2014年1月7日火曜日

班長さんへの手紙 平成26年1月「 役中テキスト」

三ツ沢の丘から見ると、ベイブリッジの向こう側から太陽が昇ってきます。

今日もきれいだよ。



昨日の寒参詣初日。妙深寺では新年初の合同協議会、お役中さん(お寺のご奉公のお役をいただいている方)の打ち合わせ会議がありました。

毎月、『妙深寺報』とは別に発行している『役中テキスト』は、ご奉公の内容を具体的に記してあります。これも、なかなか難しく、文章の量も多く、申し訳なく思っています。ただ、みんなで、一致団結、異体同心でご奉公させていただくには、大切なことだと思っています。

今年は、特に大きな切り替わりの年でもありますので、全員で会議をさせていただいたのでした。

今年のご奉公のテーマは、「白い蓮の花のように生きる 〜心に花を 人に力を〜」です。

震災以後、不安や苦悩ばかりが取りざたされる世相の中で、私たちは、「人の心に花を咲かせ」「人にさまざまな力を与える」存在でありたいと願っています。

年頭に当たり、何度でも、このことをみんなで確認できればと思います。

私も「班長さん、ありがとうございます」を1月号の『役中テキスト』に掲載しました。下記に寄せさせていただきます。

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新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年最後の妙深寺報の巻頭言は、
『精一杯を取り戻す』
と題し、橋のない地域に住むスリランカのご信者さまが、川の水に入ってお参詣されていることをご紹介しました。豊かになり、安全で便利になると、実は衰えていくこと、弱っていくことがあるとしり、「精一杯」という気持ちと行動が大切と書きました。

また、新春1月号の巻頭言には、
『約束を果たす』
と題して、法華経のご信心をしている以上、お祖師さまの「日蓮」というお名前のように、太陽のように人々の心の闇に光を届け、白い蓮の花のように世間に溢れる愛憎や欲得に染まらず、真っ直ぐにご奉公させていただきましょう、と書きました。

妙深寺創立七〇周年、平成の改新を締めくくり、私たちは晴れて新しいスタートを切りました。それぞれ、みなさまのご奉公の指針としていただければと思います。

白い蓮の花の教え・法華経には、

「若(も)し法華経を持(たも)たんは、其(そ)の身(み)甚(はなは)だ清浄なること、かの浄(きよ)き瑠璃(るり)の如くにして衆生は皆(みな)見んとねがわん。」

「菩薩は浄身において、皆、世のあらゆるものを見るに、ただひとり自(みずか)ら明了(めいりょう)にして、余人(よにん)の見ざる所ならん。」

というお言葉が御座います。

法華経のご信心を護持し、菩薩の誓いを立てて努力する人は、身体が清らかになり、「瑠璃」と仰せですから極めて稀少な顔料であったラピスラズリの青のように輝き、誰もが「是非その人を見たい」「その人に会いたい」と思うようになる、と説かれています。

また、ご信心をしていないと、どうしても我見や我執、欲得が先行して、なかなか物事を透徹して見ることができませんが、正しく信心する者は、菩薩のように、何ものにも縛られず、偏らず、世の中のすべてを、正確に見通すことが出来る、と説かれているのです。

情報操作の情報過多、秘密情報に情報の漏洩、特定秘密保護…。

世の中が、どんどん濁ってきて、真実が見えにくくなっています。何を信じていいものか、何を疑えば騙されないか、本当に分かりにくくなっています。

「権実雑乱」とは「真実でないこと(権)と、真実(実)が、雑多に乱れる」という意味で、「白法隠没」とは「白い蓮の花のような正しい仏法・法華経が、隠され、埋没する」という意味です。どちらも末法の恐ろしさを説いたお言葉です。

このような世相だからこそ、しっかりとご信心を立て、白い蓮の花のように生きることを目標にすれば、その人の存在自体が変わります。美しく、輝いてゆくはずです。そして、物事の本質が見えてきます。これこそ最高の現証の御利益です。感じてください。実体験してください。

新たなスタートを切りました。総祈願も変わり、私たちのご信心もレベルアップ、バージョンアップの時だと心得ましょう。

弱音を吐いていたら成長はありません。勝つことも出来ません。生きていくこと、夢をかなえること、愛する人を守ること。簡単なことは一つもありません。

だからこそ、しっかりと準備すること。備えること。訓練を怠っていたら、イザという時に対処できません。

まず、心に花を咲かせましょう。これは誰にでも出来ます。御題目は心の花の種、唱え重ねてゆけば必ず咲き誇るでしょう。その次が大切です。その種を、家族はもちろん、周りの人の心にも蒔いて、世界中で花が咲くように努力するのです。

それが、今年からの大目標。心に花を、人に力を。努力、精進してゆきましょう。

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