2015年4月16日木曜日

「Namyohorengekyo」オノ・ヨーコ

加瀬英明先生とのお話し合いの中で、とても感動したことがありました。

それは、確か中国文化、儒教や孔子についてお話していて、漢字について先生が言及された時のことです。

「そう、私たちの御本尊も漢字ではありますが、、、」

と私がお話した直後、

「音ですよね」

と間髪入れずにお答えになりました。

もう、日蓮聖人の教学、法華経本門の、究極の、要の要のところを、ズバッと、バシッと押さえておられて、本当に驚きました。

「濁水心無けれども月を得て自ら清めり草木雨を得豈覚有つて花さくならんや妙法蓮華経の五字は経文に非ず其の義に非ず唯一部の意なるのみ四信五品抄

「南無妙と唱ふる声が本門の 本尊なりとしるが成仏」御教歌

ブリタニカ国際大百科辞典の初代編集長であった方ですからジャンルを選ばぬ膨大な知識量には感嘆の連続でしたが、このお言葉には特に感動いたしました。

すかさず、私から先生へ、オノ・ヨーコさんが「Namyohorengekyo」という曲を出されていることをご紹介しました。


この曲については従兄弟であられる加瀬先生もご存知ないとのことでした。

私は、ジョンが「イマジン」の中で、

”Nothing to kill or die for
And no religion too”

「殺す理由も死ぬ理由もなく、
そして宗教も無い

と言っていることや、「GOD」の中にある

マジックなんて信じない
アイ・チンなんて信じない
バイブルなんて信じない
占いも信じない
ヒットラーなんて信じない
ジーザスなんて信じない
ケネディなんて信じない
仏陀なんて信じない
マントラなんて信じない
ギタなんて信じない
ヨガなんて信じない
キングスなんて信じない
エルビスなんて信じない
ディランも信じない
ビートルズだって信じない

信じるのは自分だけ
ヨーコと自分だけ」

という歌詞も知っていたのですが、やはり、法華経本門の教え、上行所伝の御題目を、ヨーコさんが歌っていたことだけ、とっても気になっていました。

諸仏諸天善神の出生の門。

神さま比べ、仏さま比べではなく、ただ一つの法へ戻る、帰るという概念、教え。

ヨーコさんの唱え方は、聴いていただくと分かるとおり、本門佛立宗の私たちの唱え方と全く一緒です。

6拍子、6ビートで、「Namyohorengekyo」を唱えています。

そして、そこに別の音階で、「Namyohorengekyo」の声が重なって。

そのユニゾンが美しいのでした。

ジョンが好きで、ヨーコさんがおられて、いろいろなことが重なっているのですが、先生とお会いして、お話できて、こうしたことにも思いを深められて、よかったです。

妙深寺の朝、生まれたばかりの緑たちが、色を増して輝いていました。

今日はまた京都でミュージアムの会議です。

ありがとうございます。

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