昨日のお話の続きなのですが、日本が選択した新型コロナウイルス対策は心に重い負荷がかかるものと思われるので、あらゆる形で対象となる方々の心のケアに努めなければならないと思います。
入院拒否した人を厳罰化する法案が出ています。
こうした中、感染したことを隠し、ひたすら家にこもって苦しんでいる人がたくさん生まれていると想像してしまいます。
怖い、恐ろしい状況だと思います。
感染者への差別というか、社会の見方、あり方が、歪んでいるように思います。
「夜の街」などの発言もありましたが、すでに何ヶ月も前から誰がどこで感染したか分からない状況であり、家庭内クラスター、市中感染に移行しています。
社会は何度も過ちを犯してきました。ハンセン病患者への差別、排除。人権を無視したおぞましい手術など、社会全体で個々を封殺した出来事が何度もありました。
保健所の方々も医療機関の方々も必死で対応してくださっていると思います。
しかし、私たち大衆の心理が政治に煽られて荒んではいけない。思惑に迷ってはいけない。
俯瞰して見ると、ご自身で感染を疑っているとして、あるいは感染したとして、それをオープンにできる空気でなければ苦しすぎます。
実際、自宅にこもり、症状の悪化に怯え、一人で苦しんでおられる方がたくさんおられるのではないでしょうか。本当に、心配です。
公表することのリスクを、意図的に大きくして、無症状の人は検査も受けず自宅にこもっていなさい、と言っているかのように感じます。
とにかく、みんなで慈悲を最大化して、乗り越えてゆきましょう。
お寺では、心を支えられるように準備をしています。
南無妙法蓮華経ー。
今日も、みなさんが無事でありますように。新型コロナウイルス感染症が速やかに終息しますように。
罹患者の方々の当病平癒、健康回復、医療従事者の皆さまの、身体健全、職務完遂を、心から祈念させていただきます。
写真は感染拡大が続くイタリア。2007年2月、ブラジル出張からの帰りに立ち寄ったフィレンツェのドゥオモから撮影したもの。
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