2018年5月12日土曜日

渋谷龍馬会


















5月11日、東日本大震災から7年2ヶ月目となる日、渋谷龍馬会の発会式が渋谷区文化総合センター12階・コスモプラネタリウム渋谷で行われました。


私も京都から横浜、横浜から渋谷へと駆けつけさせていただきました。


全世界192番目の龍馬会として発足した渋谷龍馬会。


全国龍馬社中の橋本邦健会長から渋谷龍馬会のKATSU佐藤会長に認定書が授与されました。


橋本会長から「龍馬が好きというだけではなく、龍馬に追いつけ、追い越せという気持ちでやりましょう。」というお言葉があり、ジーンとしました。


龍馬が暗殺された、旧暦では慶応3年11 月15日、新暦では1867年12月10日の夜空がプラネタリウムに映し出され、それだけで思わず涙が流れそうになりました。


その星空の下、東京コンテンポラリーシアターのYUKKOさんや薩摩琵琶の吉永典子さんが「女龍馬」を披露くださり、日本橋龍馬会の殺陣師・野口尋生さんも加わり、京都佛立ミュージアムでしていただいた音楽劇がさらに深化し、素晴らしい迫真の、「きっとそうだ!」という確信と共に心を突き抜けてゆきました。


龍馬が暗殺された夜の星空。


プラネタリウムの永田美絵解説員からお話をいただきました。


あの夜、満月に近いお月さまのすぐ横に、おうし座の一等星「アルデバラン」が輝き、その一等星が月に隠れるという「アルデバラン食」が起きていたとのこと。


あの日、やはり天地を含めて、特別なことが起きていたのですね。


ご説明を聞きながら、いろいろなことを思い返しましたー。


その後、会場を1階のレストランに移して懇親会が行われました。


俳優の三木崇史さんや日本橋龍馬会の皆さんが演武を行なってくださり、前回同様心から感激しました。


日本中の人に観ていただきたいです。


何度も何度も読み返してきた龍馬関係の資料ですが、三木さんが読み上げた船中八策の「宜しく」という言葉の重みを初めて感じて、鳥肌が立ちました。


「宜しく」という言葉に込められた、命がけの想い。


一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事。


一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。


一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事。


一、外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事。


一、古来ノ律令ヲ折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事。


一、海軍宜シク拡張スベキ事。


一、御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守衛セシムベキ事。


一、金銀物貨宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事。

以上八策ハ方今天下ノ形勢ヲ察シ、之ヲ宇内万国ニ徴スルニ、之ヲ捨テ他ニ済時ノ急務アルナシ。苟モ此数策ヲ断行セバ、皇運ヲ挽回シ、国勢ヲ拡張シ、万国ト並行スルモ、亦敢テ難シトセズ。伏テ願クハ公明正大ノ道理ニ基キ、一大英断ヲ以テ天下ト更始一新セン。


坂本家十代ご当主・坂本匡弘さまをはじめ、歴々たるご子孫の皆さまが一堂に会して、本当に素晴らしい、不思議な、有難い発会式でした。


「みんなの笑うて暮らせる国」を目指すという尊い理念の下に設立された渋谷龍馬会。


明治維新150年の節目にこのような素晴らしい御縁の中に含めてくださり、感謝しか御座いません。


一人で本を書いていた当時を振り返れば、龍馬会の皆さまとご一緒することなんて思ってもいませんでした。


お目にかかることもない、相手にしていただけない、叱られる、嫌われるとさえ思っていました。


しかし、想像を超えた御縁の巡り合わせで、こんな素敵な場所に加えていただきました(涙)。


昨日も皆さまの前でご挨拶させていただきました。


小美濃先生も参列されており、京都佛立ミュージアムの図録を謹呈させていただくことも出来ましたし、皆さまにも喜んでいただくことが出来ました。


それもこれも、KATSU佐藤会長、副会長の倉持先生、美甘子さま、ご紹介くださった塩澤先生のおかげです(涙)。


全国龍馬社中常任相談役の小美濃清明先生は熱烈な推薦で品川龍馬会の浦山会長にもご紹介くださり、それもこれも感謝しかありません。


海援隊の公式出版物『閑愁録』をはじめ、『藩論』もこれから知られるべきもの。


日本の夜明けを夢見た坂本龍馬や海援隊。


大政奉還にどれだけ彼らが力を尽くし、命をかけていたか。


その独特の位置や意義について、鳥獣や草木まで含め、生きとし生けるものすべてを愛し、自由に、生き生きと生きてゆける社会を作るために、彼らが志向していたこと。


私のような坊主が特別顧問などというお役目をいただいたことを重く受け止めて、目立たぬよう、同時に出来得るかぎりご協力させていただけるよう、頑張りたいと思います。


昨夜は本当にありがたかったですー。


こうした大切な会合が重なってしまい、昨夜の会議を欠席することとなり、申し訳ありませんでした。


2012年6月10日、妙深寺が横浜国立大ホールで開催した東日本大震災復興祈願大会の折に、講談社さまから出版していただいた『仏教徒 坂本龍馬』。


身体はガタガタですが、あの本を書いている途中、自転車で東山を上り、龍馬のお墓にお供水をお供えし、お参りさせていただいた日のことを思い出しました。


また一つ、今生のご奉公の有難い節目を迎えさせていただきました。


ありがとうございます。


今日は教区御講。


午後からは足柄まで向かっています。

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