清水の清啓寺は、日博上人時代から御縁の深いお寺。昨日から修学塾のためにお参詣させていただき、修学塾の授業をさせていただいている。東名高速を走り、海を見ながら静岡県清水市へ。
何度か書かせていただいたが、修学塾とは弘通学、宗学、法門学を教務が研鑽する塾で、各支庁毎に行われている。私は第二等学級から第四等学級までの若い御講師方に弘通学として授業を担当している。「弘通学」とは、なかなか難しい授業で、彼らのご弘通ご奉公に資する、明日からでも活用できるようなものでなければならず、資料や事例を用いること、彼らからの発言、本音、質問を話していただき、それに対して応えてゆく。
各寺院、さまざまな状況の中でご奉公に励んでおられる。ご弘通ご奉公を進める上で、悩んでいることもある。悩んでいて当然。悩んでいない者の方が恐ろしいし、おかしい。これでいいのか、どうしたらよりご信者に仏教の真髄、菩薩行への信心的昇華、転換を与えられるか、功徳を積んでいただき、罪障を消滅し、現証の御利益を感得していただけるか。日々に、それに対峙して悩み、ご奉公してくれている。「これで我よしと思へば怠りぬ」である。「これでいいや」と思う心こそ、恐ろしい。
また、今朝から授業は続いており、昨夜は清水に泊まらせていただいた。朝、窓から見える清水港が綺麗だった。清啓寺は、本当に青年層の方々が活躍している。お寺の幹部の方々も活き活きとご信心に励まれている。その家族ぐるみのご信心がまとまっていて羨ましい。お助行につぐお助行の輪が、いまのお寺の温かい空気を作り出しているのだろうと思う。
米津くんなど、有望な青年がたくさんいる。米津くんは鵜飼師の幼い頃から近所に住む友人だったそうで、何十年も前から清啓寺に出入りしていた。家やお寺に遊びに来る度に、鵜飼師のお父さま、行歓師からご信心の話を聞いていたそうだ。そして、鵜飼師が得度するという折に、「俺もご信心させていただきたい」と申し出て、翌年のお正月に決心してご信心を始められた。
第2回 青少年の一座でも、米津くんなど清啓寺の青年会は大活躍してくれた。ムードメーカーのように、この遠い静岡から東京まで何度も会議やご奉公に足を運び、頑張ってくれていた。ご奉公を進める中で、塩田委員長が当初から言っていたように、ご奉公中にご信心が増進し、お教化ができるようにさせてもらおう、まず委員会のご奉公者からご信心を奮い立たせよう、との言葉を、行動をもって実践してくれていた。清啓寺でのお助行、100本祈願、お教化など、良いニュースをたくさんもたらしてくれた。第3回 青少年の一座の会議に明日から行かせていただくが、また、そのご奉公の中でも、良いムードメーカーがたくさん現れて、本当の意味でご奉公者から佛立信者らしい心の豊かさを育んでもらいたい。
こうした活き活きした寺院の声が、全国から聞こえてくる。もちろん、課題はたくさんあるだろうが、教務が本気でご奉公させていただけば、現証の御利益、希望は溢れてくるもの。ありがたいことだと思う。
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