2009年12月16日水曜日

ヴァレリオ君の引っ越し

 イタリアのローマに住んでいるヴァレリオ君からメールをいただきました。とても嬉しいメールで、元気が出ました。ありがとう、ヴァレリオ。
 何度か書かせていただきましたが、彼は脊椎を損傷しており、突如として身体の自由を奪われてしまった青年です。ご信心をされるようになってローマのマッシーや麻樹さんがお助行のご奉公をされ、フィレンツェからダニエレ・良誓師もお助行に通われてきました。私も2008年の2月にお助行に行かせていただいた。それから約2年間、定期的に彼からメールが届くようになりました。
 いま書いたように、彼の身体は首から下は動かず、実は言葉もなかなか声になりませんでした。会話はすべてコンピューターに映る文字で行いました。それでも、一生懸命に口を動かし、鼻で息をしながら、「ナムミョウホウレンゲキョウ」と声に出そうとしてくれていました。私の言葉を真剣に、柔らかい笑顔を作りながら聞いてくれるヴァレリオ君。私も彼がパソコンに書く文字を追いながら、彼がどれほどご信心に出会えて喜んでくれているかが分かりました。
 しかし、彼の家を訪問した時にも感じたことですが、彼が住んでいるのはローマ郊外の集合住宅というか小さなアパートメントで、二人乗ったらいっぱいになるような古いエレベーターが付いているだけの彼にとっては極めて不便そうなお宅でした。家の中も車イスでは動きにくそうで、小さな部屋の中で限られた身体の動きでは生活がしにくいはず。ローマの住宅事情は、本当に大変なのです。そう感じたのです。
 明るい彼は、良誓師やマッシーのお助行をいただきながら、ご信心を高めてきた。そして、なんと素晴らしい家に引っ越しが出来ることになった。これは、彼自身が書いてくれていたが、妙不可思議なサインが続き、そして引っ越しが決定した。
 今回、その素晴らしい邸宅の写真を送ってきてくれた。重たーいファイルで(笑)。50メガもあったぞ、ヴァレリオ(汗)。とにかく、ありがたい。御宝前も荘厳されていて、とても素敵な、広く動きやすい家への引っ越し。素晴らしい。
Dear Odoshi Nagamatsu,
As I promise, I'm sending to you the photos of my new house, I think that you'll like they very much.
Sunday, 20, I'll meet Ryosei shi. Last time I was still in the previous dwelling: will be a pleasent surprise for him! I'm preparing a refreshment for the occasion, we should be ten people (five from Florence & five from Rome)....
I hope that the photos, encourages you in the path.
This new house is not the point of arrive for me, but only the point of a new beginning in the HBS.
They testify the great protection of the Gohonzon.
Namu Myohorengekyo,
Namu Myohorengekyo,
Namu Myohorengekyo...
Valerio,
P.S. For reasons of the size of the annexed, I must send to you the photos in three parts...
 私からも返信しました。とても感動したので、メチャクチャな文章になってしまいましたが。とにかく、こうして住宅事情の大変なローマで、おはからいをいただいて引っ越しできたことのお祝い、彼が書いているようにローマのご弘通の中心になることへの期待、必ずヴァレリオ君を諸仏諸天善神が守ってくださることをお伝えしました。
 本当に素晴らしいおはからいをいただきましたね。ありがとうございます。

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