2009年12月10日木曜日

世界一

ありがとうございます。

今朝は、朝一番からブラジルとのウェブ会議でした。コレイア師のお子さんも誕生したし、行因師も結婚したし、良いことばかりです。ブラジルのお教務さんとミーティングすると、なんか元気が出るので不思議です。コレイア師の隣に行因師がいました。元気そうで、幸せそうです。彼は日本語もできないけど、御題目とご信心でつながっています。会議が終わった後、みんなで彼を祝福しました。行因師もご挨拶しましたが、コレイア師が隣から教えたのかな、片言の日本語で「オイワイマッテマース」と言っていました(笑)。本人、意味分かってないけど、それだけ発言してました(笑)。


なんか、前回のブログの記事、元気なかったかな。心配をお掛けしたようで、いろいろな方からメールをいただいてしまいました(汗)。すいません。大丈夫です。お仕事や家事をされている方でも、年末はお忙しいと思います。私も、あまりにもドタバタしていて、元気のなさそうな記事で止まってしまっていました。すいませんでした。


私は、妙深寺の中では住職としてご奉公させていただいています。そこでは、私の指示を受け取ってくださる御講師やご信者の方々がおられます。本当に有難いことです。

京都でのご奉公では、妙深寺での御弟子方やご信者方と同じように、様々な方から指示をいただいて、何とか精一杯の準備ご奉公、資料づくり、成文化、海外各国や寺院、関係するご信者みなさまへの連絡などをさせていただいています。


20代の頃、妙深寺の執事長に「清潤師、君はナンバー2のご奉公が出来るようにならないとダメだよ」と教えていただきました。それは、いまとても役に立っています。

社会で、多くの方々とふれあい、仕事の在り方を学ばせていただきました。影になり、支えるということがどういうことか。どういう仕事やご奉公をしたら、ご指示をいただいたことが前に進むか。いつも考えるようになりました。

もちろん、トップのようなつもりで「おい、そうじゃないだろう」と思う方針やご奉公の内容もあります。自分の信心的な感性とは異なることもあります。「これが本当にご弘通になるだろうか」と疑問に思うこともあります。


しかし、「分相応のご奉公」と教えていただくように、今いただいたお役の中で精一杯のご奉公をさせていただくことが、修行だと思っています。「修行」とは「行い」を「修める」と書くのですから、自分自身の行動に指針を立て、それを修していかなければなりません。これは40才を越えて、妙深寺という大きなお寺をお預かりする身であるからこそ、師匠仕えと同じように、しっかりとさせていただくべきだと思います。お役を全うできるように務めなければなりません。

妙深寺では「言うだけ番長」になってしまうこともありますが(笑)、こちらでは「言うだけ番長」が言われたことを一つ一つ、コツコツと実現させていけるよう、漏れの無いよう、ご奉公をしています。

「あれやったか?」とお聞きいただいても、「はい、やっておきました。こちらが資料です、これがあれです、これはこうです」と答えられるように。


仕事をしている際、社員に言っていたことを思い出します。明日も見えない企業経営、少し大きな案件が来るとキャッシュフローが足りなくなり、その仕事を受けるためには生死を賭けるような覚悟でお受けしないといけない、ということもありました。「失敗したら、会社も終わりだな」という感じだったのです。そういう危機感の中で精一杯仕事をし、結局はそれを乗り越えてきたのですが、仕事の仲間や社員とは「明日倒産して仕事がなくなったら、アルバイトで雇ってくれるところを探そうな」と言っていました。


「工事現場の交通整理でも何でも雇ってくれるならやろう。もし、工事現場の交通整理をする旗振りの仕事をもらったら、世界一の旗振りになろうな」と話していました。

「世界一」。変な考え方やお話だと思われてしまうでしょうか?でも、どんな立場でも、何をしていても、精一杯ということが大事だと思います。


今も、京都での大きな会議の際に、「掲示係」とか「連絡係」というご奉公をさせていただきます。「会議中に掲示物が出たら掲示する」という役目なのですが、あまり掲示物はありません(笑)。それまでジッと座っているだけ。「何をやってるんだ」と思われるかも知れませんが、ここでも冗談で「世界一の掲示係になろう」と言って頑張っています(笑)。まだ、このご奉公で掲示したことはありません(笑)。掲示物がないんです(笑)。「何やってるの、ご住職!」と思われるかも知れませんが、真剣ですよ、掲示係も。

下積み、下支えのご奉公、有難いです。だからこそ、妙深寺に帰って、お役をいただいているのに中途半端なご奉公を見ていると「なんで?」と思ってしまうのです。分相応のご奉公とは、自屈になってひっこむということではなく、自分の与えられた役割の中で、「世界一」を目指して、精一杯することだと思います。


仕事にも、役職にも、それが良いとか悪いとか、そういうことばかりではないはずです。組織が出来れば役割が出来、上下の別も出てくるのでしょうが、それはそれ。その中で、世界一を目指して精一杯やっていくことが、まず、大事だと思います。


仕事をしていた時の自分は、世界一の旗振りをやって、また成り上がっていくんだというハングリーさがあったように思います。今は、そんなドロドロした権力欲や上昇思考はありませんが、ご弘通のためにも自分のためにも、悔いのないように、精一杯ご奉公させていただきたいと思います。

ありがとうございます。

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