寒参詣で学ぶこと、させていただける功徳行について書かせていただいた。この期間は、特にいろいろなご奉公が出来る。
寒参詣中は日々に統計を取っていただくので、教区毎に受付のご奉公がある。初代・日博上人の頃は戦後間もない頃で、「参詣はげまし会」と呼ばれていた。厳しい寒さや暑さの中のお参詣を、特に受付で「励ます」ご奉公だったのだろう。子どもの頃に瓜生さんもされていたと聞いているが、厳しい期間の最も厳しいご奉公である。朝の5時過ぎには家を出て、お寺には5時半~6時くらいから受付に座ってくださっている。本当に有難い。
部長は冨塚さん。まさに、「はげまし会」のように本当に素晴らしいご披露でみんなを励ましてくれている。そして、昔から変わらずに受付のご奉公をしてくださっているのが、みんなの人気者である篠さん。この篠さんは妙深寺が誇るご信者さんの一人。いつも笑顔を絶やさず、どんな苦しい、厳しいご奉公でも率先してなさる。喜びを絶やさない方、いつも誰かの心を温かくされる方。この寒参詣の受付のご奉公に来るために同じ電車を使うそうで、その電話で知り合った方をお教化された。前々回くらいだっただろうか。そこに一緒に乗り合わせていた方と顔見知りになり、声を掛けてお友だちになり、お寺のお話をして一緒にお参詣、そしてお教化となった。その方は、ほぼ寒夏の参詣は全日参詣、教区御講の願主ともなり、ご信心に励んでおられる。ありがたーい。その他にも、受付の厳しいご奉公を率先して受けてくださっている方々、本当に感謝、感謝です。
一般のお参詣者が積ませていただく功徳として、寒参詣の御供米や調理場でのご奉公を書いた。この阿仏坊と千日尼のご奉公にちなんだご奉公として、別に「寒供養の御有志」がある。それぞれ、自分の縁故の方のご命日や自分自身の誕生日、何かしら思いの深い日に、御法さま、お祖師さまにご供養を差し上げたいと志を立てて、させていただく。妙深寺の寺務所にお尋ねいただくと教えてくださると思うので、ぜひ思いのある日に功徳を積んでいただきたい。
また、寒夏の参詣期間に限らず、妙深寺では昨年から朝早くから御塔婆浄書のご奉公を松風会(65才以上の方々の会)を中心にしていただいている。朝参詣の時に寺務所で申し込めば、その朝参詣中に御塔婆を立てて、ご回向させていただくことができる。進ちゃん(進之介くん)など、小学生でも頑張ってご奉公してくださっており、朝の御宝前に御塔婆をお持ちしてお給仕してくれる姿には感動する。今朝も進ちゃんはご奉公してくれていた。
さらに、寒参詣では「寒参詣特別回向」というご奉公もある。ご供養と同じように、これだけ毎日大勢のお参詣があり、たくさんの御題目があがる中で、それぞれのご両親や先祖、縁故の方の法号(戒名)や俗名を明記して、その月命日などに志を立てる。妙深寺では御塔婆では御宝前への言上はさせていただかないのだが、特別回向は7時半過ぎに御宝前に言上させていただく。
まだまだ、寒参詣中のご奉公や功徳行やたくさんあり、法城護持のご奉公、婦人会さんの導師へのお給仕、御総講時のお高坏、御酒、お盛物のご奉公などなど、挙げればきりがないが志が大切。知らないから出来ない、というのが一番かなしいことだから、書かせていただいた。明日は日曜日、12日の月曜日も休日。12日には開講記念弘通発願式と一万遍口唱会が行われる。それぞれ声を掛け合って、ふるってお参詣いただきたい。
2009年1月10日土曜日
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