2007年8月16日木曜日

横浜 35.6度

 暑い。暑い。信じられない。京都より横浜の方が暑い。う~。

 昨夜は長松寺の御総講。お盆の真っ最中だったので、遠方からのお参詣の方が多かった。有難い。

 しかし!それ以上に有難いことがあった。なんと、吏絵ちゃんがご両親とお祖父さまと一緒にお参詣してくれていた!いつものように吏絵ちゃんの御祈願をさせていただいて、御法門前にご信者さま方を見てみると、その中に吏絵ちゃん。嬉しかったなぁ。本当に元気になってくれて、嬉しいです。お参詣ありがとう、吏絵ちゃん。

 そして、京都から横浜に戻りホームに下りた途端、ムワっとした熱気が。「京都より暑い」と思わず言ってしまった。今年はエルニーニョと反対の現象、「ラニーニャ」と言われていたのに。ラニーニャとは、ペルー沖の海水の温度が低下する現象であり、この現象が起きると冷夏になると言われていた。

 ところが、この暑さ。酷暑。特に今日は日本国内の観測史上で最高気温を記録したという。岐阜県の多治見市と埼玉県熊谷市で40.9度。1933年(昭和8年)7月25日に山形市で40.8度を記録して以来、実に74年ぶりの記録更新になったという。海からの風に守られている横浜でも16日は35.6度を記録した。

 この熱波によって、関東では6人もの方が熱中症によって亡くなった。この事態、実に尋常ではない。何度も何度も書いてきたが、遂に「その日が来たか」と思ってしまうくらいだ。こうした異常気象や温暖化の原因は、はっきりしている。「人間」であり「人類」。それ以外に原因はない。

 人類の活動が地球環境にまで大きな影響を及ぼし、何万年もかけて行われる環境の変化と推移が極端に短い期間で行われているということ。科学的な数値の話ではない。「因果」で考えても分かる。短期間で変化を与えたのなら、短期間にもっと違う変化が起こってくる。多くの科学者も指摘しているように、生態系が崩れ、極端な気候変動によってある特定の種が絶滅の危機にさらされ、移動を余儀なくされたりする。

 「その時」というのは、私たちの社会が気づかざるを得なくなるような事態に陥る恐ろしい日のこと。そんな日を望んでいるわけではないが、仕事や生活も出来ないほど暑い日には、そんなことを考えてしまう。

 夏が過ぎれば涼しくなり、秋になったら忘れてしまうのが私たちだが、今年の夏の暑さは異常である。

 8月15日、海洋研究開発機構と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、北極海における海氷面積が過去最小を記録したと発表した。北極にあるはずの大陸のような海氷が消えているのだ。2005年夏に過去最小を記録したが、今年はそれを大幅に上回るペースで減少し、1978年から開始された衛星観測史上最小となったという。しかも、この海氷の減少は、9月中旬まで続き、さらに大幅な減少となると予測している。

 今月はじめ、北極で氷河の塊が海に崩れ落ち、観光船に乗っていた18人が負傷する事故があった。巨大な氷塊が大きな波を起こして観光船を直撃した。船が大きく揺れたことによって負傷者が出たというが、現在の北極の氷解を如実に示すニュースであるようにも思える。

 こうした状況が、今後一体どのような影響を与えるか。人類の明日、世界の情勢、私たちの生活はどうなるのか。人間は、すぐ近くのことについては迅速に対策を取り、対処することに余念がないが、少し先の未来のことになると「利害」と「損得」ばかりを考えて動きが取れなくなる。こうした環境問題とその対策は、人類全体の「性」や世界政治や世界経済の関係を知るための最大の試練のような気もする。
 明日13時より鈴江御導師をお招きしての「特別御講」が奉修される。 次の日の18日には10:30からの奉修。今日は、その前助行があり、御総講に引き続いて大勢のお参詣とご奉公をいただいた。

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