2015年2月10日火曜日

平和ボケ

凛々。

凛冽。

寒さが厳しく、身にしみいります。

横浜ですらこうですから、北国、雪国は比べものにならないくらい大変厳しい寒さだと思います。

特に、仮設住宅は。

昨晩、事務局会議を終えてから、信仰師たちが陸前高田、大船渡に向かいました。

東日本大震災から、3年11ヶ月目の、その日に向かって。

アイスバーンになっているだろうから心配しましたが、無事に着いたようです。

ご祈願、ありがとうございました。

ずーっと、ずーっと、ずーっと。

よく、特にアメリカの人は、ファーストコンタクトは大親友みたいに、握手して、ハグして、感激して出会いを表すけど、次に会った時にはケロッとしていると、なかばそんな皮肉を聞くことがあります。

自分にも、そういう面があるかな。

東北に行かせていただいて、たくさんの方々にお会いして、じっくり時を刻んで、回を重ねて、なんかジワジワくる、そういうファーストコンタクトの賑やかさが、空々しく、慌ただしく、虚しく感じることがありました。

一回なんかじゃ分からない、分かるわけない、じっくりコトコト、たっぷり、がっつり、そういう、まるで厳しく長い冬を知っている木々のような時間軸で、人とも、自然とも、向き合っておられるのを、学ばせていただいてきたように思います。

奥ゆかしく、慎み深く、回を重ねないと、続けないと、分からないのだなぁということを、特に、教えていただいているように思います。

今日、私は乗泉寺さまにお参詣させていただいて、小山ご講尊のご講演「終戦70年 戦争と命と平和」を聴講させていただきました。

空襲の、恐ろしさ、むごさ。

戦争に、ひた走る政治状況も、あらためて、詳しくお教えいただきました。

語り継ぎ、受け継がなければならないことが、本当にたくさんあります。

こぶしの花。

胸が締めつけられます。

御導師が、写真を見せてくださいました。

東京大空襲の焼け跡の写真は、広島の平和記念資料館にあった原爆投下後の写真と同じように、東日本大震災の直後に被災地で見た、荒涼とした津波直後の写真と重なりました。

しかし、同じ人間が数万人を殺害し、人間の暮らしている市街地を壊滅させたのですから、よほど罪深く、よほど酷く、よほど情けない。

結びのお言葉は、私たちの、平和への使命と、戦争への覚悟、断固として平和を守れという厳しいお言葉でした。

平和ボケしているのではない、と。

そして、明日は、東日本大震災から3年11ヶ月。

私は長野でのご奉公。

遠く長野から、被災地を想い、ご奉公させていただきたいと思います。

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