2009年6月22日月曜日

誕生寺のこどもお会式

 昨日は、誕生寺での「こどもお会式」。本当に、素晴らしいご奉公をされていて、心から感動した。

 私は、その中で講演のご奉公を依頼されていたのだが、私の話など必要ないと思えるほど、ご奉公をされている方々の思いが詰まっており、涙が出そうになった。横浜から京都の誕生寺までお参詣した妙深寺のご信者さんも、本当に感動していた。
 分かりやすい言上文、丁寧な司会、それも青年会の方々の掛け合いで、明るく、楽しく、本当に丁寧なご奉公だった。司会者のシナリオも、とても考えられていた。妙深寺でもお会式ごとに杉崎さんがシナリオを作っている。その苦労を知っているから、本当に「スゴイ!」と感心した。参詣者に分かりやすく妙講一座のプリントを配っているのも妙深寺と同じだった。
 教養会全体、寿会も、壮年会も、婦人会も、代表者が誓願を言上されていたが、その見守る側の会の代表者が、「私たちが彼らをサポートします」「いいお寺の雰囲気作りのために頑張ります」「しっかり、声をかけてゆきます」と声高らかに誓願されていたのにも感激。「そこまでやるかー」と、このご奉公の細部にまで配慮していることが感じられて、頭の下がる思いでいた。
 一つ一つにテーマが浸透していた。「一器の水を一器にうつすが如く」。お寺の中を飾るモニュメント、ポスターからチラシに至るまで、このテーマが貫かれていた。中でも圧巻だったのは、光る水が本堂内の天井を走り、お祖父さん世代からお父さん世代、そして子どもたちへと流れていくアトラクション。これは、本当に綺麗で、みんながうっとり。すごかったなぁ。写真、上手に撮れなかった。
 100キロで走る車にはねられ、生死の境をさまよった修平くん。そこから青年会のお助行がはじまり、その輪がお寺全体に広がり、起死回生のおはからいをいただいた。本人の涙ながらの感謝の言葉、みんなからの励まし、そして感謝の言葉。全員の御利益感得。瀕死の状態からの、御利益をいただいてのお寺参詣。彼はいま、薫化会の会長として元気にご奉公されている。本当に、すばらしい。
 これは、明子ちゃんがすごかったんだなぁ。分かる。最初に、歩き出すのは、本当に大変なことだ。お寺でも何でも、今までのやり方でいいじゃないか、という雰囲気がある。理解してもらうことも難しい。そこには、獣道すらない。でも、苦労して、苦労して、最初の一歩を踏み出し、そこを歩き始めると、たくさんの人が後に付いてきてくださる。獣道は、小さな道になり、そこを歩く人が増え始めて、大きな道になっていく。法灯相続のために、何とか新しいご奉公を生みだそうと苦労した分、本当に「妙深寺も負けた」と思うくらい、素晴らしいご奉公をされていた。ありがたい。
 でも、これからが勝負。ここからが本番。寝ている子を起こしてしまったかもしれないから、それに耐えうるご奉公をしてゆかなければ、本当のご弘通にもならないし、法灯相続もできなくなってしまうから。
 私はといえば、時間も押していたし、もう持ち上げられて、はしごを外された状態で、まいった。感動して、「もー、話すことないなー」と思っていたので。でも、何とかここまでご奉公をやり遂げた明子ちゃんを応援したくて、「カチッ」とスイッチが入って大爆発。そんな感じになってしまった。申し訳ない。
 とにかく、良いご奉公を見せていただいた。将来が楽しみ。未来は明るい。ありがたい。

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