2008年10月25日土曜日

母と姉の参加

 スリランカへのお参詣団には、私の母(先住の奥さま)や姉などが加わってくれていた。
 スリランカの情勢が緊迫し、それを受けて主催が妙深寺になったことなど、いろいろなことがあった。主催は妙深寺になったが参詣団には他寺院の方々が20名おられる。これで何か起きたら、それこそ大変な問題になるだろう。スリランカの団参で何かあれば妙深寺の住職を辞して責任を取る以外にない。9月の秋季総回向でも、そのようにご披露してご祈願を御願いした。
 そもそも、見かけよりも、言っていることよりも気が小さいので、母や姉は心配しただろう。私の背中に身動きが取れないほどの重責があって、頼りなく思ってくれたのか、母も姉も参加することになり、妙深寺の教務部も5名が随行すると言ってくれた。何かあっても、一緒やで、という覚悟でご奉公してくれた。どれほど、心強く、ご奉公できたか分からない。
 スリランカのご信者さんたちは、このことを殊の外よろこんでくださっていた。わざわざ、記念大法要のアナウンスでも「Mother of Nagamatsu Odoshi」と紹介され、母がひどく恐縮していたほどだ。姉も、通訳のご奉公をしてくれて、有難かった。教務部でも、信仰師もチャンダナンダ師の通訳、その他の教務部も鋭意ご奉公してくれていた。本当に、安心して、心強く、有難かった。
 アヌラーダプラのアバヤギリ大塔の参道に、福岡御導師と私が植樹させていただいた木がある。「Santalum album」とは「白檀」のこと。最初は何の木か分からなかったのだが、あれから2年弱経って立派に成長していた。しっかりと掲示もされていて、母と姉と一緒に写真を撮らせていただいた。スリランカの平和と大塔復興を記念してアバヤギリ大塔を訪問し、そこで御題目(掲示では「Odimoku」になってしまっているが)をお唱えした記念の植樹ということだった。このように掲示されていることを、今回の再訪まで知らなかった。
 記念撮影。最後の法要前であったので、やっとここまで来た、無事に最後のプログラムまで来た、という思いと、掲示にあるとおり、スリランカでのご奉公の成果を、親子、姉弟で、感じ合えた瞬間だった。
ありがたい。

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