2009年10月5日月曜日

心 ゆるすな

 明日から、妙深寺の教区御講が開始。太平洋上には910hPaという恐ろしく大きな台風が控えている。秋雨前線も刺激されて天気は雨の予報。これから、台風に備えなければ。お祖師さまの祥月ご命日を前にして、空は大きく荒れそうな気配。

 本当に、この台風には十分注意しなければならない。既に、9月末にフィリピンを襲った豪雨は甚大な被害をもたらしているし、カンボジアなど東南アジア全域に被害が及んだ。950hPaの規模で本州直撃となると、農家の方々など心配が募っておられることと思う。何とか最小限の被害に止まってほしいと思う。

 ところで、何か、10月に入り、現証が顕れ続け、いよいよ盛んに、敏感に、繊細に、目の前に、身に当たって、教えていただいていると思う。海外から帰国したからという理由ではない。何か、潮目というか、風向きというか、何かが変わっている。こうした時こそ、慎重に、素直に、信心を改良し、信心を固めてゆかなければならないと思う。

 誤魔化しが通用しないような、その敏感さが佛立信心の真骨頂であると思う。現証の御利益が、あるとか、ないとか、そういうレベルの話をしている間は、本物の佛立信心ではない。現証は速やかに顕れる。大慈大悲の御罰も、改良のために速やかに現れる。

 賞罰現証が速やかに現れない理由は2つ。お折伏がないか、もう、どうしようもないか、だ。

御教歌に二首。
 「さらでしも 下りやすきを 信行の のぼり車は 心しておせ」
 「さらでしも 下りやすきを 信行の のぼり車は 心ゆるすな」

「誉めざれば進まず。ほむれば矜る。愚人は賞罰を厳しくせよ。講内の信心、信者のだれたるは、御罰の当るをさとして改むべし。仏祖の大恩忘れざる本にかへる。功徳、之より大なるはなし。現罰なしを謂ふべからず。時、未だ来らざる也。御利生ある御経なる故に罰もまた速やか也。如説抄に云く、法華折伏と云々。御経躰折伏に在す也。
 信心のダレ行きて、今日の自力正意となるは必死の難、病をのがれたる大恩を忘却したる也。此時の御罰は御呵りと思ひ悦びて改むべし。見捨てられ奉りなば、今生にとがめ無し。順次生堕獄すべきもの也。昔の御利生を忘るる故に信心を失う也。此時、罰必ず当る」

 何か、事が起こってから、慌てるのではなく、常日頃教えていただいている御法門を、本当に身に当てて、しっかりとお看経をさせていただいて、謗法を冒すことなく、素直正直にご奉公させていただかなければならないと思う。「我が懈怠を以て、法に妙なしと言うこと勿れ」である。

 そうではなくても、どうしても、煩悩が勝つ、慢心が勝つ、自分考えが勝つ。そんな私たちだからこそ、この御教歌や御指南をいただいて、「心して押す」と気張り、「心をゆるさない」と警戒しなければ。敵は自分の心の中にある。賞罰が、速やかに現れる。これが、佛立信心。いよいよ、そうした時と感じる。

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今年もいよいよ大詰めですー

いよいよ「今年最後」のご奉公が続き、「よいお年を」というご挨拶をさせていただくようになりました。 今年最後の教区御講を終えた日曜日の夕方、横浜ランドマークタワーのスタジオで白井貴子さんをゲストにお迎えしてラジオの収録を行いました。ずっと聴いていたいほど大切なお話が盛りだくさん。 ...