今回、最も感動的だったのは、韓国・本門佛立宗に新しい組(地域のグループ)が誕生したことと、カンご住職とチカちゃんへのお祝いだった。
韓国は、キリスト教徒が多い。街中は教会だらけだ。また、反日感情が強かった時代の名残で、ご弘通はとても難しい。韓国のキリスト教については、日本のキリスト教化に失敗したマッカーサーの話や、「ヒトラーの教皇」と呼ばれたピウス12世の話をしたいところだが、いずれにしても残念なことに、韓国では一国のキリスト教化が成功してしまった。韓国の方々に、はっきりと佛立仏教の素晴らしさをお伝えしたいが、若者の文化にまでキリスト教が浸透してしまった現在では、それも難しいという。
また、「ナムミョウホウレンゲキョウ」と聞いただけで、日蓮門下のカルト教団と同じように思われて、拒否反応があると聞く。
そんな中、今回は韓国・本門佛立宗にとって久しぶりに新しい組が誕生した。これは大変なことであり、新しい時代の始まりを告げるほどのインパクトがあると思う。
ソウルから約300キロ離れた場所だが、昨年の12月からカンご住職が丁寧に指導を続け、今回、組の創設までたどり着いた。まだ10軒に満たないご信者方だが、ご弘通に燃えて生き生きしておられた。ありがたい。
困難な中をやり遂げてこそ、ご弘通ご奉公。山の中に閑居して、自分一人法華経を清浄に信じています、修行しています、というだけではダメだ。こうして、難しい中で、葛藤や奮闘を重ねてこそ、正しい佛立信行となる。
御法門、御聖教、御指南には、「勧戒」の二門、「与奪」の二筋がある。勧め励ます門、戒める門。与える御法門、奪う御法門。こうした定規を持たず、勝手に御妙判や御聖教、御指南の文字だけを追って判断や解釈を試みても何も分からないし、正しい信心の道は歩めない。「師」とは、それぞれの信行のレベル、成長の度合い、み仏や本門佛立宗のミッション、いろいろな要素を見て、ある時は与え、ある時は奪い、ある時は勧め、ある時は戒めてくださる。師を失えば、この判断ができなくなるから恐ろしいし、悲しい。哀れにも迷う。
謗法は恐れなければならない。しかし、恐れて閑居しているだけでは末法の修行にならない。厳しい状況の中に飛び込んでご弘通ご奉公されている海外弘通の現場。特に、韓国での新しい組の創設はいいお手本だ。負けてはいられない。
また、その韓国に、20代でありながら妙深寺で部を創設し部長(組長)のご奉公をしてきたチカちゃんが嫁ぐことになった。これも妙不可思議なおはからいだと思う。チカちゃんには、これからカンご住職を支え、お仕えして、益々韓国でのご弘通を進めてほしい。妙深寺にとっては大損失であり、大打撃だが、御法さまの御采配だから頑張るしかない。
そのチカちゃんのお披露目を、お昼のご供養の際にさせていただいた。たくさんの方々に祝福していただいて、本当にありがたかった。サプライズだったので、カンご住職もチカちゃんもひどく照れていたが、韓国青年会のハンさんからカンご住職に、理事長の奥さまからチカちゃんに、綺麗な花束を送った。こんな日が来るとは(涙)。ありがたいことだ。きっと、この出来事も、韓国・本門佛立宗の未来を変えるインパクトを持つに違いない。チカちゃんは、1000本祈願を成就したほどの、本物中の本物の佛立信者だから、きっと困難な中でも、カンご住職と共に、ご弘通を切り拓いていくだろう。
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