横浜、3月11日。
不気味な暖かさ。9年前は凍えるほどでした。
今日、境内の桜が一輪咲きました。
「さくらこそ おもひしらすれ つねならぬ 世はかゝりとて風に散覧」
「あす有と 思ふ心の山桜 よるは嵐のふかぬ物かは」
「待ことの ひとつかなへば またひとつ ちるがをしさの山桜花」
開導聖人の詠まれた桜の歌の数々。
さらに。
「さくと見ば やがて桜はちりそめぬ 花やなるるを いとふ成らん」
「きのふ迄 世に時めきし桜花 風にねたまれ 雨にうらまれ」
後醍醐天皇も寂しく桜を詠んでいます。
「ここにても雲居の桜咲きにけり ただかりそめの宿と思ふに」後醍醐天皇
新型コロナウイルスの感染拡大による経済の大打撃は、ある意味でこのウイルスによって亡くなる方々よりも多くの人びとの生活を破壊し、死に至らせる可能性もあります。
声なき悲鳴に耳を澄ませて、ご奉公させていただかなければならない時です。
今日の日を力に変えなければ申し訳が立ちません。
東日本大震災を思い返し、もう一度、心を奮い立たせ、みんなの力を合わせて、この苦難、困難を乗り越えましょう。
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