2017年7月31日月曜日

諒太郎の旅立ち

旅立ち。


諒太郎が早朝インド・ネパールに向かいました。


彼は3月末から見習いとして妙深寺に入寺していますが、実は教務になる決意をして入寺したのではありません。


まず、ご信心を確固たるものにしたい、そのためには中途半端な形ではなく妙深寺に寄宿して、朝から晩まで教務見習いの修行をしながら学ばせていただきたい、と。


なんで妙深寺?これも完璧なタイミング。受け止めました。


異例のことでしたが、彼を信じて許可をしました。


不思議なことに、ギャヌの入寺やハシャーンの入寺と重なり、英語の堪能な諒太郎は彼らの通訳や細々とした指南役として一緒にご奉公してくれました。


まだサッカー教室の講師の仕事をしていますが、約4ヶ月間の住み込みの修行をしてきたことになります。


彼なりの悩みがあり、人生への問いがあります。


いい曲を書き、味わい深く歌を歌うアーティストでもある。


ただ、本人も感じているように、何かが足りなくて、もがいている。


すでに4ヶ月前とは見違えるほど何かを掴んできたようだけど、ここ一番、アイデンティティクライシスを引き起こし、モラトリアムから抜け出すために、海外弘通の最前線の体験を志願しました。


約1ヶ月間、彼はカオスのインドで清朋と過ごし、ヒマラヤを眺望するネパールで清行や清天とご奉公します。


諒太郎の中に何が生まれ、何が変わるか。


諒太郎が、何を見つけて、何を得て、何を捨てるか。


人生は一度きり。どうせならやってみな。


乗信師、貞子おばちゃん、諒太郎を守り、導いてあげてください(涙)。


無事に、何より安全に、出来るならバージョンアップして、でかい器になって帰ってきて欲しい。


希望と失望、危機感と使命感。


素晴らしい青年、本物の弘通家を育てるお寺でありたい。


若い彼らを信じています。


いってらっしゃい。

生きたお寺の週末ー

昨夜のボウズバーはインターネットからのお客さまがたくさん来てくださって大盛況でした。


本当に、貴重な出会い、機会をいただいて、有難く思っています。


最後のお客さまがお帰りになったのは22時を過ぎていたでしょうか。


午後には100万人のクラシックライブ!


こちらも近隣から40名の参加で、本当にコミュニティが再生しているのを実感します!


ありがたいです!100万人のクラシックライブ!


ボウズカフェも盛況。


そして、財団のネットショップも完成に近づいているとの報告。


ありがたい。


少しでもお寺を身近に感じていただけたらと思います。


「足りないのはお寺ではないですか?」


多くの方々に問いかけたい言葉です。


そして、昨日の夜、ネパールからアシェスが到着しました。


今朝、本堂で皆さまにご挨拶させていただきました。


一生懸命、日本語でご挨拶できました。


ギャヌこと清天師が弘通家の素質があるとしたら、アシェスは教学家の素質があると思います。


これから日本語はもちろん、ご宝前にお給仕の誠を尽くし、本化仏教を深く学んでもらいたいです。


朝参詣終了後、慌てて横浜佛立寺へ。今日は開導会に併せて日清上人御23回忌法要が奉修され、参列させていただきました。


妙深寺初代日博上人とご縁の深かった日清上人、私にとっては先代のご住職にお世話になったことを思い返しながら、お看経させていただきました。


今日、薫化会はバス遠足。木更津の妙蓮寺さまにもお世話になり、一緒にブルーベリー狩りを楽しみ、スイカ割りもさせていただいて、先ほど無事に帰山しました。


明日の早朝から諒太郎はインドに向かいます。無事に、本当に何事もなく、インド、ネパールへの渡航とご奉公が成就いたしますようにー。


妙深寺の境内は、とし子さんのおかげで白蓮や紅蓮が咲いていて、本当に美しいです。


蓮華の咲くそれぞれの水の中には小さなメダカが泳いでいますー。


「不染世間法 如蓮華在水」


「世間の法に染まらざること、蓮華の水にあるが如し」


夏期参詣に励み、御法門を聴聞させていただきながら、蓮華の咲く境内で法華経の教えを感じられます。


ありがとうございます。

2017年7月29日土曜日

お祖師さまのお言葉

長野へのご奉公を終えて、いま新幹線で横浜に向かっております。


今日は長野本晨寺で石田家のご回向がありました。


本晨寺の大功労者である石田保さまの第23回忌をはじめ、奥さま、みち子さんのご回向を、本晨寺のご宝前でさせていただけたことは、本当に万感の思いがあり、ありがたいことでした。


人生には様々なことがあり、簡単にゆくことなんて何一つありません。


ましてや末法悪世のご奉公であればなおさらのこと。


健康第一、アンチエイジングと、いろいろなことが語られていますが、命にカンナをかけなければならないこともあります。


この20年間、バラバラになったものを再び一つにする再興のご奉公とは、まさにそのようなものであったと思います。


本当に、いろいろな日がありました。


今日はご挨拶の中で、日蓮聖人が池上兄弟に宛てて書かれた『兄弟抄』の一節を拝読させていただきました。


ご信心、ご奉公、家族、夫婦、親子、兄弟。


怨嫉、障碍。


決して、負けない、曲げない、ブレない者だけが、お祖師さまの御弟子旦那というものです。


今だけ見ても分からない。


今回だけではない。


生き恥かいても死に恥かくな。


生まれ変わり死に変わり。


一喜一憂のかわいらしさも人間らしさも、ずっとそのままでは哀れでしかない。


ブレない、迷わない、本当の幸せを見つけるために、私たちは教えていただいてきたのだから。


以下、お祖師さま・日蓮聖人の『兄弟抄』です。


お祖師さまの文章は、木版に彫り、削り込むように、一節一節が精緻に組み立てられています。


とてもサラッとなんて読めない。


心の奥深くで、一言一句を噛みしめさせていただきたい御文です。


「「若し悪友に値へば則ち本心を失ふ」云云。本心と申すは法華経を信ずる心なり。失と申は法華経の信心を引きかへて余経へうつる心なり。


(乃至)


されば法華経を信ずる人のをそるべきものは、賊人、強盗、夜打ち、虎、狼、師子等よりも、当時の蒙古のせめよりも法華経の行者をなやます人人なり。


此世界は第六天の魔王の所領なり。一切衆生は無始已来彼魔王の眷属なり。六道の中に二十五有と申ろう(篭)をかまへて一切衆生を入るのみならず。妻子と申すほだしをうち、父母、主君と申あみ(網)をそら(空)にはり、頓、瞋、痴の酒をのませて佛性の本心をたぼらかす。但あく(悪)のさかな(肴)のみをすゝめて三悪道の大地に伏臥(ふくが)せしむ。たまたま善の心あれば障碍をなす。


(乃至)


第五の巻に云く「行解既に勤ぬれば三障四魔紛然として競ひ起る。乃至随ふべからず畏るべからず。之に随へば人をして悪道に向はしむ。之を畏れば正法を修することを妨ぐ」等云云。此釈は日蓮が身に当るのみならず門家の明鏡也。謹て習伝て未来の資糧とせよ。


此釈に三障と申は煩悩障、業障、報障也。煩悩障と申は貪瞋痴等によりて障礙出来すべし。業障と申は妻子等によりて障礙出来すべし。報障と申は国王父母等によりて障礙出来すべし。又四魔の中に天子魔と申も如是。今日本国に我も止観を得たり我も止観を得たりと云人人、誰か三障四魔競へる人あるや。之に随へば将に人をして悪道に向はしむと申は、只三悪道のみならず人天九界を皆悪道とかけり。


(乃至)


夫たのしく(楽)ば妻もさかふ(栄)べし。夫盗人ならば妻も盗人なるべし。是偏に今生計の事にはあらず。世世生生に影と身と、華と果と、果と根と葉との如くにておわするぞかし。木にすむ虫は木をはむ(食)、水にある魚は水をくらう(啖)。芝かる(枯)れば蘭なく(泣)、松さかう(栄)れば柏よろこぶ(悦)。草木すら如是。比翼と申鳥は身は一にて頭二あり、二の口より入る物一身を養ふ。ひほく(比目)と申す魚は一目づつある故に一生が間はなる(離)事なし。夫と妻とは如是。


(乃至)


心の師とはなるとも心を師とせざれとは、六波羅密経の文也。設ひいかなるわづらはし(煩)き事ありとも夢になして、只法華経の事のみさはく(思索)らせ給べし。


(乃至)


南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。」

NHKカルチャーの8月講座 申し込み受付中ですー!

7月25日、東京青山にあるNHKカルチャー青山教室にて定期講座を勤めさせていただきました。


毎回、一生懸命、精一杯ご奉公させていただいています。


一度、ネパールから帰国できなくなり、キャンセルしてしまいました(汗)。


あの時から少し受講者が少なくなり、申し訳ないと思っております。


それでも、先月初めて参加してくださった中のお一人からブログにメッセージをいただきました。


NHKカルチャーから葉書をいただき、何となく参加した講座。


最初は戸惑っておられるようでしたが、本当に感激してくださったようで、メッセージを読んで感激しました。


これからもガンバロウと思えました。


NHKの方々も支えてくださっており、8月は特別講座として少し頑張ろうと思っています。


3回セットのように申し込みがなっているので、難しいですよね。


申し込み方法など分からないことがあると思いますが、一度電話していただくか、インターネットで申し込みをしてみてください。


8月だけでも、9月だけでも、受講していただければ、新しい角度から仏教に光を当てたお話をお届けできると思います。


NHKカルチャー青山教室

電話 03-3475-1151


https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1104674.html


「仏教的 心のデトックス講座」


講師:京都佛立ミュージアム館長・妙深寺住職 長松清潤


「千年の都・京都。この京都の地で、ユニークな角度から仏教を紹介し、人気の京都佛立ミュージアム。このミュージアムの館長で「空飛ぶお坊さん」として日本各地、世界各国で活躍する長松清潤住職から「あなたの知らない仏教」「暮らしに役立つ仏教」を学びます。」

シーオンをMステへ!

先日放送された音楽バラエティ番組『カラオケバトル』でシーオンのアイカちゃんが出演。惜しくも敗れましたが、シーオンの仲間が彼女をいたわって、素晴らしいシーンでした。


視聴率は『カラオケバトル』今期最高の8.6%だったそうです。


妙深寺で歌ってくれた彼女たち。実力十分。


さらに、さらに、活躍してもらいたい。


さて、918日(月・祝)に生放送される『ミュージックステーション ウルトラフェス2017』に、C;ON Girls Music Department(シーオン)が出場切符をかけた『Mステへの階段』にエントリーしたそう。


このインターネットのファン投票で、1番投票数が多かった1組が918日のMステ生放送に出演できるそうです。


皆さん、簡単なので、是非とも彼女たちのステップアップを応援してあげましょうー!


妙深寺の境内で、ご信者さん一人ひとりに声をかけてくれていたシーオン、開導まつりの最後の後片付けまでしてくれていた彼女たちを思い出して、下記のリンクから投票をお願いします!


ミュージックステーションデビューへ!


何卒、何卒お力添えの程よろしくお願い致します‼︎


投票サイト

http://www.tv-asahi.co.jp/music/audition_2017/vote/?id=181


投票締め切りは818日(金)の2359分まで。11回投票が可能だそうです。818日(金)まで可能な限り毎日1回、シーオンへの投票を何卒よろしくお願い申し上げますー!

2017年7月28日金曜日

中島きみさんのお見送り

昨日のお通夜、今日の告別式。


93才の中島きみさんのお見送りのご奉公でした。


昨夜は感極まって涙が溢れました。


去年の7月19日の御講では、みんなでサプライズのバースデーケーキを用意してお祝いしましたね。


嬉しそうな顔、忘れられません。


今年の2月9日には、入院中の病院に伺いました。


リハビリ室でした。


辛そうだったけれど、顔を見せたら満面の笑顔になり、「うちの住職、うちの住職!」と、担当の介護士さんにご紹介くださいました。


本山から帰りたての私の、最初の受持教区のご信者さまたち。


鈴木久子さん、中島きみさん、石川チエ子さん、竹内照子さん、森山トキさん、、、、。


気がつけば、仲良しチームの皆さんが、寂光に帰られてしまいました。


ご信心を教えていただき、ご奉公を教えていただきました。


かわいがっていただいて、楽しく、親しく、ご奉公した頃が懐かしいです。


こんな素敵なご信者さま方が亡くなられて、妙深寺大丈夫だろうかと心配になってしまいますが、現在の臨港教区の皆さまも心を一つに合わせて、ご信心に、ご奉公に、精進してくださっています。


この前の、サプライズのお祝いが素晴らしい一例です。


寂しいけれど、寂しさを力に変えて、もっと頑張ります。


声が枯れていて、ごめんなさい、きみさん。


最後に会った時、手に手を取って、抱き合って、お別れしたこと、忘れません。


また、お会いして、みんなと一緒にご奉公できる日を楽しみにしております。


『妙深寺報』に掲載された中島きみさんの御利益のお話、みんなにプリントして読み返しました。


「老衰」ですもの、最後まですごいです。


身を以て体験したこと

臨港教区 中島きみ


 ありがとうございます。


 この度、はからずも私自身が戴いたご利益を、皆様に聞いて頂きたいと思います。


 九月二十七日の夜、休もうと床に着きますと、どうしたことか急に脇腹が痛んでまいりました。そしてその痛さはだんだんひどくなり、とうとう眠れぬほどの痛みになりました。


 「明日は教区事務がある、少しでも眠らなければ」と焦るのですが、眠るどころではありません。蒲団の上でうつ伏せになり、それでもウトウトしたのか、朝を向かえました。


 心なしか痛みも少し和らぎ、脇腹を押さえながら、お寺に行きました。そしてそこに居合わせた教区の人達に、昨夜の痛みの事を話しますと、皆が心配して、「早く病院へ行かなければ駄目じゃないの」と言われました。急ぎかかりつけの医院へ行きましたら、先生は診察をするなり、「帯状疱疹だ。明日あたりから帯状の湿疹が出るでしょうから、そうしたら又来てください。」と言われ、採血をして帰宅しました。


 しかし、翌日の夕方になっても、湿疹は出ません。するとお医者さんから電話が掛かってきました。いつもは看護婦さんからなのに、先生自らの電話です。


私は、「ああ、何かあるな」と直感しました。案の定、帯状疱疹は先生の誤診で、本当は“胆石”だと言われ、「沢山水分をとって下さい」と指示してきました。きっと診察した時に石があったのでしょう。今は少し痛みはありますが、耐えられないほどではありません。


 早速御宝前にご祈願し、たくさんの瓶に水を入れてお供えしました。それから吾を忘れてお看経を戴きました。お看経が終わった時、水道水がお供水に変わっているように見えました。(こんなに飲めるかしら?)と思ったお供水も、全部飲んでしまいました。


 そして、エコーを撮りましたが、どこにも石は見当たらないのです。先生は、「おかしいなー」としきりに言っておりましたが、とにかく石は消えていました。


 所が一難去って、また一難。今度は、採血の結果、肝機能の数が、標準の三倍以上も高いというのです。先生は、「こちらではこれ以上の検査は出来ないので、紹介状を書くから、東神奈川の済生会で検査してください。」と言われました。私は、済生会は気が進みませんでしたが、主治医の紹介では厭とも言えず、お願いしました。済生会は満員でしたが、紹介状があったので、すぐ診察を受けることができました。その日は問診だけで終わり、「十月三日に、採血と超音波の検査をしますから、食事をしないで来てください」と言われました。十月三日は、高祖会併せてご住職就任式の、当番参詣の祈願参詣の日なのです。私は、「先生、都合が悪いので、他の日にして下さいませんか?」とお願いしました。先生は、「なるたけ早いほうがいいよ。でないとまた一週間延びてしまうよ。」と言われました。私は、先生が決めた三日にし、さて当番参詣の導師をどなたにお願いしようかと悩んだ末、元連合長の鈴木光さんにお願いすることにしました。


 超音波検査の時、検査技師が、先生を部屋に呼んできて、何やらヒソヒソ話をしていましたので、ちょっと不安になりました。検査結果を二時間位待ったでしょうか、名前を呼ばれて診察室に入りました。診察室の空気は、心なしか緊張していたようでした。先生はおもむろに、画像を私に見せながら、腸の脇辺りを指し、「ここに一センチ位の影があるでしょう。これがね・・・」と、言葉をにごすのです。私はおもわず、「ガンですか?」と言ってしまいました。先生は、「そうです!」と何の迷いもなく、そう言い切ったのです。私はその瞬間、ガンで亡くなった主人の闘病生活や、ご奉公が出来なくなる自分の事を思い、足もとが崩れてゆくようでした。先生は、「早期発見ですから、手術をしなくても内視鏡で取れますから。」又、「念の為にMRIも撮ってみましょう。」と言ってくださいました。


 それから毎日、朝参詣・夕看経と、お供水をたくさん頂きました。MRIを撮って結果がでるまでの一週間、お寺と家とで、ただ一心におすがりいたしました。


 検査の結果は十一月六日です。そしてその日は教区お講で、主人の命日でもあるのです。教区お講中は、ご住職がおあげする御題目に合わせた木琴の音が、私の心を落ち着かせてくれました。


 予約時間の三時三十分、診察券を出すとすぐ呼ばれました。先生は、「中島さん、不思議なんだよ。ガンが消えているんだよ!」と画像を見せて下さいましたが、私も確かに見たあの「影」がないのです。あんなに丁寧に、何回も検査し、確かに存在したガンが消えている。もう胸が一杯になり、ジワジワと嬉しさがこみあげてきました。済生会の玄関を出たとき、

“お講師始め教区のみなさん、ほんとうにありがとうございました”

と、大声で叫びたい心をやっとおさえました。


 この感謝の気持ちを忘れずに、今後尚いっそう信行ご奉公に気張らなければと強く思いました。

  ありがとうございました。

             合掌

  平成十三年十二月十七日」


佛立信心の教科書に出てくるような、現証の御利益です。


朝参詣、御題目口唱、お供水、、、、。


ご挨拶でももうしましたが、ただただ、ご家族、ご親族の皆さまが、しっかりと法灯相続なさって、末長く幸せでありますように願っております。


ありがとうございます。

2017年7月24日月曜日

挑戦しています。

ネパールのご奉公。


清行師が、ネパールの支援活動、サムンドゥラデヴィの学校建設や平和題目塔やHBSハウスの建設に力を尽くしてきたからメンバーの家々に、御本尊をご奉安くださいました。


長い時間を経て、ついに御本尊ご奉安の許可をいただいたというのが実際です。


ネパールHBS草創のご奉公。


そこには、いろいろな感情の変化、人間関係の変化や文化的な葛藤、宗教や信仰上の相克がありました。


多様化の象徴のようなネパール。複雑な宗教性。その中でのご奉公です。


今月末、ネパールで見習い修行中のアシェスが来日する予定です。


そして、7月31日、妙深寺で見習い修行中の諒太郎が、インドとネパールに向かって旅立ちます。


仏教の創始者・ブッダの生まれた国、ブッダが生涯の大半を過ごされた国で、何を感じて帰ってくるか。


世は、本物の末法に突入しています。


本物の末法とは「悪知識」が圧倒的な量とスピードで否が応にも飛び込んでくることのように思います。


ブッダは「怒り狂った悪象よりも悪知識を怖れよ」と言いました。


当時、狂乱した象は人びとに最も恐れられた存在です。


しかし、その悪象よりも悪知識を怖れよと言われた。


悪知識ー。


間違った見解、誤った認識、狂った思想、偏った情報。


正しい知識が入れば、間違いを改め、誤ることなく生きてゆくことが出来ます。


しかし、悪知識が入れば、信じていたものを手放したり、せっかく真っ直ぐ生きていたのに、迷うことになる。


目を閉じ、耳を塞いで生きてゆくことは出来ません。自分で取捨選択しなければならないけれど、今はどう考えても圧倒的に悪知識が多い。


選ぶ、選ばないではなく、間違った、思い込んだ、偏った見解が、たれ流しになっている世の中を生きてゆく難しさ。


とにかく、この世界に挑戦するつもりで、生きた仏教を再興してゆきたいものです。


もうお経の先取り合戦もない。


インドやネパールは遠くない。


日本の大乗仏教に幻滅した人びとが原始仏教に魅惑された時代も終わりました。


フラットになった世界で、本当のユニバーサルな仏教、小乗(上座部)仏教でも大乗仏教でもなく、一乗仏教が広まる時代です。


一乗仏教とは、法華経の本門八品所顕・上行所伝の仏教。


ブッダの生まれたネパール。


ブッダの生きたインド。


世界最古の仏教国・スリランカ。


みんなで、壮大な、歴史的挑戦を続けています。

The Spirit of Primordial Buddhism, HBS (April and Butsuryu Damashii)

April and Butsuryu Damashii (the Spirit of Primordial Buddhism, HBS) In April, we have been sharing the account of the profound incident th...