2014年10月13日月曜日

732年目の祥月ご命日。コレイア悠時くんの入寺。

一年365日ある中で、はからずも、今日は、お祖師さまの祥月ご命日。

732年目の、決意と出発の日。

まるでこの日を選んだかのように、コレイア御導師が、悠時くんを連れて、妙深寺までお参詣くださいました。

本日より、コレイア師の次男、この春、一緒にインドを旅した悠時くんが、妙深寺に入寺しました。

「悠時」とは、コレイア師の息子さんらしい、本当にすごい名前です。

次のご予定があり、朝参詣終了後、ご挨拶をいただき、悠時くんを皆に託して、コレイア御導師はすぐに出発されました。

涙、涙、涙の、お見送りでした。

悠時くんも、嗚咽して、泣いていた。

コレイア御導師も、僕も、そうなりました。

母も、教務さんたちも、清和会のみんなも、悦っちゃんも、涙、涙のお見送りとなりました。

僕たちが泣いていたから、父と子の、別れのその瞬間に、パラパラと雨が降ってきました。

まるで、天も、私たちと一緒に涙を流してくれているようでした。

悠時くんのママイ、あきこ奥さまの顔が浮かんで仕方なかった。

やはり、涙を流しておられるお顔が。

コレイア御導師と、あきこ奥さま。

大切な宝物をお預かりしてしまいました。

インドで彼と話をした夜のこと、最終日のパーティーで得度の決意を述べた時のこと、忘れられません。

ブラジルで頭を丸めた悠時。

時々、誰かのFacebookに映る悠時の姿を見ていて、厳しいサンパウロ日教寺で、頑張っているのだと、誇らしく思っていました。

この数ヶ月間、その彼を、妙深寺に入寺させたいと聞き、何度も何度もお断りしました。

僕のもとでなんて、彼にとって良くないのではないかと。

ブラジルのご弘通の未来、コレイア御導師のお立場を考えると、ここよりもいい場所がたくさんあります。

何よりも悠時くんの将来を狭めたくない。

ブラジルで得度して、日本で修行するだけでいいのではないか。

せめてお師匠さまはブラジルの御導師にしていただけないか。

バランスを崩したくないと何度もお断りましたが、悠時くん自身の決意ということで、こういうことになってしまいました。

他の何も選べないが、唯一選べるのが師匠だと。

この言葉で、お預かりする決意をしました。

変な色、僕の色も、妙深寺の色も付かず、ただただ佛立の色、佛立らしい教務に育つように、ご奉公させていただきたい。

ブラジルをはじめ、南米、世界のご弘通に資する器となりますように、日水上人、日博上人のご霊前にお縋りして、私も信心をさらに改良して、ご奉公させていただきます。

お預かりします。

きっと、立派に育成して、ブラジルにお返し出来るように。

本堂裏のお控えの間で、コレイア御導師から妙深寺教務へ、涙ながらにご挨拶をいただきました。

本堂でも、お参詣のご信者みなさまに、コレイア御導師、悠時くんから、ご挨拶をいただきました。

みんな、涙、涙、涙でした。

また、生き直せる。

午前中、私は教区御講に出させていただきました。

この御講も、素晴らしい御講となりました。

朝から泣いた10月13日。

今日、ブラジルから悠時くんが入寺しましたー。

ほら、また、千載一遇の一日でした。

どこに遊びに行こうかと考えることもなく、どんな楽しいことをしようかと考えているわけでもなく、むしろ、つらく、くるしい道なのですが、なんとも、なんとも、ありがたい。

それが、佛立仏教の道です。

本当に、有難いのです。

止まることのない永遠の時間の流れ。

そこに浮かぶ、無常の、有限の、私たち。

そのまま消えてゆくのではなく、永遠に生きることの出来る道。

実感。

痛感。

「功徳は堅牢」

生まれ変わっても、死に変わっても、火に焼かれても、水に流されることがあっても、その人が積み重ねた功徳が失われることはない。

泣きながらでもいいことをせよ。

必ず残る。

必ず報う。

ありがたいです。

悠時くんを、御法さまから、先師上人から、ブラジル教区から、コレイア御導師、あきこ奥さまから、皆さまから、確かにお預かりいたしました。

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