2008年10月20日月曜日

スリランカ 開教10周年記念大法要

 スリランカ本門佛立宗開教10周年記念大法要が晴天の下、盛大に奉修された。
 素晴らしい法要だった。感動に溢れた。スリランカ信徒の想いとご奉公が結集した。10年間のご奉公が結実した。万難を排してスリランカを訪れ、この大法要にお参詣してくださった団参者の想いを受け止めて、誰もが感動していた。
 10周年の記念大法要は、BMICHをスリランカ各地からのお参詣者で満場にして奉修された。シンハラ語、英語、日本語の3種類の言語が交互に飛び交い、映像とスピーチを織り交ぜて、10年間のご奉公を振り返り、福岡御導師に感謝の言葉を述べ、この地のご弘通を支え、発展させてきた人々をお互いに敬い合った。
 本門佛立宗を代表して、宗務副総長・弘通局長の梅田御導師が祝辞を述べ、御講有からのメッセージを読み上げられた。これに当たり、事前に青年会が準備して、スクリーンには御講有の写真が映し出された。国情が不安定なスリランカだからこそ、さらにご弘通に精励していただきたいとのお言葉をいただいた。
 Raji女史も、ここでご紹介したスピーチを行った。最後に福岡御導師から御法門をいただき、会場の雰囲気は大いに盛り上がった。リサ・ランドールの話を交えて、私たちのいただく御本尊への向き合い方、信行ご奉公、御利益のいただき方についてお教えいただいた。私は閉会の辞を担当してお話をさせていただいた。最後に御題目を三唱して、閉会の辞に代えた。
 今は深夜となったので書ききれないが、帰りの途につきながら、心地よい充実感に包まれていた。多くのスリランカのご信者方と再会を喜び合い、それぞれに特別の感情で今までのご奉公を振り返ることができた。この大きな会場を一杯にするまでに発展してきたスリランカ。これまでの道のりは、決して平坦ではなかった。福岡御導師がよくお話されるが、良いことばかりではない。成功談ばかりではない。多くの失敗の上に今日がある。紆余曲折、多くの問題もあったし、今でも課題が残されている。しかし、今日、こうして、ここまで来たのだ。末法のご弘通は簡単ではない。問題があって当たり前。うまくいかないことの方が多い。それでも、こうして前に進んできた。節目を迎えられた。それが有難いのである。
 私は、スリランカに勉強に来た。決して、私は「スリランカでご弘通させていただこう」と思ってきたのではない。自分のご信心を磨き直し、佛立信心の原点を再発見し、それを日本に逆輸入するためにスリランカのご奉公に参加させていただいた。そして、当初の想い以上の体験、御利益、ご奉公をさせていただくことができた。多くのご信者方と強い絆も生まれ、こうして10周年に参加させていただくことができた。本当に有難いことだ。私のような者が、と思う。謙遜しているわけではない。本当に、福岡御導師について、何とかご奉公させていただければと思ってやってきたが、思っていた以上のものを得させていただけたのだ。これがご奉公の妙味、ご信心の妙味というのだろう。
 こうしたご奉公をさせていただくことが出来たのも、自坊妙深寺で私を支えてくださり、快く送り出してくれてきた御講師方、ご信者方のお陰である。若輩の住職を、スリランカのご奉公で成長させようと思ってくれていたのかも知れない。事実、少しはマシになったと思う。成長できたと思う。
 何度か書かせていただいたが、スマトラ沖地震と津波の被害にスリランカが襲われる1ヶ月前、私は始めてスリランカを訪れ、ご奉公させていただいた。その時のスリランカに於ける衝撃的な出会いと感動は今でも脳裏に焼き付いている。そのままスリランカからインドに渡り、ラージギルでインド開教ご奉公をさせていただいた。ミランダ博士、Raji女史とのご奉公は、本当に楽しく、充実していて目からウロコの落ちる想いがした。その直後の大地震と津波の被害である。
 私たちは迷うことなく支援活動を開始した。妙深寺のご信者も大いに賛同してくださり、ホームページで呼びかけたところ寺院の垣根を越えて支援活動は広がった。3月にはお会式当日を挟んでいたが、実際に妙深寺を中心とした教講を支援活動のために福岡御導師に随行していただいた。その時、妙深寺から大御本尊をお供させていただいたのだが、その大御本尊が親会場に奉安され、このBMICHの大会場でも御奉安されていた。ありがたい、妙不可思議な御縁を感じた。
 いずれにしても、もう深夜なので書ききれないが、日本でご奉公の成功と安全を御祈願してくださっている方々の思いを背にして、記念大法要は盛大に奉修させていただくことができた。しかも、大成功であった。本当に有難かった。ありがとうございました。
 ホテルに戻っても、次々と面会を受けた。コロンボは今日が最終日なので、アポイントが入る。ホテルのロビーで短い時間だがお話しさせていただいた。また、記念大法要のご奉公で徹夜が続いていたはずのカスン君やディリーパ君、その他の青年会のメンバーが10時過ぎにホテルに来てくれて、来年の夏、日本で行われる第3回 青少年の一座 九州シンポジウムのためのインタビューを受けてくれた。北崎君が流暢な英語でコミュニケーションしてくださり、インタビューも順調に行うことが出来た。ひろし君も10時半にホテルを出発。わずか2泊の滞在で日本に帰国する。すごいスケジュールだ。この記念大法要のためだけにスリランカに来てくださった。こうした、本物のご奉公をしてくれているから、ひろし君は公私ともに大変な御利益をいただいているのだろう。これこそ、佛立信心、ご奉公である。ありがたい。
 明日、早朝から北部に向けてホテルを発つ。それこそ、テロなどのある地域での御講奉修である。日曜日が本番と言ってきたが、まだまだ重要な局面が続く。心せねばならぬ。安全を確保して、明日のケーグルでの御講、次の日のアヌラダープラでのセッションを成功させねばならぬ。

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