今日は千葉で御講席。
昨夜は19時から補講を奉修させていただき、その後に教養会感のガラスの間でボーズ・バー。篠原さんがマウス・オルガンを演奏してくださった。
篠原さんは補講にもお参詣くださり、そのままボーズ・バーでの演奏。その演奏、その音色に、みんな息を飲んで聴き入っていた。200年前の楽器といい、1820年頃にウィーンで生まれ、その後はドイツで改良・発展を遂げていったという。篠原さんの吹いておられるのは、「ハーモニカ」と呼ばれて普及する前の「マウス・オルガン」というもので、半音の出ない非常に難しいもの。終戦前は「口琴」と呼ばれていたことも調べてみると分かった。
篠原さんは、病院や介護施設などを廻り、演奏会を行っておられる。また、特に篠原さんが心がけておられるのが寝たきりになった方の枕元に伺って行うと言っておられた。お医者さんも、家族まで本人の反応を諦めていたのに、涙がスーッと流れる。そういう活動をしておられる篠原さん。頭が下がる。今朝、一緒に本堂でお看経をさせていただき、庫裡の玄関の前で御講へのお見送りまでしていただいた。ありがたい。
車で千葉まで。日曜日なので高速道路はとても空いていた。スムースに車は走り、あっという間に御講席の近くまで付いてしまった。少しの間、車の中で時間を過ごした。余りに早く御講席に着いたら、お参詣者にもご迷惑がかかるので。その車の中での待ち時間も、大切な時間。ここまで、深恭師に運転していただいて来たのだが、疲れからか眠ってしまっていたから。
御講席では、遠く長野からもお参詣してくださっており、とても有難かった。新潟県に近い場所から、朝5時に出てこられたという。スリランカと同じくらい、日本にもこうしたご信者さんがおられる。有難い。すでに山の上には数回雪が積もったという。今年は例年よりも温かいということだが、それでも豪雪地域に住んでおられる方だ。紅葉は、妙高山の裾野まで下りてきているのだろう。京都も、既に紅葉が近づいているに違いない、と話していた。私は、そうした季節感に疎いので、「石田さんに聞かないと」と言って談笑していた。
有難い御講席だった。こうした御講席、一席一席が、お参詣者のご信心を高め、お互いに磨き、ご弘通のご奉公の糧となるように、つくづく思う。帰りの車の中でも寝てしまった。疲れているのだなぁ。
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