雪景色から一転。少し時間があったので、寄り道をしてみました。そう、真っ直ぐ、最短で行きたい性格なのだけど、ほんの50メートル手前で車から降りたり、一駅手前で電車から降りたりするだけで、立派な冒険になりますね。
今日は時計を見ながらスターバックスに立ち寄ってみました。すると、雪景色から一転、「The Bright Spring」キャンペーン。ピンク色の桜の花びらが店内に。ピンク色って、本当にいいですね。心が柔らかくなります。
実は、想像もしなかった哀しい「報せ」を聞きました。ある人がこの世を去ったという報せでした。もがきながら、うめきながら、生きていた青年でした。何とかご信心に縁をいただいたけれど、周りの温かい手を振り払い、時には裏切りさえして、それでも待ち続けていた人たちの元からも離れてしまっていました。もう、何年も、会うこともなくなって。
私は、大前提として、生きることは厳しいことだと思っています。時々、人間という特権を外して、その厳しさを考えることにしています。大草原で、毎日繰り返される生と死の営みと同じくらい、僕たちの生と死が、厳しいものであることを、忘れてはならないと思っています。
生と死の困難さは、生へのあくなき感謝を生み出します。本当に、生きることは難しいのだと、思い知った上でないと、理解できないことがたくさんあります。だからこそ、人間は一人では気づけない、生きられない、と思い知らなければならないのだと思います。
彼が逝ってしまったことを、彼を知る僕たちは、きっと、何とも言えない気持ちで、哀しむ。しかし、もっと厳しく、そして彼の本当の命に対して、思いを馳せなければならないと思う。彼が得たものがある。
昨日から、グッとお腹の底にあった。彼の命と交信して、御題目を送っている。
咲く咲く常住。散る散る常住。散りますと花の云うのを聞いて飲め。春を待つ。冬は必ず春となる。
ちょっと寄り道をして、寒さの中、春を感じるものを見ることが出来て、よかったです。
2013年2月21日木曜日
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