奈良。かねてから、お呼びいただき、声をかけていただいていた、奈良にパッと行って、パッと帰ってきた。時間ないから。
「海外でご弘通するのだから、なお一層日本のことを知らないと」と。「ぜひ、一度奈良に来ていただきたい」とのお言葉をいただき、ずっと行かせていただこうと思っていた。京都でのご奉公、少しだけお許しをいただいて、パッパッと移動、観て、調べて、撮って、帰ってきた感じ。
仰るとおり。南都六宗。京都平安京以前の都。平城京、せんとくん。まんとくん。あまりに短い時間だったため、東大寺、正倉院、法隆寺しか回れなかった。しかし、日本仏教の歴史、先師聖人が越えられてきた巨大なものを感じさせていただいた。
中学生の時の修学旅行で学んだつもりでも、いま、こうして観るのとは違う。京都でも、比叡山をはじめ、様々な「仏教文化」を知ることが出来る。高校時代も、身延山などを巡る。でも、今回は少し気持ちを切り替えて、わずかな時間だったが、何かが心に生まれた。
インドでブッダの足跡を巡り、ラージギルの霊鷲山をはじめ、ナーランダ寺院を観た感動は今でも胸に残っている。スリランカのアヌラダープラのダーガバ、仏歯寺。
ローマではヴァチカン、サン・ピエトロ大聖堂。フィレンツェでは、サンタ・マリア・デル・フィオーレ。ミラノでもドゥオーモ・デ・ミラノ、パリではノートルダム寺院などなど、考えてみると多くのキリスト教会を見た。エルサレムでも岩のドーム、嘆きの壁、アルアクサー寺院、ベツレヘム、ガリラヤ湖でも、彼の宗教の教会をめぐった。
本当に、世界中の人に、教えを伝えたい。法華経本門の教え。お祖師さまの御出現、存在の意義。上行菩薩(ヴィシシュタ・チャーリトラ)所伝のマントラ、御題目について。悠久の歴史を越えて、人類の新しいパラダイムを拓くと思う。それが、私たちの背負っており使命だと確信している。と、また、難しいこと書いてしまった。あかんな。
と、言いつつ。慌ただしく巡りながら、「しかし、シカしかいないなぁ」と、一人でダジャレを言いながら、観ていったのだった。同じようなダジャレを京都では「ちゃうちゃうちゃう?ちゃうちゃうちゃうやん」と言うらしい。つまらないな。
とにかく、ご弘通のために、また肌で感じさせていただくことができた。前向きに、前向きに、ご弘通に邁進したい。佛立こそ、佛立こそ、と何度も何度も心に期している。本当の仏教を伝えていく使命がある。
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