2007年10月7日日曜日

本日の本山宥清寺 高祖会

 もう、書き貯めていることがありすぎて、どこからどう書いて良いのか分からない。
 10月、世界の本門佛立宗信徒の代表を日本に招待し、初めての試みとなる「地域代表者会議」を開催することになった。それは、本山宥清寺の高祖会に併せて開催されることも決定された。
 今までの海外弘通は、いわば「日本とブラジル」「日本とアメリカ」「日本と韓国」「日本と台湾」「日本とイタリア」「日本とスリランカ」という、日本を中心としたネットワーク、ラインであった。それを多様化させ、変えていこうという試みが、今回の会議開催の主旨であった。
 本門佛立宗のご信心は、当然ながら「日本」という枠に止まるものではない。もちろん、幸いなことに「ヴィシシュタチャーリトラ」=「上行菩薩」は日本に生を受けられた「日蓮」という方、その人だった。だからこそ、日本を基軸としてご弘通が展開され、日本国の万人、そしてそこから全世界の一切衆生へと向けられていくのが、私たちの菩薩行の視点であった。
 しかし、あくまでも本門佛立宗のご信心は、普遍的なものでなければならない。上行所伝の御題目、「南無妙法蓮華経」を全世界の人々にお届けするのであって、「日本文化」を輸出しようとしているのではない。ある意味で、日系人中心の海外弘通(私は「海外」というのも少しニュアンスが違うと思うのだが)から、より普遍的なものへと昇華する時期であると思うのである。
 そして、地域代表者会議が開催された。初めての試みで、代表者一同が多くの刺激を他国と交わしている。知識や経験を交換している。日本のご信者方と交わりながら、より本質的なご信心の妙味、味わいを感じておられた。
 ありがたい。もうクタクタではあるが、「初めての試み」と言われれば言われるほど情熱がわき起こる。今後、韓国と台湾が結びつき、スリランカとイタリア、オーストラリア、アメリカとブラジルなどが、それぞれに活発な交流をはかり、その中心にブレない本山宥清寺御宝前へのご信心があれば、大発展を遂げることになると思う。
 発展とは「宗門興隆」だけを、組織的に言うのではない。そういうイメージを持っていただきたくない。私たちは新興宗教などの宗教ビジネスをしているのではないのだ。御題目がより活発な交流によって多くの人々に届けられるということは、いまそこで苦しんでいる人、悩んでいる人に対して希望の光を届けると言うことになるのである。
 これほど有難いことはないではないか。
 それにしても、妙深寺のご信者はすごい。スリランカの二人は、日本到着後すぐに妙深寺に訪れたのだが、それぞれに力を合わせて何処でもできないような心温まる歓迎をしてくれた。そして、スリランカのご信者方が最も随喜するご奉公を企画し、実行してくれた。
 平日であるのに、たくさんの方がご奉公くださり、もう言葉が見つからない。スリランカの方にお助行の御導師をお願いし、彼らの言葉で病気の方の御祈願などをしていただいた。今までは考えもつかないようなご奉公を、本当に実のある形で実現していく。
 私は、世界一幸せな住職であると実感している。

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