2007年8月31日金曜日

ご祈願は世界を駆けて

 連日、このブログを見てくれている方々にお願いしてきたスリランカの方への御祈願。写真は、シャンタさんと奥さま、そしてマダワ君。このマダワ君はじめ、青年信徒の方がデング熱に罹患された。
 先ほど、シャンタさんから電話をいただいた。朝、何度か電話をしたのだが通じなかったので、かけてきてくれた。シャンタさんは泣いていた。マダワ君の状態は快方に向かったという。しかし、この2日間は全身が赤くなり、非常に重篤な状態であったそうだ。家族思いのシャンタさんにとっては、本当に苦しかったと思う。「upsetしてしまった」と仰っていた。「upset」とは「狼狽えた」ということ。父親であれば当然である。お母さんも心配だ。
 前回、清顕師と清翔師がスリランカへご奉公に行った時には、このシャンタさんの家に宿泊したのだから。奥さまには大変にお世話になった。この2日間、本当にお助行をいただいた方々に御礼を申し上げたい。ようやく快方に向かってくれた。明日もまた連絡することにしている。
 デング熱については、せんせーのブログで詳細に記述してくださっている。「ご祈願、かなり気合いを入れた方がいいかもしれない」とのコメントに、私も少々upsetした。せんせーの奥さまは内科医のドクターであり、しかも医師としても大変有名な方だから。いつも診察が的確。「気合いを入れねば」とブログを拝見して思っていた。
 それは、私にとって少々の驚きだった。スリランカに何度行っていも、全くそうした疾患を気づかうことなくご奉公させていただいてきた。もちろん、マラリアやデング熱を避けるために蚊に刺されないようにしていた。毎回、スリランカに行くと30度くらいの気温だったが、寝ている時など蚊に刺されたことはない。スプレーなどもしなかった。(むしろ、ブラジルのサンパウロでは寝ている間に何ヶ所も蚊に刺された)
 今回、またご祈願が世界を駆け抜けた。多くの方から色々なメールをいただくが、こうしたご病気の方のご披露をして、すぐにその方のためにお助行(ご祈願)してくださることが有難い。まさに、世界を駆け抜けている。吏絵ちゃんの御祈願と同じように。佛立家族、ご法さまの下での「家族」に対しての御祈願をしてくださった。
 御題目は世界を駆け抜ける。時空を超えた御題目口唱のバイブレーションは、遠く離れていても届くと確信できる。シャンタさんが「御祈願をお願いします!」と言う気持ちも分かる。誰かが御祈願してくれていることを、遠く離れていてもビリビリと感じるし、それは気休めなどではないのだから。
 以前、ここにスリランカでゾウを眺めている写真を掲載した。あの場所はコロンボから車で4時間ほど走り続けたジャングルの中。しかし、驚くべきことに、そのジャングルのど真ん中でも私の携帯電話が鳴る。日本からだ。「ここまで届くのか」と驚きであった。インドでも同じ。ブラジルでも同じ。携帯電話が進化したと言えばそれまでだが、「届く」「つながる」という事実を考えてもらいたい。
 これは実感しなければ分からないと思うが、「空間」については携帯電話をジャングルで受け取ったりすると改めてテクノロジーや地球を飛び回る電波だけではなく、私たちの「思い」も、御題目口唱の「バイブレーション」も世界中に響いていくことを実感する。そして、日々の御法門で教えていただくように「三世(過去世・現在世・未来世)」まで飛び越えることを知れば、「時空」を「超える」ということをも実感できる。だからこそ、遠くで苦しんでいる方のためにも、自分の自宅からでも、お寺の本堂からでも、「御祈願させてもらいます」「必ず、その御祈願は届きます」と、単純に思えるのだ。それは、自宅からスリランカのジャングルに携帯電話がすぐつながるのと同じように。
 御教歌
「心より 我身にひゞき わが身より 家国あめが したにひゞけり」
「国のため わが家のため 身のためと なるもみのりの 声のひゞきに」
 御題目の響き、声の響き、私たちの思いは、世界を駆け抜ける。
 スリランカの青年たち。私たちは既に彼らを知っているから御祈願に思いがこもるのは当たり前だが、彼らを知らない方々までが御祈願して下さっており、本当に心から感謝している。取り急ぎ、ご報告させていただく。

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帰国後、成田空港から常さんの枕経へ直接向かいました。 穏やかな、安らかなお顔でした。こんなにハンサムだったかなと思いました。御題目を唱え、手を握り、ご挨拶できて、よかったです。とにかく、よかったです。 帰国して、そのまま伺うことがいいのか悩みました。海外のウイルスを万が一ご自宅へ...