『パリは燃えているか』
今朝、首都圏で震度5強の地震がありました。
横浜は震度4だったそうですが、「来たか!」と思う揺れの強さでした。
毎回同じようなことを書いていますが、とにかく油断してはいけないということですね。
お祖師さまの、龍ノ口のご法難から、744年目の朝。
今日は教区御講2席、明日は高祖総講から教区御講を3席、ご奉公させていただきます。
しっかり体調を整えて臨まなければ。
今日も午後からNHKのBS1で『映像の世紀』が放送されますね。
14時から第3集「それはマンハッタンから始まった」、15時20分から第4集「ヒトラーの野望」です。
NHKの営業マンではないですが、是非とも観ていただきたいです。
久しぶりに、録画したものを観ましたが、やはり、本当に素晴らしい番組です。
第一次世界大戦の映像の締めくくりに紹介されたウィンストン・チャーチルの言葉。
彼が、1923(大正12)年刊行の『世界の危機(World Crisis)』に書き記したものと言われています。
第一次世界大戦のおぞましさを目の当たりにした彼の言葉は、これに続く、さらに酷い、悲惨な、冷酷な、新しい戦争の訪れを暗示しています。
「戦争からきらめきと魔術的な美がついに奪い取られてしまった。
アレキサンダーやシーザーやナポレオンが兵士達と共に危険を分かち合い、馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する。そんなことはもうなくなった。
これからの英雄は、安全で、静かで、物憂い事務室にいて、書記官たちに取り囲まれて座る。
一方、何千という兵士たちは、電話一本で、機械の力によって殺され、息の根を止められる。
これから先に起こる戦争は、女性や、子どもや、一般市民全体を殺すことになるだろう。
やがてそれぞれの国は、大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不可能となるような、破壊のためのシステムを生み出すことになる。
人類ははじめて自分たちを絶滅させることのできる道具を手に入れた。
これこそが人類の栄光と苦労のすべてが最後に到達した運命である」
第二次世界大戦で行われた大量殺戮、東京などをはじめとする無差別な大空襲、広島や長崎への原爆投下。
このチャーチルの言葉で締めくくられた『映像の世紀』の第2集から、世界の歩みが紹介されてゆきます。
この番組で印象的なのは、貴重な映像の背後に流れる加古隆氏の名曲『パリは燃えているか』です。
この挿入曲のすごさは、聴いてみると分かります。
テーマ曲『パリは燃えているか』というタイトルは、1966年に製作された米仏合作映画の邦題でもありました。
陥落したパリを舞台に、これを奪還しようとするレジスタンスと連合軍、ドイツ軍との戦いを描いた映画です。
破竹の勢いでヨーロッパを席巻し、ついにフランスの首都・パリを占領したドイツ軍でしたが、その勢いは長く続きませんでした。
敗色濃厚となったドイツ軍は、パリを統治していた司令官にヒトラーから下された一つの命令を伝えました。
ヒトラーは、パリ撤退の際、その爆破と破壊を命令していました。
しかし、ドイツ軍の指揮官はその命令を実行しませんでした。
レジスタンスと連合軍がパリを奪還し、ドイツ軍が敗走する中、ヒトラーが何度も部下に聞いた言葉が、
「パリは燃えているか?」
「パリは燃えているか?」
「パリは燃えているか?」
だったというのです。
モノクロの、この映画のラスト近くで、電話越しに繰り返し流れる「パリは燃え ているか?」という言葉が心に残ります。
『映像の世紀』
挿入曲「パリは燃えているか」
是非、観ていただきたいですー。
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