一年間を振り返り、 自身の生活はもちろん、ご信心とご奉公の在り方について締め括り、無事に新年を迎えられるように奉修されるのです。
先日、神港教区という妙深寺近郊の教区での御礼御講について、高島さんがメールをくださいました。とても、心あたたまる内容で、情景が目に浮かんで、ありがたく思いました。
妙深寺では、年末となるとお懺悔で締めくくるのですが、この御講席でも受持の岩澤清従師から尊い御法門をいただけたと随喜されていました。御教歌は二首をお詠みいただいたとのこと。
御教歌、
「よいことを して懺悔をば したるかな 今は心に くるしみもなし」
「わかったと 思ひし事の そのなかに わからぬことの あるをまたとへ」
特に、この御礼御講では、みんなが詠んでくれた俳句が有難い。一年間の思いが込められていて、みなさんのご信心が伝わってきました。
◎初めての願主うれしや年の瀬に(あさ美)
◎あわれかなサイフの中実はカタツムリ(邦夫)
◎紅葉の池面に映える高台寺 (八重子)
◎尻押されやっとできたるご奉公(久子)
◎みほとけの恵みを受けてひとすじに 一歩一歩と 朝参りかな(山本女)
◎年の瀬にわが信心の通知表(博)
○各部とも 喜びの芽を育てあげ 妙深寺一の 教区とぞする(清従師)
○お講師に 引かれて助行の成果なり 参詣成就の 賞酒(さけ)で年送る(寿子)
○年暮るる 集いて賞酒(さけ)でしめくくり(寿子)
○長きトンネル 抜け出て目標達成の 晴れて祝杯の 年の暮れかな(寿子)
○にぎやかに 神港お講の年の暮れ(進)
○また一年 ねがいつ香る 柚子湯かな(寿子)
※お参りの あゆみもせわし 年の暮れ(聖子)
※山茶花の 薄紅(うすべに)はなやぐ朝参詣(寿子)
※何かせん 年のながれと世の代わり(茂)
※お講の輪 こころやすらぎお看経(茂)
※この暮れに 長き稜(りょう)線歩きある(勝子)
※霜の下 春はまだかとかえるかな〔秀夫〕
※書き終えて 明日を待つ間の柚子の風呂(さち子)
※障子替え 夕日さしたる居間に坐す(さち子)
素晴らしい。素晴らしい締め括りです。きっと、良い一年が訪れますね。神港教区のみなさん、よいお年を!!
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