人間というのは「社会的動物」です。人間が幸せであるためには、誰か自分以外の人との親しい関係がなければなりません。もし、これがなければ、幸せはないんです。
それでも、孤独になってしまう人間。
自分の欲、利己主義・自分さえよければという心や、自分は他人よりも優れているという心・慢心が、社会的動物であるはずの人間を、孤独の淵に追いやります。
幸せになりたいのに、幸せになれない。愛されたいのに愛せない。そういう根本的な矛盾を抱えて苦しんでいる人が多いのは、人間のこうした性によります。
快楽を求める生き方は苦しみを増すばかりです。快楽を満足させる方法ではなく、至福の人生に至る方法を知らなければなりません。
問題を知ることは簡単かもしれません。しかし、問題を解決する方法を知る人は少ないのです。
誰もが至福の人生を求める。しかし、いつも、快楽ばかりを求めて、至福に至る道に入ることが出来ずにいます。
私たちは、人間性の頂点にある、至福の人生に至る道を説く、仏教、仏道、菩薩行を学び、その教えの中で生きられるようになりました。
心を、本当に、穏やかに整える方法、問題を解決する術、矛盾を抱えた人間が歩むべき道が、「妙法蓮華経」「法華経」には説き明かされているのです。
これを、お伝えしたい。
この道を、知っていただきたい。
この中に飛び込み、その教えのままに、自分の悪い癖に邪魔させず、それを「克服」しながら生きる。ここに、至福の人生があります。
「彼も助かり、我も助かる」
「経の力をわが物とせり」
すごいことです。この大切さを、噛みしめていただきたい。
傍観者になるか、あるいはその他大勢の、人間の真価や可能性を知らず、旧態依然の価値観に縛られたままで終わるか、夢と志を抱いて、人類の新たな進化のために、本当に大切なことのために生きるか、そんな存在になれるか。
命の使い方、何のために生きるかという根っこの話。仏教です。
テクノロジーの進化だけじゃダメです。人間が進化しなきゃダメです。人間がバージョンアップして、人間が真理に近づかなければ意味がありません。
そのために、道具はないと。
そのために、道具を使わないと。
退化して、どうするの。
情報が溢れています。情報が雪崩のように私たちに流れてきます。
大量生産大量消費、増え続けた人間を養うために、私たちは動物たちに共食いをさせ、その肉を食べていると言われ、生態系を破壊する恐ろしい農薬や飼料を使用していると聞きます。
恐るべき災害を引き起こし、全く未来の見えない絶望的なエネルギーを使い、福島の方々をはじめ、未来の子どもたちに、近づいた生物を瞬時に死滅させるレベルの放射性廃棄物と病気と問題を先送りして、平然と豊かさを求めています。
利害の絡んだ人たちが情報をいじるから、真実を見極めるのが難しい。でも、鼻を効かせ、耳を澄まし、心をフラットにして考えてみたら、分かります。
これじゃ、罰が当たる。
感じたら、何かをしないと。
何もしなくても、罪深い。
何もしないから、もっと罪深い。
全部正しいことなんて、できないかもしれないけれど、人間の本質的な矛盾や、性質や、道や方法を説いている仏教には、答えがあると思います。
まず、唱えることです。
一緒に、唱えること。
ユニゾンから始めよう。
2014年1月10日金曜日
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