素晴らしい晴天の下で、韓国ソウル鶴松寺の高祖会の奉修ご奉公をさせていただいた。私たちは本当に真心のお迎えご奉公をいただいて、感謝の言葉もない程だった。大きな看板まで道路にかけてくださっていて、河(ハ)理事長の温かいお心が感じられた。ありがたい。
昨日の新清寺の高祖会に引き続いて、ソウル鶴松寺での高祖会ご奉公。新清寺のご信者方も昨日に引き続いてお参詣してくださっていた。韓国の中央寺院といってもいい鶴松寺には、若いお参詣者が多く、本堂内も韓国の一般お参詣者でいっぱいになっていた。理事長のご長男もお参詣・ご奉公くださっていた。ご長男はご信心にも前向きで、鶴松寺で一生懸命にご奉公してくださっていると聞いていた。今回、ご長男は英語が堪能ということで、奉修前後に話をさせていただくことが出来て、これからはメール友だちになることにした。
今回、普段と比べるとお参詣者は多かったようだが、姜ご住職は「韓国でのご信心、ご弘通はとても厳しいです」と言っておられた。
御法門の中でも触れたのだが、韓国での本門佛立宗のご信心を囲む状況を分析すると、大きく2つのことがいえる。
1. 不幸な歴史の中で、『日本の宗教』に対する抵抗感が強い。
2. 戦後、キリスト教が圧倒的に流入しており、特にカトリック教徒が若者にまで広く浸透している。週末、教会に通う若者も多い。
この2つを念頭に置いて御法門を説かせていただいた。まず、日本と韓国(朝鮮)との間に不幸な歴史があることは事実で、未だに様々な社会問題や精神的な軋轢が両国間に横たわっている。感情的な抵抗感が政治的に利用されることもあり、中国や韓国で起こるような『反日』行動は希であるとしても、そうした感情は常に人々の根底にあるのだろう。
しかし、単純に、本門佛立宗は『日本の宗教』『日本の仏教団体』とする定義だけを当てはめていただきたくない、とお伝えした。もちろん、日本に本山があるのだからそう言えばそうだが、そこだけで止まっていてはいけない。ブラジルの本門佛立宗が、「Primordial Buddhism」と掲げていることなどを紹介し、あくまでも普遍的な仏教、普遍的な宗教としての「佛立信心」であると心に置いていただきたい、と。
また、キリスト教、特にカトリック教徒が多いということについては、ヴァチカンのあるイタリアで佛立信心が芽生え、いまイタリアの方々が頑張っておられることや、カトリック教徒が90%といわれるブラジルでご弘通がどのように進展しているかをお伝えした。その中にヒントがある。また、私も一人でイスラエル、エルサレムに行かせていただいたこと、その理由をお伝えした。1つのバイブルから生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教が、互いに戦争を繰り返していることの矛盾と、人類が歩むべき第3の道としての『仏教』に誇りを持つこと。「カトリック教国のブラジルでは、大学生で『私、仏教徒です』って言ったら逆にモテるんですよ!このことを考えて。時代は仏教、佛立宗なんです!」とお話しした。
とにかく、海外でのご奉公は、次にいつ来させていただけるか分からないため、いつも以上に精一杯御法門させていただく。この一度の御法門で、何とかご信心増進、ご弘通発展の一助になればと願う。ちょっと長くなってしまったが、姜ご住職の上手な通訳もあって助かった。とにかく、『佛立信徒でよかった』『御題目にお出値いできてよかった』という『喜び』や『誇り』を取り戻していただきたい、とお話しした。インドなどでのエピソードを紹介しつつ、、、。
奉修が終わったのは13時を廻っていた。13時から記念写真を撮り、ご供養場までご案内していただいた。ご供養場も、私たち日本からのお参詣者に気を使ってくださり、味わいも少々日本人の舌に合わせて作ってくれている店なのだと説明してくれた。お店で日本から来た私たちと、わざわざご供養場までご奉公に来てくださった韓国の方々と一緒に記念写真を撮らせていただいた。
とにかく、素晴らしい体験、ご奉公をさせていただくことができた。ありがたい。
今日は、私だけ団参の方々から離れて、姜ご住職に北朝鮮の国境近くまで連れて行っていただく。二人で北朝鮮の見える丘の上からお看経させていただこうと思っている。「世界平和」と御祈願させていただくが、特に朝鮮半島の場合、南北の平和、南北問題の解決なくして世界平和などないという具体的な御祈願があるからだ。
2007年10月29日月曜日
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