このブログでも紹介した脚本家、そしてグランデ・ファミリアで開導上人伝を書いてくれた貴子ちゃんが新居で御講を奉修された。今年の春に婚約者を紹介してくれて、この夏に妙深寺の第二本堂で結婚式を挙げた貴子ちゃん。もう、感慨ひとしおだった。
彼女と初めてあったのは3年前のお母さんの御講だった。当時、お母さんのお宅はリビングに御戒壇を奉安されていた。お看経を終えて振り向くと、キッチンが見える。そのキッチンで一生懸命ご供養を作ってくれていたのが、一見今時の女の子の貴子ちゃんだった。
御法門が終わってご供養の際、貴子ちゃんと初めてお話しした。脚本家を目指して勉強しているとのこと。ちょうどグランデ・ファミリアのご奉公に突入している最中で、ぜひ「開導上人伝」の脚本を担当してもらいたいとお願いした。
最初、しどろもどろ、はにかみながら話をするのが貴子ちゃんだった。でも、心を開いてくれると、とっても明るく、パワフルで、努力家であることも知った。やはり脚本家を志しているだけあって、感性が豊かで文章力がずば抜けてある。感情を文字に起こすことは容易ではない。しかし、彼女にはその才能があり、同時に彼女自身の人生もとても深いものであることを知った。
グランデ・ファミリアの直前には、妙深寺に泊まり込んで青年会などの出演者たちとご奉公してくださっていた。その甲斐あって開導上人伝は大成功を収めた。本当に素晴らしい内容になったと思う。手探りではあったが、だからこそ醍醐味がある。決して、プロが集まったわけではないけれど、貴子ちゃんの指揮の下、淳慧師の絶大な協力もいただきながら、素晴らしい内容の演劇が出来た。
二人は新居を求め、そして見事に御戒壇を建立した。ご信心を家庭の中心に据えて、二人の人生がより有意義であるようにと生活を始めたのだった。どんな家なのだろうかと想像していたのだが、初めての御講に伺って、まさに「愛の巣(こう言ったら怒ってたけど)」だし、御戒壇が光り輝いて見えた。
貴子ちゃんのお母さんにとっても、こんなに幸せなことはないだろう。二人のお嬢様がいるが、それぞれがお母さんの家の近くに住んでいて、お姉さんは貴子ちゃんのマンションから見える隣の棟に住んでおられる。素晴らしいお婿さん、お孫さんに囲まれて、まさかこんな展開になるとは思っていなかった、感謝しなければなりませんね、と語っておられた。本当に、お母さまがこうした優しい言葉、感謝の言葉を口にするなんて、心から感動した。
「御利益は三年経って振り返れ」と教えていただくが、まさにこの展開は御法さまからのお導きとお見守りと思える。ここまで素直に、スーッとご信心を育み、そして幸せを手にしてくれる、それを見せてくれるというのも珍しい。いや「珍しい」と言えば語弊があるが、やはり泊まり込みをするくらいのご奉公の姿勢や、何度かつまづきそうにはなったが結局は素直にご信心に向かう姿勢、そして何よりお母さんのお看経が、家族全員が御利益をいただいてゆく基本にあるのだろう。
御講席の席主・願主となった貴子ちゃんは、3年前と同じように真心のこもったご供養を準備してくださっていた。見事な圧力鍋の使い手で、自慢の腕を披露してくれた。ウィークデーだったので、ご主人の貢一君はお仕事だったのだが、本当に心のこもった御講席となった。お参詣者の方々も心をホッと温められたのではないだろうか。
私は、この千葉の御講席から直接京都まで来させていただいた。私にも電車を乗り継ぐことが出来るんだなぁと思いつつ。高校生に囲まれつつ。人混みに揉まれつつ。
今後、とっても軽い気持ちで面白い文章を書いてくれてゆくと思う。ありがたーい。
1 件のコメント:
御住職、ありがとうございます!
Takakoさんのブログ、これから楽しみです♪
こうやって、いろんな方々と縁を結ばせて頂いて嬉しいです!
どんどん広がっていけばいいなぁ~~
Yacco拝
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