくなった、変だと思っていた、とありました。その理由がうっすら拙著で分かったと書いてくださいました。

さらに、続けて「63頁の3行目〜」と書かれ、その孤独についての記述は自身の心情と重ねているのではないか、とありました。63ページに何を書いたか自分でも忘れておりましたが、読み返して、思わず落涙しました。そこまで深く読んでくださるご信者さまがいることに、心から感激し、感謝いたしました。

読みにくい、小さな字を追いながら、こんな自分のことを思いやってくださるなんて。本当に、感激しました。まだお返事をお送りできていませんが、心から感謝しています。ありがとうございます。

教区御講を奉修させていただく中で、いろいろなお声をお聞きできました。読み易い本で無いことを著者も重々承知しているのですが、一生懸命読んでくださっている方もいて、とても嬉しく思います。

いま、領土問題など、国家の主権が問われています。中国でのデモも一気に先鋭化し、国家間の武力衝突にまで発展する懸念もあります。一部のタカ派と呼ばれる政治家は明らかにそれを容認しているか歓迎している。「一度、武力衝突にまで事態が進行し、日米安保が発動されないと、この国の平和ボケは治らない」などと、賭け事のような恐ろしい話も聞こえてきます。

そんなことを含めて、『仏教徒 坂本龍馬』には書いたつもりです。「国防」ということ、「軍」について、「戦争と平和」。いろいろなことが混乱の度を増す中で、読みにくいとは思いますが、読んでいただきたいと思います。

知る人ぞ知る妙深寺の伊藤政子さんは、「もう読み返して、今は3回目です!」と言っておられました。伊藤さんは87才です。もう、言葉がありません。ありがたいです。

どうか、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

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