一昨日、小美濃先生に見せていただいたSoftBankの社員向けのメッセージカード。坂本龍馬を敬愛する孫正義氏から社員に向けて、海援隊の隊旗からSoftBankの社旗、C. I.を作ったことが明かされています。
内容も、とってもステキです。坂本龍馬や海援隊の志、自由な発想と力強い行動力を見習って、自分たちも、力を合わせて、この国をもっと楽しくて、かっこいい国にしたい、と。素晴らしいことだと思います。
ずっと考えていました。今夜は長松寺のお総講、明後日からは宗会。9日からは陸前高田へと向かいます。全てが大切なご奉公です。でも、だからこそ、「今日も一生に一度のご奉公」と思って、しっかりと、真剣に、させてもらわなければならない。そう思います。僕のような考え方を書いていると、読む人も疲れてしまうと言われたこともありますが、でも、いただいたこの命を、ギリギリ大切にしているからこそ、一滴の無駄もないように使わせてもらいたいなー、と思うのです。
次号の妙深寺報で、インドでのご弘通について書かせていただきます。実は、本当に、悩んで、考えて、色々な方に相談もし、ご宝前にもお伺いしながら、諦めようかと思ったり、でもご宝前に向かうと奮起したりして、今を迎えました。私たちは、インドでお教化となったシェーカーを中心に、法華経が説かれた聖地・ラージギルの貧しい村に、涸れることのない深い井戸を備えた仏教スクール(親会場)を建設します。全ての井戸が涸れ果てて、命を繋ぐ水を汲みにいくために、毎日子どもたちが遠い道のりを往復します。そのために、子どもたちの多くが教育を受ける機会を失い、貧困から抜け出す糸口すら見つけられずにいます。インドを訪れ、仏陀の足跡を辿る途中で交流してきた村の人たち。子どもたちのキラキラした瞳。今年の一月、清康師と清朋師がご奉公に行くと、もうその子どもたちは御題目を覚えて、みんなで唱えてくれるまでになったと聞きました。本当に、嬉しい。
しかし、インドでご奉公するなんて、意味がない。日本も大変だ。何のメリットもない。そんな声も聞こえます。それは、恥ずかしならが、外からの声ではなく、自分の心の中から聞こえる声のように思います。だから、悩むのです。
しかし、インドでシェーカーと出会い、シェーカーがお教化をするまでになり、その過程の中で出会ってきたことに偶然はないはずです。これまで「生きた仏教」「生きたお寺」と言い、他宗のお坊さんでも貧しい国や村に井戸を掘ったり、学校を建設する慈善事業を行う中で、私たちのご信心のルーツである聖地・ラージギルで出会った村の方のために何かさせていただくのには、大変な意味があると確信しています。
インドでは、何の罪もない少女や女性が暴行されて亡くなる事件が相次いでいます。その根底に、これまでのヴァルナ(カースト)から生まれた差別意識があり、因果の道理を知らないことがあると思います。仏教を伝えることは、数え切れない多くの人の心を救うに違いありません。
とにかく、世界全体が幸せにならないと、個人の幸せはあり得ないのですから、ここでも、シェーカーを中心に、みんなで応援して、プロジェクトを進めたいと思います。
無理かな、と悩むのはご信心の足りない証拠です。夢や志が萎えてきているからかもしれません。たとえ「クレイジー」と呼ばれても、生命体として強いエネルギーを発する、しかも、ギラギラした赤い欲望の炎ではなく、綺麗な、透きとおったエネルギーを発するために、いい夢と、いい志を持って、真っすぐに生きていくことが大事なはずです。「世界を変えられると本気で信じる者だけが世界を変えてきた」。本当に、いい言葉です。だから、自分が変われば、世界は変わる。
龍馬や海援隊の夢や志を表すものが海援隊の隊旗だとしたら、開導聖人や佛立のマークである仏丸は、その夢や志を表すものであるはずです。少なくとも、私にとって仏丸は、単なるトレードマークではありません。付ければいいというものではない。それを付け、それを着ることに、どんな意味があるか、自問自答することが必要です。果たして、何より大切な開導聖人の夢や志を、受け継いでいるであろうか。ことことを、問い続けなければならないのです。
孫さん、やりますね。みんなに。その組織のアイデンティティを再定義させ、あるべき方向を示し、前進させることが、リーダーの使命ですから。龍馬の写真と海援隊の隊旗は、とっても象徴的で、効果的だったはずです。再定義。大事です。忘れるから。
2013年3月4日月曜日
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