昨夜のお通夜に引き続き、今朝は9時半から飯塚さんの告別式を執行させていただきます。
飯塚さんは妙深寺第10代の事務局長としてご奉公されました。戦後は大蔵省に入省され、永らく関東財務局で公務に従事され、晩年は鎌倉信用金庫の理事長もなさっていました。
実直で、温和で、勤勉。飯塚さんを誰もがそう認めていました。
妙深寺の中では常に一信者としてご奉公なさいました。当番参詣日には自転車と電車を乗り継いで、横須賀から横浜、三ツ沢までお参詣されていました。
嫌な顔ひとつせず、コツコツと事務局のご奉公をなさり、先住の要請で事務局長となられました。
当時、重い心臓病があり、ニトログリセリンを離せない状態だったそうです。先住から事務局長のご奉公を引き受けてくれと言われた時、この病気を理由に、何度も、何度もお断りになられました。しかし、先住から「お折伏と思って受けなさい」と言われ、事務局長に就任されたとのこと。
以来、病があることも忘れて、毎日ご奉公くださいました。京浜急行で日参されていた飯塚さん。いつの間にか病氣は何処かへ消え去り、18年も増益寿命なさいました。
その臨終のお姿は、本当に眠っておられるかのようで、いつもの、いままでの、穏やかな飯塚さんでした。95年間の、まさに実直な、素直正直な、ご奉公でした。
今回の葬儀会場は横須賀の「おりょう会館」です。名前の由来はもちろん龍馬の妻、お龍さんから着ているそうです。不思議な気分。
高知で「葬儀会館 龍馬」という看板を見ましたが、横須賀にもあるのですね。
2013年9月4日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
住職から役中さんへ新年のお便り
妙深寺 役中テキスト 令和7年1月号 「班長さんへの手紙」 住職 清潤 新年あけましておめでとうございます。 ただ一つの命、たった一度の人生、一日一日を大切に過ごした一年。みなさまと共にこの新春を迎えることが出来、心からありがたく、感謝と感激で胸がいっぱいです。 厳しい社会情勢の...
-
この地球が到達した、彼も助かり我も助かる、持続可能の再生可能クリーンエネルギーを確かめ合えた時間。 普遍真理、普遍思想を説く仏教が、人びとのライフスタイルに密着し、プラクティカルに実現していることに感激する一座が、本門佛立宗妙深寺の開導会でした。これほど嬉しいことはありません。...
-
磁力で引き寄せられるように自然と一つになってゆく。人間たちの想像をはるかに超えて。僕たちは大きな宇宙の中の小さなピースに過ぎないから。本当に、不思議です。誰がシナリオを書いているんだろう。 今日、サンフランシスコの淳子さんが妙深寺にお参詣くださいました。まったく知らなかったです。...
-
生き方は二つしかない 『損得で生きるか』 『尊徳で生きるか』 損か得かで生きる人間は、付き合っていても得がないと思ったら離れてしまう。 徳を大切にする尊徳の人間は、お互いを大切にするから一生の仲間になる。 source: pinterest
0 件のコメント:
コメントを投稿