2008年9月24日水曜日

ブラジルのスラム街へ

 ブラジルのひろし君からメールが来た。

 有難いことに、ひろし君は第2回 青少年の一座 東京シンポジウムの際に、「ブラジルのスラム街におもちゃを送ろう」と呼びかけ持ち寄ってくれたおもちゃを配ってくれるというご奉公をしてくださった。アメリカ、ブラジルと、お仕事での出張ではあったが、いつも現地のお寺にお参詣し、特に今回はブラジルの斉藤御導師と共に青少年の一座で集まった私たちの温かい気持ちを届けてくれたのだった。

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清潤師さま

ありがとうございます。本日は、日教寺の朝参詣に行かせて頂きました。私の3人の教化子も一緒です。そしてクリスも・・・。そこで、吉川さんの息子の友人の方をお教化させていただきました。彼は2ヶ月ほど前から、お寺に来ていたのですが、どうしても決心がつかなかったそうです。いろいろとお話をさせて頂いた結果、気持ちよく入信してくれました。斉藤お導師も吉川さん親子も大変喜んでいただけました。本当にありがたいです。

 そして、そのあとおもちゃ配りをさせて頂きました。本当にありがたかったのは、斉藤お導師が本日、日本に出発する日であるにもかかわらず、同行していただき、最初に訪れた保育所(スラム街の子供たちの一部を昼の間、ボランティアで預かっている)まで、ご本尊をおたもち下さり、みんなで(20名くらいの子供たち)お題目をお唱えさせていただいたことです。また、子供たちは、おもちゃに関して本当に本当に大喜びをしてくれました。ありがたく嬉しくて(決して可愛そうではなく)涙が出ました。本当に良かったです。

 その後本物のスラム街に警察の方たちと行ったのですが、想像を絶するくらいひどいところでした。知らなかったのですが、保育所にいる子供たちは同じところに住んでいるとは言え、昼間の間は保育所で勉強や食事が出来るので、実は、すごく恵まれている方だったのです。

 なぜなら警察が関係している保育所ということで、大半の親が嫌がってこどもを行かせず、1日中、麻薬や暴力、犯罪の真っ只中で、生きなければいけない子供たちが、まだまだ、そこには数百人もいたからです。警察の車5台(10数名の警察官のみなさん)と斉藤お導師をはじめとして教務さんが3名、そして私の教化子3名にクリス、吉川さんのお母さんと息子の全員で行かせて頂きましたが、斉藤お導師をはじめ、地元の方々が誰も今までスラム街に入ってことがなかったことから、その事情がつかめず、全員びっくりして、ここではご本尊をおかけしてお題目口唱ができませんでした。

 なにしろ、ここでもおもちゃを配らせていただいたのですが、とにかく無秩序で子供たちが車に殺到し、たいへんな騒ぎだったのです。ただ、救いは、それでも子供たちは日本からのおもちゃに目を輝かせ、大変に喜んでくれたことです。全部、拾った木を集めて作られた家は、狭く暗く日も差さず不衛生で、本当に悲しい場所でした。それでも子供たちだけでなく大人も、みんな人なつこい人たちでした。そして本当に今日一日で、たくさんの人たちと握手をさせて頂きました。

 私は、教化子プラス吉川さんの息子プラスクリスに、「ここに、いくらお金を持ってきたとしても、家をきれいにしたとしても彼らの生活は変わらないし、苦しみは変えられない。彼らを救えるのは本物の仏教、お題目しかない。だから絶対に、ここにいる人たちだけではなく苦しんでいる人たちにもっともっと、お題目をお伝えしていこう」と話して、みんな気持ちを、一つにし改めてご信心に燃えました!ありがたい!

 そして、斉藤お導師と必ず、ここに戻ってきてお題目を、ここの皆さんに(子供だけではなく)お伝えしましょう、とお約束をさせて頂きました。なので、次もおもちゃを持って再びブラジルに来て、今度はスラム街の子供たちにお題目をお伝えさせていただきます。そのときは、是非ご住職とご一緒させていただきたいです!日水上人が生きていらっしゃったら、お一人でも、このスラム街に入っていかれ、ご弘通をなさったと想像し、また燃えてきました!

 さらに、あらためて青少年のみんなの気持ち、海を越えた思いやりの気持ちに本当に感動しました。実際は青少年のみんなの力なのに、代表してこのような場所にこさせていただいたことは、申し訳なく、ありがたく、もったいなく本当に言葉がありません。

 でも子供たちには、みんなの気持ちが絶対に伝わりました。本当に大喜びをしてくれたのです。 本当に本当に、いろいろなことを教えていただきました。ありがた過ぎます。死んでもがんばります!

 今日の模様は、ビデオで撮ったので、またお見せできます。みなさんにも是非、ご披露させていただきたいです。ご住職にも心から御礼が言いたいです。本当にありがとうございます。また現薫師、信仰師、ケンジ、多大なるご奉公、本当にありがとうございました。

 最後になりましたが、青少年の一座のスタッフのみなさんへのご披露は、どのようにさせていただいたら良いか教えていただけますと幸甚です。、ここに書いてあるようなことを、そのままお伝えさせていただいても宜しいのでしょうか?では、引き続きがんばります!

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 上記のようなメールをいただいた。本当に、本当に、いろいろな協力を得て、同悲同苦の菩薩行、和光同塵、教弥実位弥下の実践。机上の空論など、何の意味がない。仏教は実践、絶え間ない菩薩行の行動ということを、痛感する。若者たちの思いが、ブラジルのスラム街に届いた。御仏の教え、お祖師さまの大慈大悲、御題目の光が、苦しむ人々の心に届いた。

 帰国を待っています。

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