スリランカHBSの投稿に、良潤師が大きな仏像の前でお参りしているような写真がありました。
少し説明が必要だと思いますので、あらためて投稿させていただきます。
実は「本化仏教(Primordial Buddhism)」とも言われる本門佛立宗では、仏像に向かって参拝することはありません。
国中の、いたるところに仏像のある、スリランカの本門佛立宗でも同様です。
「Primordial」という言葉には「1.原始(時代から)の、原初の。2.根源的な、本能的な。」という意味があります。
仏陀の時代から約500年間、初期仏教では仏像を造ることも拝むこともなく、仏陀を描く時でさえ弟子や動物たちを描いても仏陀そのものは「法輪」としていました。
私たちは、舎利や仏像ではなく、仏陀の永遠の命、魂として御本尊を拝し、その命と感応同交するために南無妙法蓮華経と唱えます。
「偶像崇拝を禁じている」というと少しニュアンスも違いますが、仏像を安置せず、舎利を用いず、「声」を文字に表した御本尊に向かってご信心をするのが法華経本門の教え、本化仏教、プリモーディアル・ブディズムなのです。
今回、良潤師が一座の口唱会をさせていただいたのはスリランカの上座部仏教の寺院でした。
先日、良潤師がスリランカの新しい仏教大臣と面談しました。
長年のご奉公の結果、上座部仏教(テーラワーダ)の国・スリランカでも私たちのいただいている教えを理解してくださるようになり、昨年は仏教大臣が長松寺に泊まられるまでになりました。
スリランカの方々が、私たちの御本尊、教え、修行に、初期仏教と同じ在り方を感じてくださっているのは大変な喜びであり誇りでもあります。
「ザ・ブッディスト(The Buddhist)」 という衛星放送の仏教専門チャンネルでお仕事をされているHBSのご信者さんがいます。
その方が、チャンネルの社長であり上座部の長老が癌に冒されていると聞き、御題目口唱についてお話ししたそうです。
長老をはじめ、スタッフの方々から「是非その御題目口唱による修行、お助行や菩薩行の実践というものを放送させていただきたい」ということで、護持御本尊をお供して一座の法要を勤めさせていただいたそうです。
良潤師やスリランカ本門佛立宗のメンバー、帰国中の清嵐師も加わって、盛大な一座となりました。
仏像を拝んでいるのではなく、伝統的なスリランカ寺院の中に御本尊を奉安させていただいて、一座の法要をしております。
このTVチャンネルは上座部仏教会で一番人気があり、そのような番組の中で本門佛立宗の口唱会やご奉公の姿が取り上げられ、放送されるとは、以前では全く考えられなかった、もの凄い出来事です。
必ずや20周年のご奉公の大きな後ろ盾になるとスリランカのみんなが喜んでおりました。
大変な文化の壁、歴史の壁のある海外地域でのご奉公です。
本当に、ありがたいです。
以上、本門佛立宗には大切な教えの筋、修行の規範がございますので、ご報告させていただきました。
ありがとうございます。
長松清潤拝、
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