昨日早朝、ご講尊・小山日誠上人がご遷化されました。
その第一報をお聞きしてから、覚悟はしていたものの愕然と力が抜けてしまいました。電話を握りしめ、再び庫裡のご宝前に向かいました。
これまでの、様々なこと、あらゆること、光景も、風景も、感動も、感涙も、すべて含めて、心に浮かんでは消えてゆきます。
一つの大きな時代が確実に節目を迎えています。それは巨大な壁であり、谷であり、山であり、時代を隔絶する節目でしょう。
心細さと危機感が入り混じり、だからこそ微力でも無力ではないと信じて、責任を果たさなければなりません。
昭和29年(1954年)、この写真を撮影してくださったのは小山日誠上人。長松寺の居間で日峰上人のお誕生日のお祝いをしているところ。あれから67年。隔世の感があります。
先週、京都の父の姉に当たる千鶴子姉さんの随想ノートが出てきました。先住の頃のままだった書斎を20年ぶりに整理しています。
素晴らしい文章で驚きました。書き出しから圧倒されてしまいました。名文家でした。
その時代、確かにそこに生きた人びと。身近な方々をモデルにして、私たちはずっと学んでいます。愛しているから悲しいし、寂しさも痛みも分かります。
私たちもいつかこの世の修行を終える。その日までとにかく生き切りたいと思います。
心細さと危機感、責任と覚悟、その先にある希望を抱かなければ、お見送りするにあたり、申し訳ないと思いました。
南無妙法蓮華経ー。
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