すぐにでもブログを更新したいのだが、出張中にたまったご奉公に手を付けなければならず、なかなか出来ない。
経済の状況は極めて悪くなっている。ニューヨークの市場で反発したのに今日の東証は値を下げたらしい。アジアに広がる金融危機は、深刻の度を深めているのだろうか。生活を直撃する日も近いのではないかと思うと不安になる。円も急進、対ドルで93円台、ユーロでは信じがたい116円という。輸出産業は大丈夫だろうか?今や、大手の商社や産業だけではなく、老舗も海外に進出しているが、この円高は大変な逆風だろう。市場と実体経済を分けて論じてくれているが、これがどうにも腑に落ちない。危機的な状態になってから考えると、こうして分けて金融商品を作り、市場万能を謳ってきたことそのものが欺瞞だったようにすら思える。砂上に城を築いていたようなもので、いつかはこうなると分かっていたのではないだろうか?まぁ、専門家ではないから、あまり論じても仕方ないが。
いま、ちょっと書いておこう。先物の原油は、ブログにも書いたとおり、1バレル70ドル台に続落した。長期的に見ればあるべき位置に落ち着いたようにも思うが、今やさらに60ドル台まで値を下げているという。この乱高下こそ、今の世界の在り方、経済システムの異常さを示していると思う。それにしても不思議なのは、あれほど原油の高騰に敏感になり、価格をつり上げてきた航空運賃、つまり燃料サーチャージはグングンと上がったのに、スリランカ団参でも下がらなかった。9月の中旬に確認しても、「下がらない」の一点張り。航空会社は、この甘い蜜の味を忘れられなくなってしまったということだろうか。9.11のテロ直後から発生した不可解な料金。サーチャージを払わざるを得ないのもおかしいが、原油高を理由に毎月のように値を釣り上げてきたのに下がらないとはどういうことだろう。ほんま、おかしい。
ケーグルでの御講の前に、象の孤児院、川辺で象を見せてくれる場所に立ち寄ってくださった。これほど近くで象の群れをみるのははじめてで、本当に感激した。
スリランカには2000頭近くの象がいる。以前はもっとたくさんいたのだが、人間がジャングルに進出してゆくことによってトラブルも多発し、頭数を減らしていった。象の寿命は70年~80年だという。ほぼ人間と変わらない。象は妊娠から出産まで645日、2年近くの妊娠期間を持つ。頭のいい動物で、逸話や神話も数え切れないほどある。
今回、スリランカの象と触れあえたことは貴重な経験だった。なにせ、スリランカに何度来ても観光などしたこともなく、今回がはじめてだったのだから。団参と一緒に行動できてよかった(笑)。唯一、象を間近で見たのは、カタラガマのキリ・ビハーラでの法要の道中で見ただけだ。ウダワラウェ国立公園で象の孤児院には寄ったことがあるが、遠くから見ただけだった。こうして握手(握鼻?)できると、この巨大な動物がもっと身近になる。子ゾウもいて、とても可愛かった。
ここで触れた「キリ・ビハーラ」は、紀元前1世紀につくられたという仏教のダーガバ(大塔・ストゥーパ)があるスリランカ屈指の寺院。キリ・ヴィハーラは、つい最近まで荒廃していた。しかし、復興されてから後は大統領まで訪れる寺院として信仰を集めている。私は、マーロン・ブランドのようなご住職と、とても親しくなり、楽しい時間を過ごした。彼は、私たちのセッションに参加してくださり、帰り際に、合掌し、誇らしげに「ナムミョウホウレンゲキョウ」とご挨拶してくれた。
とにかく、スリランカでのご奉公が終わったのだが、出来る限りコンスタントに、スリランカ10周年のご奉公について、アップしていきたい。
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