18日、妙深寺では成人式が挙行された。第56回となる。第一回の成人式の方は、既に妙深寺の重鎮としてご奉公してくださっている。ちょうど、今回の允可証を作成するに当たり、昭和43年度のページを拝見したのだが、法深寺のご住職や野崎さんなど、錚々たる顔ぶれが並んでおられた。こうして、御宝前で成人式をされた方々が明らかに後のご弘通を支えておられるのだから、今回のご奉公も有難いではないか。
今回の成人式でも、感動溢れる、涙が出るようなシーンがたくさんあった。特に、成人を迎えた一人のお母さんが早くに世を去られていた。ガールスカウトで活躍したお母さんで、私の母やお寺の者たちもご縁が深かった。みんな、その後の彼女の成長を見守ってきた。私の母などは前日から「あの子が、もう成人を迎えたのね。本当に、頑張ったわね。有難いわ」と泣いており、お寺の絆、ご縁、絆の大切さを感じていた。
妙深寺では、また成人式でも妙深寺ならではのスペシャルご奉公を用意している。それは、着付けや髪を結うご奉公を、教養部(薫化会・青年会・ボーイスカウト・ガールスカウト・婦人会・壮年会・松風会)の有志の方々が成人者を待ちかまえてしてくださり、それに当たってくださった。最近は、地域での成人式もあり、日を変えて開催されているから、成人者は二度の着付けをしなければならない。これは色々な面で負担が多いだろうと考え、教養部がこのようなご奉公を準備してくれているのである。しかも、大変な人数で、プロの長沢さんや白川さんなど、瓜生さんが声をかけた人たちがズラッと控えてくれていて、温かい、妙深寺ならではのご奉公となっていることに感激している。
この成人式も、眺めていると10名弱の成人者に対して10倍のご奉公者で準備と当日のご奉公を進めてくださっている。青年会の活躍はめざましいし、薫化会はもう人数が分からないくらい子どもたちが大勢いる。ボーイ、ガールも出し物で盛り上げてくれるし、壮年会さんは朝から炊き出しをしてくれていたし、婦人会さんは本堂で行う成人式の第二部に出すお食事の準備をしてくださっていた。コーラス部も歌の練習を。
有難い。本当に、有難い。
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